Beautiful JAPAN towards 2020

和歌山県:扇ヶ浜スケートパーク

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和歌山県:扇ヶ浜スケートパーク

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2017年7月24日

[和歌山県岩出市]
小さな町で偶然出会った二人が
スケートボードで世界をめざす

夕暮れの公園でスケートボードの音が響く。滑走しながら、デッキ(スケートボードの板)とともに飛び上がる。さらに、つま先を使ってデッキを縦に180度回転させてから、足でキャッチして着地する。「キックフリップ」と呼ばれるトリック(技)だ。

披露してくれたのは、和歌山県岩出市出身のスケーター、平松凱さん。

平松さんがスケートボードをはじめたきっかけは、父親の友人がやっているのを見て、「かっこいい」と感じたから。そして、彼が選んだのは、「ストリートスタイル」。街中を模したコースで、スケートボードのトリックを競う。

「スケートボードは、技を習得するのにも時間かかるし、転べばすごく痛い。でも、ずっと練習してきたトリックが乗れたら、うれしい。そこがすごく面白いです」(平松さん)

肘と膝にプロテクターをつけ、ヘルメットをかぶる。
平松さんと同じ、和歌山県岩出市出身の四十住さくらさんだ。

彼女が得意とするのは「パークスタイル」。ボールというお椀型の施設を滑走して、高いジャンプや難易度の高いトリックをきめる。

四十住さんがスケートボードをはじめたのは、小学校6年生の夏に、兄からスケートボードをもらったのがきっかけ。特にUの字型の「ミニランプ」でのトリックが得意だった。

「ミニランプの技を高いところでもできるようになりたいから、パークスタイルにしました」(四十住さん)

四十住さんの好きなトリックを聞くと、「バックサイドノーズブラント180アウト」だという。

「女の子ではあまりやる人はいない技です。後ろ向きに降りるのが難しい。時間かかったけど、できるようになりました」(四十住さん)

平松凱さんと四十住さくらさん。偶然同じ町に住んでいた、同い年の二人は、スケートボードを通して出会った。

「いつも近くの公園でスケートボードを練習してたんですが、そこにスケボー持った同い年ぐらいの子が10人ぐらいいて、その中でも一番乗れてたのが、(四十住)さくらちゃんでした」と平松さん。「スケボーが好きな感じが最初から出ていた」と、四十住さんの第一印象を語る。

一方、四十住さんは、平松さんに最初に会ったとき、「女の子みたいな顔してる」と思ったそうだ。「(スケートボードも)うまいなって思ったし、かっこよかった」(四十住さん)

偶然出会った二人は、お互いに刺激を受けながら、スケートボードに取り組んできた。

平松さんは、次のように話してくれた。「自分の近くに、大会に向けて練習している子がいなかったので、(四十住さんは)心強い、というかすごく頼もしかったです。一緒にいて」

四十住さんの今の目標は、東京2020オリンピックに出て金メダルをとること。「パークスタイルでは、みんなよりもスピードをつけて、みんなよりも高さをあげたい。今まで練習してきたことを全部出しきれるように」(四十住さん)

平松さんが目指しているのは、海外でも活躍できるスケーター。「(そのためには)練習をたくさんしていきたい。みんなに憧れられるスケーターになりたいと思っています」(平松さん)

若き二人は、スケートボードにすべてをかけて、さらなる高みを目指している。

▼インタビュー映像:
和歌山の同級生スケーター二人がお互いのこと、そしてこのさきの夢を語る。