Beautiful JAPAN towards 2020

高知県:仁淀川

Beautiful JAPAN towards 2020

目指すは「雑草バレー」
つないだ先に夢がある

高さ243cmのネットの上から打ち込まれる強烈なアタック。男子バレーボールは、圧倒的な高さとスピード、多彩なコンビネーションで、オリンピックでも人気競技のひとつとなっている。

高知中学校男子バレーボール部。キャプテンの八木渉太さんは、「バレーをしているとき以外は寝ています(笑)」と言うほどのバレー好き。普段は控えめでおとなしいが、バレーに対する情熱は人一倍だ。

「バレーはひとりでできないから、仲間たちの想いをつなぐ感覚がある。そこがいいですね」

そんな八木さんを、監督の濱口幸恵さんも「コートの中では大きな存在」と信頼を寄せている。もちろん、「自分で引っ張っていく気持ちがないとダメ」と、監督がキャプテンに求めるレベルは、まだまだ高い。

「渉太はひとことで言うとやさしい。でも、やさしいだけがキャプテンではない。いいことはいい、悪いことは悪いと、きちんと後輩に言えるのがキャプテンだという話はよくしています」

目指すのは全員でつなぐ「雑草バレー」。理想のパターンは「相手のサーブをしっかり返してからのコンビ攻撃」と八木さんは言う。中学校男子バレーボールのネットの高さは一般男子より低い230cm。しかし、チームは今、成長期まっただ中。高さで勝負できるほどの上背はまだない。「ならば、やっぱりレシーブでがんばるしかない」と監督の濱口さん。

夕焼けの桂浜で円陣パスに興じる部員たち。岡航平さん、岡林雄介さん、山﨑琉稀さんら、チームメイトのにこやかな表情が印象的だ。「簡単にボールを落とさずに、ミスを減らしていきたい」と山﨑さんが力を込めれば、岡林さんは「渉太の負担を、ちょっとでも減らしたい」とキャプテンを気づかう。岡さんは「エースにトスを上げて、バチンと決めてくれたら嬉しい」とセッターならではの発言。そして八木さんは、将来の夢を静かに語る。

「いちばんの選手になって、日本代表でプレーしたい。2020年の東京オリンピックに出場する気持ちでいます」

撮影年月:2015年11月

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2016年2月20日 高知新聞掲載