一眼カメラ DC-G9

特長|高速・高性能AF

想像を超える、驚異の約0.04秒※1 世界最速*2 AF。

*2 レンズ交換式デジタルカメラとして。2017年11月16日現在。2018年1月25日発売。

世界最速*2 約0.04秒※1のAFを実現、進化を遂げた空間認識AF 高速・高精度化した空間認識AF

空間認識AFとは、パナソニック独自の「DFD※2テクノロジー(空間認識技術)」によって、ピント位置の異なる複数のライブ画像から空間を認識して、被写体までの距離情報を瞬時に算出、一気に合焦領域までピント合わせを行うAF制御です。撮影した画像そのものから、DFDテクノロジーにより被写体距離を、コントラストAFにより被写体のエッジ強度を同時に算出する為、従来のコントラストAFに比べて、高速性と高精度の両立を可能にしています。
G9 PROでは、DFD演算とコントラスト演算の両方が進化したことで「空間認識AF」が大幅に高速・高精度化。また、新たに搭載された120fps対応のLVF(ライブビューファインダー)により、AF合焦速度は世界最速*2 約0.04秒※1を実現しました。従来機(GH4)に比べ、超高速かつ高精度にAF動作を行い、決定的瞬間を確実にとらえます。

*2 レンズ交換式デジタルカメラとして。2017年11月16日現在。2018年1月25日発売。
※1 CIPA規格準拠。H-ES12060使用時、LVF120fps駆動時。
※2 Depth From Defocusの略。ピント位置の異なる画像から物体までの距離を高速で演算、画面に写る全ての被写体距離を瞬時に算出する測距技術。

高速性と高精度を両立させた独自のAF制御システム

さらなる高速・高精度・高追従性を実現した、DFD性能の飛躍的進化 進化を遂げた空間認識技術

進化した空間認識技術(DFDテクノロジー)により、あらゆるフィールド環境に対応できるAF性能を獲得。
画面上の水平・垂直・奥行きのさまざまな方向に対して動き続ける被写体に対して、高速・高精度・高追従性を実現しています。

①高フレームレート化 / 高精細化

新開発 ヴィーナスエンジンにより、距離演算がさらに高速化。従来処理に比べて、最大6倍の速度で被写体距離の検出が可能になりました。また、検出領域も従来処理に比べて最大2倍に高精細化。画面上を移動する被写体の距離をきめ細かく認識することで、動体に対するAF追従性能を向上させました。

エンジンの高速化により測距速度が飛躍的に向上

②高精度化

演算アルゴリズムの進化により、奥行き方向の距離検出精度が向上。マクロ撮影など被写界深度が浅い被写体や、前後に移動しつづける被写体でも、ごくわずかな被写体距離の違いを見極め、高精度なピント合わせを実現しました。

僅かな距離の違いを認識し、高精度に合焦

③動き補償による追従性向上

フレーム間の被写体の動き量をベクトル情報(移動方向と移動量)として算出し、距離演算時に被写体の動きを補償することで動体の検出性能を向上。
被写体が水平・垂直・奥行きのどの方向に移動しても、正確に距離を検出し続けることが可能になりました。

動体でも正確に距離が分かる

空間認識技術による、新次元の追従性能 新次元へと到達した動体追従性能

従来のAF制御では、各コマ毎にAF追従していたため、被写体によってはAF追従が遅れてしまうことがありました。G9 PROでは、空間認識技術と画像認識、コントラストAFの組み合わせにより、被写体の位置と距離情報を検出・予測するアルゴリズムを導入。これにより、あらゆる撮影シーンにおいても、高度な動体追従を実現しました。

①空間認識技術と動きベクトルを組み合わせた、平面の動き検出

空間認識技術によりピントの合っている領域を抽出し、その領域の動きベクトルにより被写体の位置を検出・予測することで、狙った被写体を正確に追い続ける事が可能になりました。

DFDテクノロジーで被写体エリアを特定しながら、動きベクトルを検出・予測し被写体を補足

②空間認識技術とコントラストAFを組み合わせた、奥行きの動き検出

空間認識技術とコントラストAFを効果的に組み合わせることで、被写体との距離を常に検出。空間認識技術による距離情報がコントラストAFによるピント検出をサポートすることで、奥行き方向への被写体の動きを捉え続け、動く被写体にフォーカスを合わせ続けます。

DFDテクノロジーとコントラストAFを組み合わせることで、動きに強い高精度のAF追従を行う

動画記録中のAF追従性能を向上

被写体の距離と移動速度を推定し、動きに合わせたAF追従性能が更に向上しました。

人体認識機能を新たに追加し、人物に対するAF性能が格段に向上 さらに進化した顔・瞳認識AF

従来より搭載されている「顔・瞳認識AF」では、被写体となる人物や撮影環境によってフォーカシングがスムーズに行われない場合がありました。その問題点を解消するため、ディープラーニング技術を用いて、高性能コンピュータ上に独自の人体認識ネットワークを構築。豊富に蓄えられた人体認識ネットワークの情報をヴィーナスエンジンで処理することで、従来では難しかった人物に対するフォーカス性能を格段に向上させました。
画面上の人体の位置と大きさを認識したうえでフォーカシングを行うため、人物に対する認識精度が大幅に向上。従来では顔・瞳認識AFでのフォーカスが難しかった顔が隠れているシーンや後ろを向いた被写体でも、しっかりとピントを合わせます。

顔が隠れているシーンや後ろを向いた被写体でも、しっかりとピントを合わせます
顔が隠れているシーンや後ろを向いた被写体でも、しっかりとピントを合わせます

タッチでフォーカスを合わせる人物を選べるかんたん操作

認識される人物被写体が画面上に複数いる場合でも、フォーカスを合わせたい人物をタッチするだけのかんたん操作で、選んだ人物に対してAFを行います。人体で認識しフォーカシングしているため、被写体の動きに惑わされることなくフォーカスし続けることが可能になりました。

タッチでフォーカスを合わせる人物を選べる

こんなシーンで便利

顔が横や後ろになりやすいシーン

顔が横や後ろになりやすいシーン

顔認識が難しいシーン

顔認識が難しいシーン

NEW 動物認識AF

人体認識に加えて、鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の認識ができる動物認識AFを追加。画像分析により画面上の動物の大きさと位置を認識し、被写体となる動物の体にAF枠を表示(最大3枠)。AFが動作すると被写体と認識した動物にピントを合わせ、動きを追尾します。タッチやジョイスティック(プッシュごとに順送り)でも、被写体の切替が可能です。

※この機能の使用には、最新のファームウェアにアップデートが必要です。
ダウンロードはこちらから

動物認識AF:鳥
動物認識AF:犬

測距点の大幅な増加により、細やかなAF枠選択が可能に 225点マルチAF

従来機(GH4)のAF枠の49点(7×7)と比べ、G9 PROのAF枠は225点(15×15)と大幅に増加。より細やかなAF制御が可能になり、これまで以上に正確に被写体を捉える事が可能になりました。

AF枠の49点から225点へ大幅に増加

進歩を遂げたカスタムマルチAF

マルチAFのAF枠から自由に枠選択できる「カスタムマルチAF」も同時に進化。カスタムマルチのAF枠も225点へと大幅に増加し、従来以上に細かな被写体の動きや位置に反応して、フォーカスし続けることが可能になりました。
フォーカスを合わせたい被写体のエリアに合わせてゾーンパターンを225点の中から自由に選択・組み合わせれば、より快適でスムーズに撮影が可能。モータースポーツでの流し撮りなどで活躍する「横列パターン」や、走ってくる動物や人を撮影するときに役立つ「縦列パターン」の設定もできます。また、好みのフォーカスエリアを作成できる「カスタム」では、中抜けになりそうな構図など、プリセットでは難しい被写体にピントを合わせたい時などに便利です。フォーカスエリアは、最高3つまで保存することが可能です。

カスタムマルチAF
カスタムマルチAF

ジョイスティック搭載で、直感的かつ素早くフォーカスエリアを選択できる

フォーカスエリアを決める際、親指のジョイスティック操作でスピーディな選択が可能に。AF時にシャッターボタンから人差し指を離さずに、親指でフォーカス位置を自由に変えられるので、被写体に集中したまま、よりスピーディーな撮影ができます。

ジョイスティック操作でスピーディな選択が可能に

被写体やスタイルに合わせて、AFをカスタマイズ可能 AFカスタム設定

G9 PROでは、進化したAF性能を最大限に引き出すため、AFのカスタマイズが可能になりました。被写体の動きや撮影スタイルに合わせてAF特性を最適化することができます。4つのプリセットから被写体に合わせて選べるほか、細かい調節も可能なので、実際の被写体の動きに適した、より確実なAF特性へとチューニングできます。

シーンや被写体で選べる、4つのプリセットを搭載

被写体の動き・速度・フレーミング等に合わせて、あらかじめAF設定をしておける4つのプリセット設定を搭載。細かい微調整を行わなくても、目の前の被写体に合わせて最適なAF設定を選んでおくことが可能です。

設定1

設定1

汎用性の高い基本的な設定です。

設定2 (例:列車)

設定2 (例:列車)

フレーミングが比較的に容易で 、被写体に障害が入らず、一定方向に速い速度(等速)で進むシーンに適した設定です。

設定3

設定3 (例:スポーツ)

フレーミングが困難で、被写体が前後左右に動き、障害物が入りやすいシーンに適した設定です。

設定4

設定4 (例:レース)

被写体の速度変化が大きいシーンに適した設定です。

各項目ごとに調整して、自分好みにAF特性をカスタマイズできる

3つの項目から選んで、各項目を調整することが可能。被写体やシーン、自分のスタイルに合わせて、[AF追従感度]・[AFエリア切換感度]・[被写体の動き]をカスタマイズでき、自分好みにAF特性をカスタマイズできます。

AF追従感度

AF追従動作中に、障害物がAF枠内に入った際の「AF追従動作の感度」が設定できます。

  • 感度を「敏感」に設定時:即座にAFフレーム内の被写体にピントを合わせようとする
  • 感度を「粘る」に設定時:ピント位置を変えずに留まろうとする
AF追従感度

AFエリア切換感度

画面上を動き回る被写体に対して、AFエリアの切り換えの特性を設定できます。

  • 感度を「敏感」に設定時:AF枠から撮りたい被写体が外れた際に、周囲のAF枠へ積極的に切り換えを行う
  • 感度を「粘る」に設定時:AF枠をなるべく切り換えずに、フレーミングが戻るまで粘る
AFエリア切換感度

被写体の動き

被写体の動きが急に変化した時に、その動きに合わせてAF動作を行うかを設定できます。

  • 「ランダム」に設定時:被写体の動きや移動速度が急激に変化する際に、追従しやすくなります。
  • 「一定」に設定時:被写体の動きや移動速度が一定の際に、追従しやすくなります。
被写体の動き

多彩なフォーカス機能で、さまざまな撮影環境をバックアップ 撮影をサポートする多彩なフォーカス機能

天候や撮影環境の変化、さまざまな被写体の撮影において、G9 PROの多彩なフォーカス機能が活躍。撮影シーンや被写体に合わせて最適なAF機能を選べるので、撮影に集中でき、こだわりの作品を残せます。

遠くの被写体を拡大して確認できる、AFポイントスコープ機能

狙った被写体にフォーカスを合わせると、フォーカスが合った部分を拡大表示できる「AFポイントスコープ機能」を新たに搭載。ライブビューファインダーの強みを活かし、被写体を拡大表示してピントの確認をしたり、望遠鏡のように被写体の観察などができます

AFポイントスコープ機能

ピンポイントAF

より細かなピント調整ができる、ピンポイントAFを搭載。
一度タッチすると、その部分が拡大表示され、そこからさらにピントを合わせたいエリアをタッチすることで、より細かな設定が可能。ダイヤルとピンチ操作で約3〜10倍、 PinP(Picture in Picture) 時には約3〜6倍に拡大・縮小できます。ピンポイント拡大時間は、3段階から調整可能です。

全画面時

■全画面時

PinP時

■PinP時

1点AF

フォーカスポイントを自由に選択できる1点AFも、AF枠の大きさをシームレスで調整ができます。
ピンチ操作で細かく調整することはもちろん、前後のダイヤルでも8段階でサイズ調整が可能です

1点AF

星空AF

星にピントを合わせることができる星空AFを搭載。従来のAFでは星のような微小な光源はピントを合わせることが困難でしたが、G9 PROでは独自の制御により微小なコントラストを検出し、星空においてもピントを合わせることができます。

従来のAF枠(低照度時)

従来のAF枠(低照度時)

星空AFのAF枠

星空AFのAF枠

ローライトAF

低照度な環境下での正確なピント合わせをサポートする、-4EVまで対応したローライトAF を搭載。星明りの下などの暗所でも、ピント合わせが正確に行えます。

NEW AF-ON:近側・遠側設定

Fnボタンに「AF-ON:近側」もしくは「AF-ON:遠側」を割り当てることで、ピントを合わせたい被写体が、手前にあるか奥にあるか、優先する対象を選べる新しいAF制御が可能になりました。
AF-ON時に「近側」に設定すれば、ピントが背景に抜けてしまうケースを抑えられ、「遠側」では手前の障害物の影響を受けにくくでき、ストレスのないピント合わせが可能です。「近側」「遠側」は、Fnボタンで瞬時に切り替えることができます。

※この機能の使用には、最新のファームウェアにアップデートが必要です。
ダウンロードはこちらから

AF-ON:近側・遠側 設定画面

その他の特長

注意事項

●画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
●画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。