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NETFLIX×VIERA 映画批評家 前田有一氏 有機ELビエラを体験する NETFLIX×VIERA 映画批評家 前田有一氏 有機ELビエラを体験する

映画批評ブログ「超映画批評」で、舌鋒鋭く映画を論じている前田有一氏。
多種多様なジャンルの作品を見てきたからこそ、映像に対するこだわりはとても強い。
今回、前田氏にビエラ最上位モデルとなる4K有機ELビエラ「EZ1000」を2週間、体験してもらった。
視聴したコンテンツは、世界最大のオンラインエンターテインメントサービス「Netflix(ネットフリックス)」のオリジナル作品。
ビエラ史上最高の美しさを求めたEZ1000の映像、4K HDRが充実したNetflixの作品に、前田氏は何を感じたのか?

言いようのない高揚感は、久しく忘れていたテレビへの憧憬への念に近いものだった

日本人にとって、テレビが特別なものでなくなったのはいつからだろう。
小津安二郎監督の『お早よう』(59年、日)には、当時最先端の家電だったテレビを欲しがる幼い兄弟が出てくる。二人はどうしても相撲中継が見たくて、よその家にこっそり遊びに行ったり、親に買ってもらうために「無言」のストライキで抵抗したりする。
なんとも微笑ましい彼ら兄弟の奮闘の舞台となった昭和30年代ごろの日本人にとって、テレビは明らかに憧れであり、その前に座ることは家族全員が等しく感じるハレの瞬間であった。
わが居間にやってきたパナソニックの有機ELテレビ、VIERA「EZ1000」が梱包を解かれた瞬間、私が感じた言いようのない高揚感は、きっと日本人すべてが久しく忘れていたテレビへの憧憬の念に近いものだったように思う。

言いようのない高揚感は、久しく忘れていたテレビへの憧憬の念に近いものだった
言いようのない高揚感は久しく忘れていたテレビへの憧憬の念に近いものだった
わずか6.7mmしかない薄い画面の表面は凪いだ水面のように滑らかだ。高い精度で組まれているのであろう、各部の接合面には歪みや軋みの類はみじんもなく、全体の剛性も高い。
電源を入れる前から、年甲斐もなく目の前の最新型テレビを触り撫でまわして感じたのは、こいつは品質至上主義のもと本気で作られた工業製品独特の、ある種の工芸品に近いたたずまいを備えているということだった。先達から受け継がれてきた技術と自らの経験を駆使して"匠"たちが作り上げた、これが「日本製」の意地というやつだろう。

「EZ1000」を生産するパナソニック宇都宮工場は昭和42年創業と聞く。小津安二郎が温かいまなざしを向け描いたあの幼い兄弟たちが、きっと初めて手に入れたであろう"憧れ"のカラーテレビを日本中に届けた工場だ。モノクロからカラー、ブラウン管から薄型、ハイビジョンから4K……時代は変われど、変わらぬ"夢"を生み出し続けている。そんなストーリーを感じられるのも、歴史あるメーカーの製品ならではだろう。

音声操作リモコン

リモコンを手に取ると、多機能を操るボタン類はその数の割によく整理され並んでいる。ボタンサイズや配置もよく考えられたもので、間もなく主要な操作は手元に目線を落とすことなく出来るようになった。

また、マイクのように握って音声操作する体験は、それを実現するために実装されたハイテク技術とは裏腹に妙にアナログ的なおかしみがあり家族団らんの会話を生み出すものだ。

物陰から敵陣へと進む場面では、息遣いや恐怖心まで伝わってくる

リモコン左上に独立して存在するNetflixボタンから、私は映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』(17年、米)を呼び出し再生してみた。ブラッド・ピットが実在の将軍をモデルにした主人公を演じる戦争ドラマだ。
そのブラッド・ピットが登場した途端、ビックリした。これまでスクリーンで何本、彼の出演作を見たか知らない。その超有名スターが、まるでこの部屋にいるようだ。顔のしわや表情の微妙な変化だけではない、メイクの乗り具合まで鮮明に映し出されている。ソファの隣に座ってみている家族の顔よりも鮮明なんじゃないか。
恐ろしいほどの高精細な画質、表現力が与える映像体験は最新鋭の映画館をも完全に凌駕している。アフガンの戦場に米兵たちが赴き、物陰から敵陣へと進む場面では、彼らの息遣いや恐怖心まで伝わってくる。

物陰から敵陣へと進む場面では、息遣いや恐怖心まで伝わってくる
ウォー・マシーン:戦争は話術だ! ウォー・マシーン:戦争は話術だ!
かつて『プライベート・ライアン』(98年、米)の冒頭、オマハビーチ上陸戦の場面でスティーヴン・スピルバーグ監督は、意図的にシャッター速度を上げて撮影することで爆弾の破片や飛び交う銃弾を、まるで静止画のように鮮明に網膜に残す不思議な映像を作り上げた。ところがこのテレビで映す4Kコンテンツときたらどうだ、ほとんど同じ効果を、モニターの性能という力技だけで体験させている。とんでもないことだ。

ふと思いついてボリュームを上げていったところ「Tuned by Technics」を謳う脚部と一体化したスピーカーシステムが"本気"を見せ始めた。しっかりした重低音は、しかし不自然に強調せず"縁の下の力持ち"に徹し、中高音域が担当する環境音を丁寧に再生する。また、ありがたいことに銃撃戦の最中でもセリフが聞きやすく耳に入ってくる。不自然に作り込んだ印象を感じさせない、映画鑑賞にも堪えるいい音響だ。

Tuned by Technics
なにより映画を見たいという原始的な情熱を奮起させられた

その後もこのテレビで様々な映画を見たが、ジャンルを問わずもっとも感動したのは"闇"の表現力であった。映画はテレビドラマと違って映画館で見る前提だから様々な階調の"闇"が演出として使い分けられているものだが、それを「EZ1000」は当の映画館以上に再現している。

たとえば『オクジャ/okja』(17年、米・韓)の夜のシーンにおける人物や動物の繊細な表情は、通常の液晶テレビや映画館ではここまではっきり味わうことは難しいだろう。液晶と異なりバックライトが不要な自発光タイプである有機ELテレビの面目躍如といったところだ。

何より映画を見たいという原始的な情熱を奮起させられた
オクジャ/okja オクジャ/okja

現代ではテレビはどの家庭にもあるし、映画はいまやスマートフォンでも見ることができる。年間数百本の映画を見る私自身、映像コンテンツを視聴する事など、もはや何の新鮮味もないものだと思い込んでいた。

しかし「EZ1000」による別次元の映像体験は、そんな思い込みをたやすく粉砕した。慣れきってほとんど麻痺していた映像への感受性を取り戻し、なにより映画を見たいという原始的な情熱を奮起させられた。『お早よう』の時代の日本人が感じていた純朴なる喜びを、50年以上の時を経て感じさせてくれた。素直にありがとうと言いたい。

有機ELビエラ EZ1000シリーズ [77v|65v]

レベルゼロの「漆黒」を再現できる4K有機ELパネル搭載モデル。有機ELパネル専用に進化した高画質エンジン「ヘキサクロマドライブ プラス」によって、入力信号に忠実な色と輝度を再現します。

前田有一氏 Netflix作品批評 前田有一氏 Netflix作品批評
ウォー・マシーン:戦争は話術だ! ウォー・マシーン:戦争は話術だ!

ブラッド・ピットが製作・主演した戦争映画です。アフガン戦争時に駐留米軍司令官に任命された陸将(実在の将軍がモデル)の奮闘と、その意に反して混迷を深める現地事情をブラックユーモア満載で描きます。痛烈な反戦メッセージはこの手の映画を見慣れた私でさえ衝撃をうけたほど。それどころか本作は国防総省内でも話題になり、しかも絶賛されたというから凄いです。立体的な音響と土煙まで鮮明な戦場シーンの没入感が見どころで、兵士のヘルメットに銃弾が当たる衝撃まで感じられたのには驚きました。

BLAME!
最初に父が殺された 最初に父が殺された

カンボジアの人権運動家の回顧録を人気女優アンジェリーナ・ジョリーが監督した史実映画です。ポル・ポト率いる武装組織クメール・ルージュによる虐殺と圧政を、ディテール豊かに見せています。実際の虐殺生存者のリティ・パニュが製作に参加しているのでリアリティは抜群。主人公一家が町から地方のキャンプへ強制退去させられるシーンでは、果てしなく広がるジャングルの木々や自然音に圧倒され、もう二度と戻れぬ絶望を印象付けられます。

最初に父が殺された
オクジャ/okja オクジャ/okja

遺伝子操作で生まれた巨大なスーパーピッグと、それを家族同然に育てた少女の物語。韓国の名匠ポン・ジュノによる異色の感動ドラマです。CGで描かれた巨大豚がソウルの地下街を逃げ回る場面などアクションシーンは大画面で見るのにふさわしい迫力。行き過ぎた商業主義と畜産について考えさせられるラストも見ごたえがあります。カンヌ映画祭で最高賞を争った際、配信専用の映画の扱いをどうするか議論を巻き起こした話題作でもあります。

オクジャ
スター・トレック:ディスカバリー(シーズン1) スター・トレック:ディスカバリー(シーズン1)

言わずと知れた人気シリーズのテレビ版最新作です。舞台は60年代に放送された伝説の一作目「宇宙大作戦」の10年前。惑星連邦の宇宙艦が100年ぶりにクリンゴン人と遭遇し、女性副長(ソネクア・マーティン=グリーン)の判断により戦争が勃発する展開にはファンならずとも胸が躍ります。黒の豊かな階調表現がモノをいう宇宙空間のシーンは有機ELテレビとの相性が抜群。作品自体も大好評を受けて先日シーズン2の製作が決まりました。

スター・トレック:ディスカバリー(シーズン1)
Netflix(ネットフリックス)

Netflixは、190カ国以上で1億900万人超のメンバーが利用するエンタ−テインメントに特化した世界最大級のオンラインストリーミングサービスです。アワード受賞作を含むオリジナルコンテンツ、ドキュメンタリー、長編映画など、1日あたり1億2500万時間を超える映画やドラマを配信しています。メンバーはあらゆるインターネット接続デバイスで、好きな時に、好きな場所から、好きなだけエンターテインメントを楽しむことができます。
4Kビエラはらくらくリモコンにある専用ボタンで起動。案内に従ってアカウント登録するだけで視聴ができます。

ビエラなら多彩なアプリがすぐに使える!

4Kビエラには様々なビデオ・オンデマンド(VOD)サービスを予めインストール済み。最新の4K/4K HDR映像を視聴できます。生活に役立つ情報やゲームなどのアプリも楽しめます。

●ネットフリックスサービスを視聴するためには、ネットフリックス社との契約が必要となります。サービスの詳細については、ネットフリックス公式サイトをご覧ください。
●作品はすべての地域でご利用いただけるとは限りません。
●視聴にはネットフリックスストリーミングメンバーシップが必要です。
●ネットフリックスのストリーミング再生にはブロードバンドインターネットおよび対応デバイスが必要です。
●ネットフリックス視聴プランのメンバーシップが必要です。4K視聴については、ネットフリックス視聴プラン、インターネットサービス、デバイス機能、利用可能なコンテンツによって異なります。詳細はwww.netflix.com/TermsOfUseをご覧ください。
●ハイビジョンでの視聴は、"実際に加入しているネットフリックス視聴プラン"、インターネットサービス環境、デバイスの機能、および提供コンテンツによって異なります。すべてのコンテンツをハイビジョンで利用できるわけではありません。
●ご利用には、インターネットの接続が必要です。FTTH(光)、ADSL、CATV等のブロードバンド回線の実効速度3Mbps以上を推奨。HD映像は10Mbps以上を推奨。4K動画は実効速度40Mbps以上を推奨。プロバイダーや回線事業者との契約・使用料は別途必要です。利用できるサービス内容や画面は予告なく変更になる場合があります。
●回線業者やプロバイダーが採用している接続方式・契約約款により、ご利用いただけない場合があります。
●ご利用のルーター、モデム、ハブなどの設定には、パソコンが必要となる場合があります。ルーターの接続、設定方法についてご不明な場合は、ルーターをお買い上げの販売店へご相談ください。
●リモコンのデザイン、ボタンは、機種により異なります。
●一部のディーガ/BDプレーヤーとテレビとの組み合わせによっては、ネットフリックスをご覧になる場合に接続方法の変更が必要となる場合があります。詳しくはこちら(よくあるご質問)をご確認ください。
●提供:Netflix株式会社

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