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#4 穂積絵莉さん(プロテニスプレーヤー)

水はかけがえのないパートナー

世界各地を転戦するトップアスリートにとって、滞在先の水事情は体調管理につながる重要な問題。プロテニスプレーヤーとして、シングルス、ダブルスの両方で世界の頂点を目指す穂積絵莉選手もまた、「水はかけがえのないパートナー」と語る一人です。

テニス一家に生まれて

実家がテニス一家なんです。祖父母も両親もテニスをやっていたので、物心つく前から毎日、当たり前のようにテニスコートに通っていました。初めてラケットを握ったのは3歳、スクールに通い始めたのは8歳のときです。テニスで勝つために必要なのは、3時間戦い続ける体力と、瞬発力、コントロール…。たくさんある要素のうちどれか一つでも欠けていたら勝てないし、どれか一つだけ飛び抜けていても上手くいきません。とても厳しいスポーツですが、そこを追求していくことが、私にとっては大きな魅力でした。

  • 穂積絵莉(プロテニスプレーヤー)
  • 穂積絵莉(プロテニスプレーヤー)

毎日の習慣が身体を作る

朝起きたら、最初に水を飲みます
起きたらまず500ミリリットルの水を飲むのが毎朝の日課です。コーチからも、常々「体内の老廃物を排出するために毎日できるだけたくさんの水を飲みなさい」「喉が渇いてから飲んでも遅い」と言われ続けているので、試合や練習時に限らず、普段から気づいたときにちょこちょこ水分補給するようにしています。毎日の小さな積み重ねが、心地いい身体のサイクルを作ってくれると思うので。私の場合、1回の練習中に大体2リットルから3リットルの水を飲みます。人一倍飲んでいるので、その分、汗をかく量もすごいんです(笑)。
水にまつわる失敗談
「喉が渇いてからお腹いっぱい水を飲んでも、身体が必要とする量の70%程度にしか満たない。たとえお腹がいっぱいでも、それ以上に飲んだ方が100%に近づくことができる」という話を聞いて、試したことがあります。でも、それをやったら、お腹の中がちゃぽんちゃぽんになって動けなくなってしまって…(笑)。人間の身体が一度に吸収できる量は限られているから、いっぺんに飲んでもダメなんですよね。「喉が渇く前にこまめに飲みなさい」と言われる理由がよくわかりました。
穂積絵莉さんインタビュー

遠征先の水事情

ミネラルウォーターは必須
初めてのインド遠征のとき、うっかり水道水で歯みがきをしてしまったんです。私は何ともなかったのですが、一緒に行った選手が水あたりを起こしてしまって…。うがい程度でも体調に影響するなんて怖いなと思いました。そのことがあって以来、海外遠征ではミネラルウォーターを欠かさないようにしています。水道が使えても飲用には向かない国が多い中で、安心して水道水が飲める日本やメルボルン(オーストラリア)はすごいなって思います。
過酷だったウズベキスタン遠征
ウズベキスタン遠征では、先に現地入りした選手が次々と体調を崩してしまい、コーチ陣から外食禁止令が出されました。1週間の滞在中に口にしたのは、日本から大量に持って行ったお米とインスタント食品、ミネラルウォーターだけ。とりあえずお腹はいっぱいになるけど、栄養が偏ったことで体重がどんどん落ち、試合で消耗した体力が回復できずに困りました。しかも、最後の方は食料が尽きてしまって…。あれほどキツい遠征はなかったですね。
穂積絵莉さんインタビュー

さらに上を目指して

自分を信じて、さらに上へ
今の私に必要なのは「自分を受け入れて、最後まで自分を信じ切ること」。私自身が最後まで自分を信じてプレーする。それが、今よりも強くなるために必要なことだと思っています。今年の目標はシングルスでトップ100、ダブルスでは将来的に世界のトップにいくために、メジャートーナメントで上位の成績をコンスタントにおさめていきたいです。
穂積絵莉さんインタビュー

誰かのために戦うことが力になる

私のモチベーションは、どんなときでも応援してくれる人がいることです。上手くいかないときも、私を信じて応援してくれる人たちがいるから、「下なんて向いていられない」「頑張ろう!」と思える。自分のためだけでなく、誰かのために戦うことが、私にとって大きな力になるんです。