47都道府県のアスリートたち

秋田県

人のために、そして夢のために、走り続ける。

2017年11月22日

写真:トレーニングをする広田さん

秋田大学のグラウンドには、トラックを走る医学部陸上競技部・広田有紀さんの姿があった。広田さんは、保育園のころから運動会のかけっこも速く、小学校でもマラソン大会で一番になった。「自分には走る種目が合うのかなと思って、陸上部に所属したのが、きっかけです」

写真:広田さんのインタビューの様子

専門種目は、中距離800メートル走。この種目は、競技者同士のトラックにおける「場所取り」も激しく、陸上競技の中でも「格闘技」と言われるほど。中学1年の時、自分にはどの種目が合うのか考え、100メートル走と800メートル走の両方に出場。その結果、800メートル走は、「苦しみながらも、達成感が一番大きかった」と広田さんは感じたという。

写真:陸上トラックを走る広田さん

「400メートル走は、800メートル走と違って最初から最後まで全力走。私は、どうしてもスピードで負けてしまうので、そこは400メートルの選手には勝てません。ですが、800メートルで戦略的に考えつつ、うまく2周目の体力を温存しながら、1周目を走ることで、ほかの選手よりも少し上手な走りができていると思います」(広田さん)

写真:屋外トレーニングをする広田さん

広田さんが走らない日はない。たとえば毎日の歯磨きのように、走ることが「習慣」となっている。「(走ることは)当たり前にすることになってますね」

写真:インタビューに答える小坂さん、八本さん、鵜飼さん

秋田大学・医学部陸上競技部の先輩たちは、広田さんの競技に取り組む姿勢に一目置いている。「すごくストイック」(4年生・鵜飼雄哉さん)、「結果を出しても、すぐ次はこうしたいって目標が常にアップグレードされている」(5年生・八本直季さん)、「わりと早く彼女は息上がってしまう。それでも、ずーっと後ろからついてくる」(5年生・小坂峻平さん)

写真:スタートラインで真剣な表情を浮かべる広田さん

広田さんの原動力となっているのは、周囲の人の存在。大学1、2年の頃、思うような走りができなかった。そんなときに、「君の走り、高校の時は言わなかったけど、改めて元気もらえるよ」「君のがんばる姿を見て自分もがんばろうと思えている人、他にもいっぱいいると思う」など、いろんな人が彼女に声をかけてくれた。

写真:夜の陸上トラックで走る選手たち

そこで彼女は気づいた。「自分のためだけじゃなくて、人のためになれるんだなってわかって。人のためならいくらでも頑張れるので。大学6年間、やり続けたい。あわよくば、2020年の夢に向かって頑張りたいと思いました」

広田さんは、自分を応援してくれている人のために、そして2020年という夢のために、今日も走り続ける。

動画へ

インタビュー映像

秋田大学医学部陸上部 800m走者の広田有紀さんが、競技の苦しみと喜び、走り続けるパワーの源を語る。

YouTube 動画:この走りが人のためになれるなら、2020年の夢に向かって頑張りたい。 秋田・陸上篇 再生する

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