一眼カメラ DC-GH5S

特長|高性能AF/高速連写

新次元のオートフォーカスで、その一瞬を確実に捉える。

高速・高精度化した空間認識AF 進化した空間認識AFにより、動く被写体の捕捉性能を革新的に向上

空間認識AFとは、パナソニック独自の「DFD※1テクノロジー(空間認識技術)」によって、ピント位置の異なる複数のライブ画像から空間を認識して、被写体までの距離情報を瞬時に算出、一気に合焦領域までピント合わせを行うAF制御です。
撮影した画像そのものから、DFDテクノロジーにより被写体距離を、コントラストAFにより被写体のエッジ強度を同時に算出する為、従来のコントラストAFに比べて、高速性と高精度の両立を可能にしています。

※1 Depth From Defocusの略。ピント位置の異なる画像から物体までの距離を高速で演算、画面に写る全ての被写体距離を瞬時に算出する測距技術。

進化を遂げた空間認識技術 さらなる高速・高精度・高追従性を実現した、DFD性能の飛躍的進化

GH5と同等の空間認識技術(DFDテクノロジー)を搭載し、あらゆるフィールド環境に対応できるAF性能を獲得。
画面上の水平・垂直・奥行きのさまざまな方向に対して動き続ける被写体に対して、高速・高精度・高追従性を実現しています。

①高フレームレート化 / 高精細化

高性能を誇るヴィーナスエンジンにより、GH5と同等の高速演算性能を獲得。従来処理(GH4)に比べて、最大6倍の速度で被写体距離の検出が可能になりました。また、検出領域も従来処理に比べて最大2倍に高精細化。画面上を移動する被写体の距離をきめ細かく認識することで、動体に対するAF追従性能を向上させました。

②高精度化

高精度な演算アルゴリズムにより、奥行き方向の距離検出精度が向上。マクロ撮影など被写界深度が浅い被写体や、前後に移動しつづける被写体でも、ごくわずかな被写体距離の違いを見極め、高精度なピント合わせを実現しました。

③動き補償による追従性向上

フレーム間の被写体の動き量をベクトル情報(移動方向と移動量)として算出し、距離演算時に被写体の動きを補償することで動体の検出性能を向上。
被写体が水平・垂直・奥行きのどの方向に移動しても、正確に距離を検出し続けることが可能になりました。

さらに進化した顔・瞳認識AF 人体検出機能を新たに追加し、人物に対するAF性能が格段に向上

従来機(GH5)に搭載されている「顔・瞳認識AF」では、被写体となる人物や撮影環境によってフォーカシングがスムーズに行われない場合がありました。その問題点を解消するため、ディープラーニング技術を用いて、高性能コンピュータ上に独自の人体検出ネットワークを構築。豊富に蓄えられた人体検出ネットワークの情報をヴィーナスエンジンで処理することで、従来では難しかった人物に対するフォーカス性能を格段に向上させました。
画面上の人体の位置と大きさを検出したうえでフォーカシングを行うため、人物に対する検出精度が大幅に向上。従来では顔・瞳認識AFでのフォーカスが難しかった顔が隠れているシーンや後ろを向いた被写体でも、しっかりとピントを合わせます。

タッチでフォーカスを合わせる人物を選べるかんたん操作

認識される人物被写体が画面上に複数ある場合でも、フォーカスを合わせたい人物をタッチするだけのかんたん操作で、選んだ人物に対してAFを行います。人体で検出しフォーカシングしているため、被写体の動きに惑わされることなくフォーカスし続けることが可能になりました。

こんなシーンで便利

顔が横や後ろになりやすいシーン

顔認識が難しいシーン

NEW 動物認識AF

人体認識に加えて、鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の認識ができる動物認識AFを搭載。画像分析により画面上の動物の大きさと位置を認識し、被写体となる動物の体にAF枠を表示(最大3枠)。AFが動作すると被写体と認識した動物にピントを合わせ、動きを追尾します。タッチやジョイスティック(プッシュごとに順送り)でも、被写体の切替が可能です。

※この機能の使用には、最新のファームウェアにアップデートが必要です。
ダウンロードはこちらから

新次元へと到達した動体追従性能 空間認識技術による、新次元の追従性能

従来機(GH4)のAF制御では、各コマ毎にAF追従していたため、被写体によってはAF追従が遅れてしまうことがありました。GH5Sでは、空間認識技術と画像認識、コントラストAFの組み合わせにより、被写体の位置と距離情報を検出・予測するアルゴリズムを導入。これにより、あらゆる撮影シーンにおいても、高度な動体追従を実現しました。

①空間認識技術と動きベクトルを組み合わせた、平面の動き検出

空間認識技術によりピントの合っている領域を抽出し、その領域の動きベクトルにより被写体の位置を検出・予測することで、狙った被写体を正確に追い続ける事が可能になりました。

②空間認識技術とコントラストAFを組み合わせた、奥行きの動き検出

空間認識技術とコントラストAFを効果的に組み合わせることで、被写体との距離を常に検出。空間認識技術による距離情報がコントラストAFによるピント検出をサポートすることで、奥行き方向への被写体の動きを捉え続け、動く被写体にフォーカスを合わせ続けます。

225点マルチAF 測距点の大幅な増加により、細やかなAF枠選択が可能に

従来機(GH4)のAF枠の49点(7×7)と比べ、GH5SのAF枠は225点(15×15)と大幅に増加。より細やかなAF制御が可能になり、これまで以上に正確に被写体を捉える事が可能になりました。

進歩を遂げたカスタムマルチAF

マルチAFのAF枠から自由に枠選択できる「カスタムマルチAF」。カスタムマルチのAF枠は225点から設定可能で、細かな被写体の動きや位置に反応して、フォーカスし続けることが可能になりました。
フォーカスを合わせたい被写体のエリアに合わせてゾーンパターンを225点の中から自由に選択・組み合わせれば、より快適でスムーズに撮影が可能。モータースポーツでの流し撮りなどで活躍する「横列パターン」や、走ってくる動物や人を撮影するときに役立つ「縦列パターン」の設定もできます。また、好みのフォーカスエリアを作成できる「カスタム」では、中抜けになりそうな構図など、プリセットでは難しい被写体にピントを合わせたい時などに便利です。フォーカスエリアは、最高3つまで保存することが可能です。

ジョイスティック搭載で、直感的かつ素早くフォーカスエリアを選択できる

フォーカスエリアを決める際、親指のジョイスティック操作でスピーディな選択が可能に。AF時にシャッターボタンから人差し指を離さずに、親指でフォーカス位置を自由に変えられるので、被写体に集中したまま、よりスピーディーな撮影ができます。

AFカスタム設定 測距点の大幅な増加により、細やかなAF枠選択が可能に

GH5Sでは、高いAF性能を最大限に引き出すためのAFカスタマイズができる「AFカスタム設定」を搭載。被写体の動きや撮影スタイルに合わせてAF特性を最適化することができます。4つのプリセットから被写体に合わせて選べるほか、細かい調節も可能なので、実際の被写体の動きに適した、より確実なAF特性へとチューニングできます。

シーンや被写体で選べる、4つのプリセットを搭載

被写体の動き・速度・フレーミング等に合わせて、あらかじめAF設定をしておける4つのプリセット設定を搭載。細かい微調整を行わなくても、目の前の被写体に合わせて最適なAF設定を選んでおくことが可能です。

設定1

汎用性の高い基本的な設定です。

設定2(例:列車)

フレーミングが比較的に容易で 、被写体に障害が入らず、一定方向に速い速度(等速)で進むシーンに適した設定です。

設定3(例:スポーツ)

フレーミングが困難で、被写体が前後左右に動き、障害物が入りやすいシーンに適した設定です。

設定4(例:レース)

被写体の速度変化が大きいシーンに適した設定です。

各項目ごとに調整して、自分好みにAF特性をカスタマイズできる

3つの項目から選んで、各項目を調整することが可能。被写体やシーン、自分のスタイルに合わせて、[AF追従感度]・[AF切換感度]・[被写体の動き]をカスタマイズでき、自分好みにAF特性をカスタマイズできます。

AF追従感度

AF追従動作中に、障害物がAF枠内に入った際の「AF追従動作の感度」が設定できます。
・感度を「敏感」に設定時:即座にAFフレーム内の被写体にピントを合わせようとする
・感度を「粘る」に設定時:ピント位置を変えずに留まろうとする

AFエリア切換感度

画面上を動き回る被写体に対して、AFエリアの切り換えの特性を設定できます。
・感度を「敏感」に設定時:AF枠から撮りたい被写体が外れた際に、周囲のAF枠へ積極的に切り換えを行う
・感度を「粘る」に設定時:AF枠をなるべく切り換えずに、フレーミングが戻るまで粘る

被写体の動き

被写体の動きが急に変化した時に、その動きに合わせてAF動作を行う かを設定できます。
・「ランダム」に設定時:被写体の動きや移動速度が急激に変化する際に、追従しやすくなります。
・「一定」に設定時:被写体の動きや移動速度が一定の際に、追従しやすくなります。

超高速 4K PHOTO(約8M/秒間60コマ連写) 2倍の超高速連写を実現し、捉える瞬間も倍増した4K PHOTO

4K/60pのテクノロジーを活かすことで、約8Mで秒間60コマの超高速連写を実現。これにより、決定的瞬間を捉えるチャンスも2倍に増し、自分の目では認識できない被写体の一瞬の美しさを、さらに確実に捉えられるようになります。
また、連写スピードが秒間30コマから2倍の秒間60コマに上がったことに伴い、読み出しスピードもアップ。読み出しの高速化により、ローリングシャッター現象を抑えることができるので、これまで以上に歪みのないより自然な描写が可能になりました。

超高速読み出しがもたらす、歪みのない自然な描写

連写スピードが秒間30コマから2倍の秒間60コマに上がったことに伴い、読み出しスピードもアップ。読み出しの高速化により、ローリングシャッター現象を抑えることができるので、これまで以上に歪みのないより自然な描写が可能になりました

ポストリファイン機能 前後のフレームを合成して高品位な画像へ導く、画像処理機能

4Kフォトモードで撮影した秒間30コマ連写から1枚選んで保存する際に、ポストリファイン機能(前後のフレームを使用した画像合成処理)を行えば、さらに高画質な静止画を作り出すことが可能に。感動的な一瞬をさらに美しく自然な描写で仕上げることができます。

時空間ノイズリダクション

4Kフォトモードで撮影した膨大なデータを用いて、残したい瞬間の前後の複数フレームから被写体の動きを読み取り、画素ごとに動きを考慮したフレーム合成処理を行うことで、ノイズを抑えた美しい1枚の写真として残すことができます。
高感度撮影時にはこの「時空間ノイズリダクション」が自動ではたらき、高ISO時に発生しやすいノイズを大幅に削減することが可能になりました。

ローリングシャッター歪み補正

高速で動く被写体の撮影やパンニング撮影(カメラを左右に振る動作)をした時に発生しやすいローリングシャッター現象を、カメラおよび被写体の動きから歪み量を正確に捉えることにより補正。また、歪み補正時に発生する画角の変動を、前後のフレームを使用した画像合成処理を行うことにより、画角を保持※1しながら補正処理を行うことができ、決定的瞬間の歪みを抑えた自然な一枚の作品に仕上げられます。

※1 撮影条件により画角が変動する場合があります。

4Kフォト プリ記録 撮影1秒前から4Kフォトで連写記録が可能に

4Kフォト プリ記録は、シャッターボタンを押す瞬間の約1秒前から記録を始め、レリーズ後も秒間30コマ/60コマ連写を続けることができる、4Kフォトの新しい連写モード。これまで搭載されていた「4K連写」「4K連写(S/S)」と組み合わせて使用することができます。撮りたい一瞬の約1秒前が記録されているので、決定的瞬間をこれまでより確実にとらえます。

※1 記録時間はバッテリーとSDカードの容量に依存します。周囲の温度が40℃を超えるような場合、本機の保護のため、自動で撮影が停止する 場合があります。

4Kフォトモードの基本機能 多彩な便利機能で、4Kフォトモードを迅速で快適に

これまで撮影に苦労していた絶好のシャッターチャンスを、4K画質で連写撮影することで決定的瞬間を撮り残すことなく作品にできる「4Kフォトモード」。撮影シーンや被写体に合わせて選べる3つの撮影方法を備えるとともに、「スライドフォトセレクト」や「マーキング機能」を使えば、撮影した膨大な写真点数の中から簡単にベストショットを選ぶことが可能です。また、撮影した連写ファイルから1点1点保存する手間が省ける「4Kフォト一括保存」など、充実の機能で4Kフォトモード撮影をサポートします。

4Kフォトモードの3つの撮影方法

被写体の動きに合わせて、3つの撮影方法「4K連写」「4K連写(S/S)」「4Kプリ連写」から選んで4Kフォトモードの撮影をすることが可能。撮影シーンや作品イメージに最適なモードで、これまでは撮り逃していたような決定的瞬間を、感動的な1枚として残すことができます。

4Kフォト一括保存※1

4Kフォトモードで撮影した画像データを、約5秒まで一括保存することが可能になりました※1。これまでのように1点1点を選んでから保存する手間が省け、後からパソコンで確認しながら選びたい場合などに便利です。また、連写時間が5秒を超える場合でも、開始位置を自分で選んで連写データを保存・グループ管理することができるので、長時間撮影した際に便利な機能です。

※1 5秒以内のコンテンツは全画像一括保存となります。

約8コマ/秒※1 AF追従連写 高速追従連写で、動く被写体にもフォーカスを合わせ続ける

新開発10.2M Live MOSセンサーとヴィーナスエンジンの高速処理性能により、最大記録画素(10.2M)のままで、AF追従連写約8コマ/秒※1を実現。1枚撮るたびにカメラが自動で被写体の動きを追従し、ピント合わせを行うので、素早く動く被写体の一瞬一瞬を鮮明に描写します。

※1 12bit設定時。14bit設定時は、約7コマ/秒(AFF/AFC時)となります。連写撮影速度は、使用レンズ、絞り、シャッター速度などの諸条件によって、低下することがあります。

フル画素メカシャッター・約12コマ/秒※2の高速連写

10.2M Live MOSセンサーとヴィーナスエンジンの処理能力の向上により、連写スピードが高速化。メカシャッターによる連写で、フル画素のまま約12コマ/秒※2のスピードを実現しました。

※2 12bit設定時。14bit設定時は、約11コマ/秒(AFS時)となります。連写撮影速度は、使用レンズ、絞り、シャッター速度などの諸条件によって、低下することがあります。

バッファメモリーの大容量化により、600枚以上※3の連続撮影が可能

GH5Sではバッファメモリーの大容量化により、JPEG連写時 600枚以上※3、そしてRAW連写/RAW+JPEG連写時 80枚以上※4の連続撮影が可能になりました。また、UHS-II(U3)対応以外のSDカードへの撮影記録時でも、撮影枚数を高く維持できます。

※3 JPEG設定、UHS-II(U3)対応のSDカードにて撮影時。速度が遅くなるまで、当社測定条件による。
※4 速度が遅くなるまで、当社測定条件による。

UHS-II(U3) SDカード対応

U3対応のSDカードなら30MB/秒(240Mbps)の最低書込速度を保証しているので、連写継続時間がさらに延び、また4K動画撮影もスムーズに行うことが可能。さらに、UHS-II(ウルトラハイスピード)UHSスピードクラス3(U3)にも対応しています。高速連写撮影やRAW画像記録がストレスなく撮影できるとともに、SDカードに撮りためた写真や動画もPCなどへ素早く転送できます。

●SDXCロゴはSD-3C、LLCの商標です。
●UHSスピードクラス3(U3)対応カードは同U3対応機器でのご使用において安定した30MB/秒以上の転送速度を最低保証します。
●UHS-I/UHS-II対応カードをUHS-I/UHS-II非対応の機器で使用すると従来規格のインターフェースモードで動作します。

撮影をサポートする多彩なフォーカス機能 多彩なフォーカス機能で、さまざまな撮影環境をバックアップ

天候や撮影環境の変化、さまざまな被写体の撮影において、GH5Sの多彩なフォーカス機能が活躍。撮影シーンや被写体に合わせて最適なAF機能を選べるので、撮影に集中でき、こだわりの作品を残せます。

-5EVまで対応したローライトAF

低照度な環境下での正確なピント合わせをサポートするローライトAFは、GH5Sの高感度性能をサポートできる-5EVまで対応。星明りの下などの暗所でも、これまで以上に正確なピント合わせが行えます。

低照度環境や低コントラスト環境下での、AF性能を向上

朝靄や⼣景などの低照度かつ低コントラスト環境でのAF性能を向上させました。

星空AF

星にピントを合わせることができる星空AFを搭載。GH5Sでは独自の制御により微小なコントラストを検出し、星空においてもピントを合わせることが可能です。

ピンポイントAF

より細かなピント調整ができる、ピンポイントAFを搭載。
一度タッチすると、その部分が拡大表示され、そこからさらにピントを合わせたいエリアをタッチすることで、より細かな設定が可能。ダイヤルとピンチ操作で約3〜10倍、 PinP(Picture in Picture) 時には約3〜6倍に拡大・縮小できます。ピンポイント拡大時間は、3段階から調整可能です。

■全画面時

■PinP時

1点AF

フォーカスポイントを自由に選択できる1点AFも、AF枠の大きさをシームレスで調整ができます。
ピンチ操作で細かく調整することはもちろん、前後のダイヤルでも調整が可能です。

NEW AF-ON:近側・遠側設定

Fnボタンに「AF-ON:近側」もしくは「AF-ON:遠側」を割り当てることで、ピントを合わせたい被写体が、⼿前にあるか奥にあるか、優先する対象を選べる新しいAF制御が可能になりました。
AF-ON時に「近側」に設定すれば、ピントが背景に抜けてしまうケースを抑えられ、「遠側」では⼿前の障害物の影響を受けにくくでき、ストレスのないピント合わせが可能です。「近側」「遠側」は、Fnボタンで瞬時に切り替えることができます。

※この機能の使用には、最新のファームウェアにアップデートが必要です。
ダウンロードはこちらから

その他の特長

注意事項

● 画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
● 画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。