Creative! Story | 品質管理 × 綾瀬はるかさん

社長のつもりでNOを出す。

写真:技術 井上翔、品質管理 綱川充人、開発製造 佐山知明

写真左から
技術 井上 翔
品質管理 綱川 充人
開発製造 佐山 知明

品質を見守るおまわりさん。

綱川:私たちはテレビの品質管理を担当しています。品質管理とは品質の保証をすることで、平たくいうと品質に関するおまわりさんのようなもの。保証条件に合わない製品を事前に捕まえ、排除して、製品規格に合ったものだけをお客様に届ける仕事です。
テレビの製品規格にはグローバルスタンダードがあるのですが、それに加え、私たちの工場では独自のチェックを行います。マニュアル化された項目だけに頼らず、お客様の立場に立ってみて、それを本当にお客様に出していいのかということを最終的な判断基準としています。

佐山:私はテレビをつくっている製造ラインで品質管理を担当しています。仕様ではここまででいいということであっても、数値化できないところ、目に見えないところまできちっと保証していく。お客様に気持ちよく使っていただくためには、そのこだわりが製造部門における品質管理のポイントだと思っています。

井上:私はもっと上流の段階、組み立てる前に量産できるかどうかを判断する仕事です。海外に行って自分一人で判断することもあるんですが、安易にOKを出してしまうと、こちらのお二人の部門、そしてその先にいるお客様に迷惑をかけてしまう。止めるべきところは上流でしっかり止めて、品質を保つようにしています。

写真:綾瀬はるかさんと、綱川、佐山、井上の対談

社員一人ひとりが経営者。

綱川:パナソニックで30年以上も働いてきたなかで、いろんな先輩方に指導していただき、パナソニックの考え方やお客様に対する姿勢を学ばせていただきました。そのパナソニックの経営理念のひとつに、「社員稼業」というのがあります。それぞれ担当している業務については、自分がいちばんの責任者であり、経営者なんだと。品質管理においても、自分が培ってきた能力を大切にしながら、お客様視点で判断をしています。
だから、上司がこの程度でOKだと言っても、それがたとえ社長であっても、私がNGと判断したら出荷させません。そのときは私が社長。それだけの責任感を持ってやっています。社員一人ひとりがパナソニック製品を愛し、お客様に安全に楽しく使ってもらいたい、そんな強い思いがあるからなんですね。

佐山:私は「現状に満足しない」ということを大切にしています。今こういう規格や基準で出荷していても、日々、本当にそれでいいのかということを念頭に置いて、改善のアイディアを考えながら仕事をしています。モノづくりは常に進化していかないとレベルが止まってしまう。考え続けることが重要なんです。

井上:私は入社する前からパナソニック製品が好きで、品質がいいというイメージを持っていました。だからこそパナソニックで働きたいと思ったんです。お客様にも私と同じようにパナソニックを好きになってもらいたい。そんな思いで仕事をしています。

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0.5mmの点を数秒で見つける匠ワザ。

佐山:私たちの工場には「ものづくり道場」という施設がありまして、そこで鍛えられ、厳しい試験をクリアした者だけが製造ラインに入ることができるんです。ペーパーテストの他に実技テストがあり、テレビの検査員ですと、例えば大画面の中にある0.5mmの黒点を6秒以内に見つけるといったような試験があります。そうした試験をくぐり抜けた最高ランクの者には「匠」という称号が与えられますが、検査員の「匠」になれるのは、わずか6%という狭き門です。

綱川:限られた時間のなかで正確に検査を行う。「匠」は一日に何百台というテレビセットを検査しています。

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品質管理にCreative!を。

綱川:品質管理というのは品質を保証する最後の砦なんです。その砦をこれからも守るために、社長がOKと言ってもNOと言える、そんなスタイルを続けて行くのが、品質管理における私の“Creative!”です。

佐山:考えることを止めずに、自分なりに答えを追い求め、答えを出し、それを実行する。そこに品質管理の“Creative!”があると思います。

井上:品質を維持するという言葉がありますが、維持とは同じ状態をずっと保つこと。何もしないと品質は落ちていってしまいます。どんどん新しいアクションを起こして、高い品質を維持していく。それが私にとっての“Creative!”です。

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