シーリングライトのデザイン

デザイン08 エコソリューションズ社 デザインセンター 速水 拓 シーリングライト デザイン08 エコソリューションズ社 デザインセンター 速水 拓 シーリングライト デザイン08 エコソリューションズ社 デザインセンター 速水 拓 シーリングライト

光をデザインする。生活空間をデザインする。

エコソリューションズ社 デザインセンター 速水 拓

シーリングライト

デザインに機能は宿る。

このシーリングライトは、シニア世代の目にもモノが色鮮やかに見えるという画期的な機能を備えています。しかし、それは自宅で使い続けていくうちに実感できるもの。この商品をひと目見た時に、暮らしが快適になりそうという期待感をお客様に持っていただくのがデザインの役割です。なんだか新しそう。でも、わが家のインテリアに調和しそう。デザイン的な興味から、機能への関心や理解につなげていくことを狙いました。

シーリングライト シーリングライト

CGでは計算できない光。

ライティングをデザインする難しさは、器具自身が光を放つことです。他のプロダクトであれば、外からの光の陰影を計算するだけでいいのでCG上で検証できますが、照明器具の場合は天井に出る光までも緻密にデザインしなければいけません。試作してみて初めてわかる光の動きもたくさんあります。設計とデザインと造作の精度をすり合わせながら、あらゆる角度から光が美しく見えるよう完成度を高めています。

シーリングライト

美しさと、重量の壁。

シーリングライトをデザインする上で、鍵となるのが重量です。荷重が5kgを超えると、器具をネジで天井に取り付ける必要性が生じ、引っ掛けて設置できるという商品の利便性を失います。明るさやフラット感を強調するにはフレームの半径を大きく見せたい。でも重量は抑えたい。この矛盾を解決するため試作をくり返し、断面が台形となる新しいデザインを施すことで、見上げたときに器具の側面が隠れるようにしたのです。

シーリングライト シーリングライト

光が透ける天井絵画。

ライトを点灯したときだけ、パネルに雲の文様が浮かび上がる。天井絵画のように見せる仕掛けは、パネルの内側に文様をシルクスクリーンで印刷し、その上に高拡散塗料を塗布しています。難しかったのは光の透過性と文様の再現性の両立。文様がくっきり見えるようインクを濃くしすぎると、光が通りにくくなり、明るさが落ちてしまいます。インクの濃度や塗料の厚みなどテストを重ねて仕上げました。

照明のデザインは、器具のフォルムだけで完結せず、常に空間との調和の中に存在するところに醍醐味があります。空間の中から器具の存在を消し去り、光だけを感じさせるデザインを追求する一方で、シャンデリアのように器具そのものの魅力を高めていく方向もある。ライティングデザイナーとして、20年以上、シーリングライトに携わってきましたが、そこにはまだまだ無限の可能性があると感じています。