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デジタルカメラ講座
レンズの特性:フレア、ゴースト、収差
レンズは本質的にさまざまな画質低下要因を抱えています。たとえば強い光源にレンズを向けた時に光が白っぽくかぶるフレア現象や、レンズ面や鏡胴で光が不要に反射して生まれるゴースト現象。さらには球面であるレンズの宿命として、像を歪めたり、色をにじませる各種収差など。優れたレンズは、こうした性能の劣化をコーティングや非球面レンズ、特殊ガラスなどにより、極限まで軽減しています。

フレア
太陽光などの強い光源方向にレンズを向けた時に、レンズ面や鏡胴で有害光が反射して発生する光のカブリ現象です。画像の一部や全体が白っぽくなり、シャープネスを奪います。
 
フレアのない引き締まった描写。
 
陽射しを受けてフレアが発生している。
ゴースト
フレアの一種ですが、レンズ面で複雑に反射を繰り返した光がはっきりと画像として写ったものをゴーストと呼びます。絞りの前後の反射で起こったゴーストは絞りの形状で発生することがあります。
 
ゴーストのない引き締まった描写。
 
太陽光がレンズに反射してゴーストになっています。
収差
レンズ自身で光がさまざまに屈折して起きる画質劣化要因が収差です。歪曲収差、球面収差、コマ収差、非点収差、色収差などが存在します。
■樽型収差の写真例   ■樽型収差(歪曲収差)   ■糸巻型収差(歪曲収差)
 
 
直線で構成される構造物を撮影した場合に、歪曲収差の影響が特に強く感じられます。写真は樽型収差の例です。
 
画面の周辺部がゆるやかにふくらんで写るのが樽型収差です。一般にズームレンズの広角側で出やすくなります。
 
樽型とは逆に画面周辺が糸巻状に引っ込むのが糸巻型収差です。一般にズームレンズの望遠側で出やすくなります。
その他の収差
さらにレンズには多くの収差が発生します。概念図で説明しましょう。
※ 図は、白い正円のドットが収差によってどのように変化するかをあらわしています。
      ■理想的な結像をした場合  
 
もっとも収差の現れやすい写真の周辺部の状態を図解したものです。
 
     
  ■球面収差   ■コマ収差   ■非点収差   ■色収差  
 
 
 
 
 
 
球面レンズの宿命的な収差です。レンズ中心部と周辺部の光のズレで生じ、ハロと呼ばれるにじみが現れます。
 
球面収差を補正したレンズの周辺に現れる収差です。彗星の尾に似たにじみから、コマ(Coma)収差と呼びます。
 
球面収差とコマ収差を補正したレンズで、光軸からずれたレンズ周辺部の点が楕円や線状になる収差です。
 
プリズムで光が虹色に分光するのと同じ原理で、色ズレが発生する現象。特に望遠レンズほど影響が大きくなります。
 
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