ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第4楽章

楽曲解説

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第4楽章

もう少し、菜の花畑を堪能しましょう。畑全体を見渡せる小高い丘にクルマを停めて、腰を下ろして眺めてみましょう。今月で別れてしまう人や、新しく出会う人や環境に想いを馳せるのも良いですね。

ここでのBGMにぴったりなのは、この曲でしょう。ドヴォルザークの、交響曲第9番「新世界より」の第4楽章です。

チェコ出身のドヴォルザークは、アメリカの音楽院に招かれて渡米します。その時に、改めて故郷の素晴らしさを感じて作曲したのが、この作品なのです。アメリカの黒人霊歌の影響を受けながらも、故郷の民族音楽を取り入れて、「故郷賛歌」とも言える作品になっています。郷愁を含みながら新しい希望にあふれた曲調は、まさにこの季節にふさわしいでしょう。

ということで、11年にわたってお送りしてきましたこのコーナーは、今回が最終回になります。「別れと新しい出会い」ですね。

皆さんのドライブが、より楽しいものになるお手伝いが少しでもできていれば、これ以上の幸せはありません。

新しい年号になって、ますます皆さんが楽しいドライブができるようになればと願うばかりです。お気に入りのBGMを探してみてください。クラシック音楽だけでも、奥が深いですよー。

長い間、本当にありがとうございました。くれぐれも、アクセルは控えめに。