Beautiful JAPAN towards 2020

山梨県:富士河口湖町

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レスリングはひとりでできない
だから相手を大切にする

1896年の第1回アテネ大会から実施されている伝統のレスリング競技。それは日本人選手がつねにメダルを期待される競技のひとつでもある。なかでも山梨県は、日本有数の「レスリングどころ」。「山梨ジュニアレスリングクラブ」も、およそ25年の歴史をほこる名門クラブだ。

「体と体がぶつかるなかで、自分の体をどう動かしていくか。子供たちのやるスポーツとしては、とてもいいんじゃないでしょうか」

コーチの深澤さんには3人の男の子がいる。長男の颯太(そうた)さん、次男の昂空(たから)さん、三男の遼弥(はるや)さん。3人ともクラブで遊んでいるうち、自然とレスリングをはじめるようになった。

「技が決まるのがカッコイイ。自分でも決めてみたいなと思った」と颯太さん。
「お兄ちゃんも弟もいるから、すごく楽しくできる。アドバイスもしてくれるし」と昂空さん。

そして、三男の遼弥さんは、深澤さんが「体の動かし方がいちばんうまい」と評価する、将来の有望株。

「ボディバランスもいいし、このままレスリングをつづけてくれると、いろんな結果につながってくると思います」

レスリングはひとりではできない。だから相手を大切にしなければならない。それが「山梨ジュニアレスリングクラブ」の教え。五味音々(ねおん)さんと虹登(こうと)さんの姉弟も、クラブの仲間、友だちを、なによりも大切にしている。しかし音々さんにとって、昂空さんだけは特別の存在のよう。

「昂空は、体重もほぼ同じなので、普通に負けたくないという意識が強くて。山梨ジュニアではいちばんのライバルだと思います」

現在、クラブでは30名を超える子どもたちが在籍し、日々、練習にはげんでいる。日本一の富士山をあおぎながら、彼らが目指すのは、もちろんレスリングの頂点を決める東京オリンピック。深澤さんは語る。

「まずは一個一個、努力して、遠い目標をみながらも、近い目標にむかって、しっかりがんばってもらいたい。それが最終的にオリンピックにつながるのであれば、こんなに素晴らしいことはありません」

撮影年月:2015年4月