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INTERVIEW

空気清浄機の新しいカタチ F-VXL90開発者インタビュー

花粉やハウスダストなど床への落下が速い手ごわい汚れを、すばやくかつパワフルに吸い込む空気清浄機「F-VXL90」。
お子さまやペットの生活空間である床上30cmの環境に着目し、下から吸い込む力をさらにパワーアップ。プロダクトデザイナー深澤直人氏を監修に迎え、“空気を磨きあげるカタチ”をとことん追求しました。商品企画とマーケティングという立場から新製品の開発に携わった2人が、新しい空気清浄機「F-VXL90」の魅力をお伝えします。

パナソニック エコシステムズ株式会社 IAQビジネスユニット 空質家電ディビジョン 井浦 嘉和 パナソニック株式会社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 西村 奈津実 img_header_smpパナソニック エコシステムズ株式会社 IAQビジネスユニット 空質家電ディビジョン 井浦 嘉和/パナソニック株式会社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 西村 奈津実

花粉撃退をめざして

ハウスダストやウイルス、ペットや食べ物のニオイなど……。目に見えない敵を相手に戦う空気清浄機。中でも「F-VXL90」がターゲットにしたのは、毎シーズン多くの人々を悩ませている花粉。その理由とは……?

西村 「そもそも空気清浄機はタバコの煙対策として市場が拡大したのですが、近年は分煙化が進み喫煙率も低下しています。そこで、次のニーズとして増えてきたのが、花粉やダニの死がいなどのハウスダストやウイルス、最近ではPM2.5への対策です。それに対してパナソニックでは『PM2.5解析プログラム』の搭載や『ナノイー+フィルター』でのウイルス抑制、独自の『ハウスダウスト気流』などで、お客様のニーズにお応えしてきました。そして今回『F-VXL90』がメインターゲットにしたのが花粉です」
高性能ダストセンター

高性能ダストセンター

井浦 「これまでもパナソニックの空気清浄機はハウスダストに特化したものづくりをしていましたが、ユーザーのニーズをさらに探っていくと、ハウスダストというくくりの中でも特に花粉が大きなお困りごとであることがわかりました。実は私自身も春先はマスクが手放せないほど花粉に敏感なので、今回はどんな機能が欲しいか、より具体的にイメージしやすかったです。花粉に敏感ではないスタッフと少々温度差を感じたりもしましたが(笑)、そこはこちら側が主導権を握って進めていきました。当事者になると切実感が違いますよね。
花粉にフォーカスしたもうひとつの理由は、ものづくり力強化の観点からです。一般のお客様は細かい物質よりも大きな物質の方が取りやすいと思われがちですが、実はその逆。
空気清浄機は汚れが浮遊している間に気流を作って回収するので、空気中に浮遊している時間が長い、小さく軽い物質の方が取りやすいんです。逆に大きく重い物質はすぐに床に落下してしまい、回収するのが非常に難しい。花粉は粒子径が大きく重い物質のまさに代表例。つまり“花粉がよく取れる空気清浄機=空気中の大半の汚れをパワフルに取れる空気清浄機”なのです。
そこでお客様からのニーズとものづくり力強化の両面から、花粉に力を入れていくことになりました。また花粉を集めるため下部吸引に注力したことで、結果的に大切な赤ちゃんやペットの生活圏の空気清浄を強化することにも繋がりました」
汚れの大きさの目安(μm)

機能をカタチに

床上に溜まりがちな花粉を吸い込むためにこだわったのが、下からのパワフルな吸引。その機能をカタチ化したのが、緩やかなカーブを描くフロント部分のデザインです。 世界を代表するプロダクトデザイナー深澤直人氏監修による斬新なデザインは、どのようにして誕生したのでしょうか。

空気の流れを形にしたデザイン

空気の流れを形にしたデザイン

井浦 「今回の開発では、私達が最も力を注いで開発してきた機能や想いについて、うまくカタチに表現することを特に意識して取り組みました。 そこでこれまでにもドライヤーやアラウーノやMODIFY、キッチンなどパナソニック製品のデザインを多く手掛けて頂いている深澤直人さんにデザイン監修をお願いしました。 常に本質や機能を見極め、それをカタチに定着させることに長けた信頼出来るデザイナーだと考え協力をお願いしました。

開発の面で最もこだわったのが下からの吸引という機能なので、 汚れた空気を下から吸って上からきれいな空気を出す、というものづくりの意向をカタチとして表現して欲しいと強く要請しました。 そこで深澤さんから頂いたデザイン提案が『目に見えない風の流れをカタチにすること』でした。

従来のデザインを否定するわけではないのですが、風が循環する様子を考えるとフロント面の角度が垂直というのは、風の循環のイメージが湧かない、風の流れはもっとなめらかだろうと。そこで提案されたのが、風がまわっていく様子をそのまま表現したフロント面のカーブです。難しい言葉を並べないと伝わらないのではなくなにも説明しなくても伝わるのが一番。

わかりやすさというのは、すごく大事なファクターだと思っています。曲面はものづくりとしても難易度がとても高いのですが、我々が誇る機能をわかりやすくカタチに表現する上でもここにはとてもこだわりました。」

吸引スピード約2倍への挑戦

空気の流れを空気清浄機のフォルムに落とし込むという、これまでにないユニークな発想。しかしデザインの目新しさだけで機能が伴っていなければ本末転倒です。そこで“吸引スピード約2倍※1”を目標に掲げ、開発チームとの挑戦が始まりました。

井浦 「単純に性能をアップさせるには、より消費電力をかけてとにかく強い風量を作れば簡単です。しかしそうなると本体が大きくなり価格も上がってしまい、お客様にとってのメリットになりません。そこで我々が取り組んだのは同じサイズで消費電力もほぼ同等で性能を上げること。深澤さんのスケッチをもとにして前年モデルをベースにカーブをつけたパネルを装着したり、吹き出しに大きなルーバーを着けたり、いくつも試作モデルを作り機能的な裏付けを検証しました。
その結果、下部開口部を従来よりも広くし、下から上へとすくいあげるような吸い込み口の『メガキャッチャー』を採用。フロントパネルやルーバーの動きも進化させました。

フロントパネルが前後方向にスライドし、センサーで検知した汚れに合わせて動きが変化します。また新たに搭載された『花粉撃退気流』では、フロントパネルの下の部分が前にせり出すことで、吸引力を下部へ集中させました。

また従来から吹き出し口には、汚れに合わせた気流を作るルーバーを取り付けています。
粉じん試験

粉じん試験

これまではハウスダストや花粉を除去する気流はルーバーの角度を45度に設定していましたが、天面がフラットになったことでルーバーを30度まで倒せるようになりました。これによってより床上に近い強い循環気流を作ることができ、重たい花粉をパワフルに吸い込む約2倍※1の吸引スピードを実現しました」
西村 「センサーの検知結果を反映したフロントパネルやルーバーの動きは技術として難しいですし、必要となる部品数も増えるので簡単に実現できることではありません。
でも空気中の汚れは目に見えないからこそ『今はPM2.5が多いからこの設定にしよう』と、お客様がこまめに空気清浄機を操作することは難しいですよね?だからこそ空気清浄機自身が汚れを判断して、それぞれの汚れに適した空気清浄を行うべきなのです。それだけに、この自動気流制御はパナソニックが妥協せずこだわっている部分です」
検知した汚れに合わせて動くフロントパネル

検知した汚れに合わせて動くフロントパネル

見えない汚れを逃がさない

フロントパネルやルーバーの動き、風量などと連動しているのが5つのセンサー。独自のセンシング機能で周囲の環境を感知し、ひとの動きや汚れの種類に合わせた効果的な動きを実現します。また汚れをキャッチするフィルターの性能にもこだわりました。

井浦 「空気中の汚れ自体が目に見えないので、いきなり強い運転になった場合などセンサーがなにを検知したのか気になりますよね。そこで従来のモデルではPM2.5を検知した際にランプがつき、お部屋の空気の汚れ度合いを『クリーンサイン』が赤く点灯して表示していたのですが、今回は『ハウスダスト/花粉』、『ニオイ』など、 より具体的な汚れの種類までセンサーと連動して表示することにしました。また『高感度ハウスダストセンサー』が進化し、約0.3μmのハウスダストまで検知が可能になったので、微細な粒子も見逃しません。

F-VXL90の機能

従来からこだわっている他社にはないセンシング機能が『ひとセンサー』です。ひとが入室して汚れを持ち込んだり、ひとが動くことで床に堆積していた汚れが舞い上がるのですが、発生した汚れを本体のセンサーが認知して吸い込むには、どうしてもタイムラグが生じます。そこでそのタイムラグを埋めるためひとの動きをセンサーがキャッチし、汚れが広がる前に先回りして動き出す。これが当社独自のセンシング機能です。『F-VXL90』にはこの他にも『ニオイセンサー』や『湿度センサー』、『照度センサー』など5つのセンサーを搭載し、お部屋の様々な情報を検知して、それをもとにフロントパネルやルーバーの角度、動きを制御しながら効果的な働きをします。これも当社だけの機能です」
西村 「汚れをキャッチする集じんフィルターには、0.3μmの粒子を99.97%※2以上集じんする、高い性能を誇る『HEPAフィルター』を搭載しています。
また『F-VXL90』には『ナノイー』も搭載されており、空気中のウイルスを空気清浄とイオンを飛ばすことで抑制する働きがあります。
他社でもイオンが搭載されている空気清浄機はありますが、パナソニックの『ナノイー』は4種類の花粉への抑制効果が実証されている唯一のイオンです。これも花粉対策をニーズとするお客様にお選びいただきたい理由の1つです」
高い集じん力を実現したHEPA集じんフィルター

ユーザビリティの追求

空気清浄機がベストなパフォーマンスを発揮するためには、日常的なお手入れが欠かせません。そこでパナソニックが従来から力を入れているのが、お手入れのしやすさ。ここにはユーザーとしての目線が活かされています。

西村 「お手入れのしやすさは、パナソニックの空気清浄機の魅力として多いにアピールできるところです。実際に他の空気清浄機と比較して、お手入れのしやすさでパナソニックを選ばれる方も多いんですよ」
井浦 「定期的にお手入れしていただきたいのが、集じんフィルターと加湿フィルターです。どちらも10年間交換不要の長寿命フィルターを採用していますが、お手入れすることで本来の性能を発揮します。だからこそ、手軽にお手入れしていただけるように工夫しています。まずフロントパネルをはずすと、正面にホコリがたまる集じんフィルターがあるので、こちらは掃除機で簡単に吸っていただけます。問題は加湿フィルターです。加湿フィルターには水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムが付着するので硬くなってしまい、つけ置き洗いが主流なんですが、私の過去の経験からいってなかなか洗わなくなるんですよね、面倒くさいので(笑)。そこでパナソニックではスポンジ状の加湿フィルターを採用しています。やわらかいスポンジ状なので押し洗いができ、つけ置き洗いよりも短時間でしっかり洗えます」
お手入れしやすいフィルター

お手入れしやすいフィルター

西村 「ユーザビリティの観点でもうひとつ優れているのが設置場所です。空気清浄機は壁面から離して置く必要があるものも多く、設置する場所を確保するのが難しいというお声があります。パナソニックの空気清浄機は壁ピタ1cm設置できるよう前面側に吸い込み口をつけていますので、お部屋を広く使っていただけるところも魅力です」

今後の展望

チームが一丸となって開発に取り組んだ「F-VXL90」。その完成の喜びに浸るのも束の間、井浦さんはもう次の製品を見据えています。

井浦 「今回がベストの答えだとはけっして思っていません。技術的な進化も進むでしょうし、センシングや気流の制御、フィルターにもまだ進化の余地はあります。今回のような新しい試みを取り入れたモデルを発売しますとお客様からたくさんの意見をいただきますので、そういったお声にも耳を傾けながら今後どういった方向でどう進化していくべきなのか、どんどん深掘りしていきたいです。空気清浄機は目に見えない物を相手にする商品。見えない恐怖に対していかに対策するか、つまり“安心を買う”商品になると思うんです。目に見えないので体感として実感できなければ買い替えたり、買い足しをされることはありませんので、これからもお客様が劇的に違いを体感できるような商品を目指していきたいと思っています」
  • ※1 約6畳の試験室で、本体を壁際に設置し運転。対向壁際付近の床上で花粉相当の粉じんを発生させ、本体前方床上付近まで到達する時間を比較。〈F-VXL90〉約30秒〈2014年度当社従来品F-VXK90〉約60秒。〈F-VXL70〉約35秒〈2014年度当社従来品F-VXK70〉約70秒。運転条件:〈F-VXL90/VXL70〉空気清浄運転(加湿設定オフ)、花粉撃退[パワフル]モードでの自動最大風量時。〈F-VXK90/VXK70〉空気清浄運転、風量自動での最大風量、ハウスダスト気流時。当社独自の試験条件による評価。数値はあくまでも目安であり、設置環境、使用状況によっても効果が異なります。
  • ※2 集じんフィルターの除去性能です。部屋全体の除去性能とは異なります。

チャンスは2回 機能をカタチに 空気清浄機デビューキャンペーン