Beautiful JAPAN towards 2020

沖縄県:残波岬

Beautiful JAPAN towards 2020

日本代表としてオリンピックに出場する
ゴルフ界に新しい夢が生まれた

南国の輝く空にむかってゴルフボールが一直線に伸びる。正確なフォームから鋭いスイングをみせるのは、沖縄県のワンステップ・ゴルフアカデミーに通うジュニア選手たち。線は細いが、ブレることのない体の回転が、大人顔負けのショットを生み出す。

「子供たちは素直ですから、教えていくうちに、どんどん成長していきます。指導者としての責任の大きさを痛感します」

そう語るのはコーチをつとめる池辺正章(いけべまさあき)さん。「ゴルフはうまくいかないことが前提のスポーツ」と考える池辺さんにとって、大切なのはプレイの結果よりもマナーや礼儀、そして、うまくいかないことで鍛えられる精神力。

「どんなに練習をしても、どんなにナイスショットをしても、それがいい結果に結びつくとは限りません。社会に出てからも、うまくいかないことの方が多いでしょう。でもゴルフを通じて、子どもたちには、辛いときでも楽しんでいけるような人間になってほしいですね」

池辺さん指導のもと、トレーニングにはげむ渡久地大雅(とぐちたいが)さんと多良間大志(たらまたいし)さんは、ともに中学2年生。「ゴルフは運動神経だけでできるスポーツじゃないところが魅力」と大志さんが語れば、大雅さんは「自分も先輩たちを追いかけて努力してきたし、いまは後輩から追われることで努力できる」と、みんなでトレーニングできる良さを説く。

小学生も負けていない。キツいときは心の中で「あきらめちゃダメだー!」と叫ぶという5年生の友利光(ともりこう)さんは、大雅さんも「うまい」と認める実力の持ち主。3年生の多良間星来(たらませいら)さんは、「自分を上回る先輩がいるから、それに追いつこうという意志も生まれる」と常に冷静だ。

2016年リオ大会で112年ぶりのオリンピック正式種目となったゴルフ。メジャー大会に並ぶ新しい目標の誕生に、未来のゴルファーたちの夢も広がる。出場のハードルは高い。それでも、沖縄のジュニア選手たちは2020年東京、そしてその先の大会でラウンドする自分の姿を、しっかりと思い描いている。

撮影年月:2016年1月〜2月

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2016年6月26日 沖縄タイムス/琉球新報 掲載