ハンドブレンダー進化した機能の秘密

e-PRO SERIES ハンドブレンダー進化した機能の秘密

食材をムラなくなめらかに仕上げる「4枚刃ブレンダーカッター」やレシピや食材に適した調理ができる「選べる3つのモード」など、多彩な機能を備えた、e-PROシリーズ ハンドブレンダー。
従来品から進化したポイントや、新しい機能をご紹介します。

4枚刃ブレンダーカッター 刃付けを施すことで、なめらかな仕上がりを実現。

刃付けを施すことで、なめらかな仕上がりを実現。

新型のハンドブレンダーは、サブブレードに改良を加えることで切削性能が向上しました。従来品のサブブレードの役割は食材のかくはんでしたが、今回新たに刃付けを施すことで、切削もできるように。R形、三角形、逆三角形といった形状をはじめ、起き上がり角度やねじれ角度など、様々なパターンを検証しながら、人参を使った切削実験を繰り返し行いました。

最終的に、切削性能が最も良いR形の刃を採用。フィニッシュブレードと進化したサブブレードで、食材の繊維をしっかりと断ち切り、なめらかな食感に仕上げることができます。

技術開発 西平 康隆

技術開発 西平 康隆

左:新型ハンドブレンダーの刃 右:従来品の刃

左:新型ハンドブレンダーの刃
右:従来品の刃

人参を使った切削実験。開発に要した人参の数は、およそ440本。

人参を使った切削実験。開発に要した人参の数は、およそ440本。

フードの内部構造 フード内部を改良し、操作性を向上。

フード内部を改良し、操作性を向上。

ハンドブレンダーの操作性を大きく左右するフード機構。従来品は、運転中に食材がブレンダー軸内部に入るのを防ぐ機能と、外部から空気を取り込む機能が一体化した構造でしたが、今回はさらに操作性を安定させるため、それらの機能を別々に分けることに。

さらにゴム弁を改良することで、一定の圧力がかかったらゴム弁が開いて空気を適度に取り込めるようになり、余計な吸引力(液体調理時に手に加わる力)を低減させることに成功。これにより吸引力が安定し、操作性が向上したため、 よりスムーズな切削かくはんが可能になりました。

フード機構の断面図

フード機構の断面図

商品設計 慶島 敏弘

商品設計 慶島 敏弘

左:従来品のゴム弁 右:新型ハンドブレンダーのゴム弁

左:従来品のゴム弁
右:新型ハンドブレンダーのゴム弁

選べる3つのモード 調理の精度を高める、間欠モード。

調理の精度を高める、間欠モード。

従来の高速・低速モードに加え、間欠モードを新搭載。通常のハンドブレンダーで、水分を多く含む食材を切削する際、食材の食感を残す際は、スイッチの入・切を繰り返し手動で行う必要がありましたが、間欠モードはその作業を自動化。一定の回転数と周期でモーターの運転を繰り返すため、誰が使っても安定した仕上がりに。さらに低速モードには、スロースタートを採用。立ち上がりの回転数を徐々に上げることで、泡立て時の飛び散りを軽減します。
アタッチメントには、チョッパーや泡立て器に加え、おろしカッターを新たに追加。3つのモードとアタッチメントの組み合わせで、食材や料理に合わせた最適な調理を叶えます。

左:制御設計 渡辺 正人 中央:調理ソフト 村田 絵美 右:調理ソフト 広田 起子

左:制御設計 渡辺 正人
中央:調理ソフト 村田 絵美
右:調理ソフト 広田 起子

サブブレードの刃付けは、調理ソフトの提案。評価実験を元に、商品設計へのアドバイスも行う。

サブブレードの刃付けは、調理ソフトの提案。評価実験を元に、商品設計へのアドバイスも行う。

たまねぎを使った評価実験。食材の均一性、離水率などを細かく検証。

たまねぎを使った評価実験。食材の均一性、離水率などを細かく検証。

モーター保護装置 モーターの異常を察知し、故障を未然に防止。

モーターの異常を察知し、故障を未然に防止。

調理機能だけでなく、安全機能も進化。一般的なハンドブレンダーは、長時間無理な運転を続けたり、刃がロックされて高い電流が流れたりすると、モーターが過熱して故障する恐れがあります。
そこで新型ハンドブレンダーには、高い電流を遮断する電流ブレーカーと、モーターの温度を検知するサーモスタットを搭載。異常を素早く察知して運転を停止するので、故障を未然に防ぐことができます。

新たに小型モーターを採用。パワーはそのままに、本体の重さを軽減。

新たに小型モーターを採用。パワーはそのままに、本体の重さを軽減。

左:サーモスタット 右:電流ブレーカー

左:サーモスタット
右:電流ブレーカー

モーターの負荷装置。負荷を任意に変えてモーターの安全性を細かく検証。

モーターの負荷装置。負荷を任意に変えてモーターの安全性を細かく検証。

チャイルドロック&2アクションスイッチ 手軽に操作ができる、トリガータイプを採用。

手軽に操作ができる、トリガータイプを採用。

従来品で好評だったチャイルドロックと2アクションスイッチも採用。2アクションスイッチは元々、メインスイッチとロック機構の一体型でしたが、今回はそれらを別々に分けたトリガータイプに変更しました。
親指でロック解除ボタンを押してから、人差し指・中指で対角のトリガーを押す、2方向から操作する仕組みのため、ロック解除はかんたんに、誤動作防止はさらに盤石になりました。

メインスイッチに「あそび」を設け、不用意なロック解除を防止する。

メインスイッチに「あそび」を設け、不用意なロック解除を防止する。

商品設計 山口 尚紀

商品設計 山口 尚紀

上:新型ハンドブレンダー 下:従来品

上:新型ハンドブレンダー
下:従来品

カッターホルダー 安全性と利便性を両立した、カッターホルダー。

安全性と利便性を両立した、カッターホルダー。

本体をより安全に保管できるよう、カッターホルダーを開発。ホルダーの縁に本体を立てかけられる設計なので、調理時の置き台としても使うことができます。本体を置いたときに最適な位置になるように、ホルダーの高さや形状を細かく検証し、現在のカタチにたどり着きました。
素材は耐熱性が高く、衛生的なポリプロピレンを採用。取り外しもスムーズに行える、計算し尽くされた設計です。

形状の異なる、試作品の数々。 右:商品設計 白井 隆彦

形状の異なる、試作品の数々。
右:商品設計 白井 隆彦

フードにフィットする安心設計。

フードにフィットする安心設計。

上:試作中のカッターホルダー 下:最終版のカッターホルダー

上:試作中のカッターホルダー
下:最終版のカッターホルダー

開発者