Beautiful JAPAN towards 2020

大阪府:淀川河川敷

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Beautiful JAPAN towards 2020

好きで選んだ道だから
夢に向かって本気になれる

日本屈指の工業地帯・大阪湾。その湾口に流れ込む淀川の分流沿いに、2008年、市立咲くやこの花中学校は開校した。

中高一貫、中学時のスポーツは陸上競技と器械体操に特化する。教育・体育へのユニークな取り組みは、新参の学校ながら、早くも陸上競技大会で好成績をもたらした。

「子供たちはまず、自分でやってみたい種目からスタートします」
好きこそものの上手なれ——それが咲くやこの花中学の特徴だと、陸上競技部監督の原田新也さんは考える。男子キャプテンの小山田亮太さんも、「先輩が円盤を投げるのを見て、楽しそうやなと思って始めました」と屈託がない。

好きだから、楽しいから、自分の意思で練習にはげむことができる。それを共有できる仲間もいる。女子キャプテンでハードルの松尾世梨亜(せりあ)さんは、「伸び悩んでいるときは、この種目は自分に合っていないんじゃないかとか、いろいろな気持ちが出てくる。そういうときに友だちがいると、気持ちがラクになります」と、同じ志を持った仲間の存在を強調する。

高校生との練習も中高一貫ならでは。「高校生はめっちゃ速いから、一緒に走れるときは、この学校に入ってよかったと思います」と短距離走の西山樹(たつき)さん。走り幅跳びの山根碧栞(あおい)さんも、「すごく跳ぶ男子の先輩がいて、スピードの乗り方やフォームを見て学んでいます」と興奮気味に語る。はるか年上の先輩と身近に接する環境も、咲くやこの花中学校陸上競技部の強さの秘密だ。

2020年東京オリンピック。監督の原田さんには、大きな夢がある。

「咲くやこの花を出た子供たちが、日本代表になって競技に出て欲しい。自分は審判もやっていますので、子供たちには『お前らはレースに出ろ、俺はそのレースでスターターを担当する』と言っています。本気でその約束を達成しようと思っています」

好きこそものの上手なれ——選手も監督もそれぞれの夢に向かって走りつづける。そこに自分の意思がある限り、いつかきっと、咲くやこの花——大輪の花を咲かせることだろう。

撮影年月:2016年3月〜4月

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2016年6月24日 読売新聞/報知新聞/毎日新聞掲載