Air Letter -くうきコラム-

どう使えばいい?エアコンの“除湿モード”のかしこい使い方 どう使えばいい?エアコンの“除湿モード”のかしこい使い方

梅雨時に悩みがちなのが、エアコンの除湿モードをどう使うか。「使うべきタイミングは?」「冷房とどっちが安い?」など、疑問はなかなか尽きません。
そこで、節約のプロとエアコンの商品企画担当者に、かしこい除湿モードの使い方を聞いてみました。

そもそも“除湿モード”って? なぜ湿度を下げられる?

今回、お話をうかがったのは、節約アドバイザーの矢野きくのさんと、パナソニック株式会社 商品企画部でエアコンを担当する松岡達矢さんのお二人。まずは松岡さんに、除湿モードの仕組みについて教えてもらいましょう。

松岡さん(以下敬称略)
「エアコン内部にある熱交換器を冷やすと、熱交換器周辺の空気も冷えるもの。空気中に含まれる水分は量が決まっていますが、空気の温度が下がると蓄えられる水分量が減り、余った分は水へと変わります。
この水を熱交換器に付着させて排出することで、室内の水分=湿気を取り除くことができるのです。いわゆる“冷房除湿”という方式ですね」

矢野さん(以下敬称略)
「熱交換器を冷やすという点は、冷房運転と同じですよね。それ以外に、何が違うんでしょうか?」

松岡
「除湿モードでは室温を極力下げないよう、風量を抑えているんです。それでも冷風は吹き出すので、多少は下がるのですが。
ただし、“再熱除湿”と呼ばれる除湿方式の場合は、冷えた空気を再び暖めてから吹き出すので、室内の温度低下を抑えます」

パナソニック株式会社 アプライアンス社
エアコンカンパニー エアコン事業部
松岡達矢さん

松岡達矢さん

節約アドバイザー・家事アドバイザー
矢野きくのさん

矢野きくのさん

目安はある? 除湿や冷房を上手に使い分ける方法

矢野
「皆さんの関心が高いのは、やはり節約。その視点だと、“再熱除湿”は“冷房除湿”よりも消費電力量が増えますよね?」

松岡
「そうですね。室温が下がらないのはメリットですが、冷えた空気を吹き出す前に暖めるので、その分、どうしても消費電力がかかります」

矢野
「わが家では各部屋に温湿度計を置いていて、だいたい湿度70%以上で除湿モードを使うようにしています。床の感触がサラッとしないのはイヤだし、その状態ならクローゼットにも湿気がこもると思うので。
同じようにメーカー側でも、“湿度何%以上になったら除湿モードを”といった目安はあるのでしょうか?」

松岡
「一概には言えませんが、ジメジメした梅雨時のように、温度が低くて湿度が高いときは除湿モードがオススメです。
“フローリングのベタつきが気になったとき”など、自分で目安を決めておくのもいいかもしれませんね」

矢野
「なるほど。では、冷房と除湿ではどちらがおトクと言えるものでしょうか?」

松岡
「実はケース・バイ・ケースなんです。人それぞれ、使うタイミングも違うので。たとえば温度が高いときに除湿しようとすると、温度が下がりにくい分、長く運転するので消費電力がかかります。
要はどれだけの時間、運転させるかですね。使い分ける目安としては、30℃を超えるか超えないかが、ひとつの指標。
一般的に、30℃以上になると人は暑く感じるので、超えたら冷房、超えないなら除湿を使うと快適に過ごせると思います」

ジメジメした梅雨時のように、温度が低くて湿度が高いときは除湿モードがオススメです。

ちなみに、パナソニックの『エオリア』は、“冷房除湿”のほかに“快適除湿”モードを搭載。
天気予報などでよく聞く“不快指数”を組み込んだ独自のアルゴリスムを採用しており、快適な温度と湿度になるよう、かしこく考えて運転します。

松岡
「もし、運転モードで迷った場合は、“快適除湿”をお使いいただきたいですね。冷房は室温を、“冷房除湿”は主に湿度を見ながら運転しますが、“快適除湿”は室温と湿度のバランスを見て運転するので、室温が下がりすぎることもありません」

矢野
「わが家のエアコンもパナソニック製で、“快適除湿”は私もよく使います。名称に“快適”と付く機能って、たいていはメーカーが自信を持って推す機能だと思っているので(笑)。もちろん、実際も快適に過ごせますよ」

パナソニックの『エオリア』は、“冷房除湿”のほかに“快適除湿”モードを搭載

『エオリア』のリモコン。ボタンひとつで除湿モードの切り替えが可能です。

『エオリア』のリモコン。ボタンひとつで除湿モードの切り替えが可能です。

洗濯物の部屋干しに、エアコンはどう活用できる?

梅雨時と言えば、洗濯物が乾きにくいのもこの時期。
部屋干しの日々が続きますが、エアコンを上手に使えば干している時間をグンと短縮できるそうです。

松岡
「部屋干し向けのモードがあるなら、ぜひ活用していただきたいですね。
『エオリア』の場合は、3つめの除湿モードでもある“衣類乾燥モード”を搭載。他の除湿よりもパワフルな風で洗濯物の水分を飛ばし、その水分をエアコンが空気と一緒に回収します。さらに、除湿した空気が洗濯物を包み込むことで水分が空気に移るので、より効率よく乾かすことができるんです。
衣類をできるだけエアコンに近い位置に干すと、効果はより高まりますよ」

もし、こうした機能が搭載されていないエアコンの場合は、扇風機を活用するとよいそうです。

矢野
「洗濯物にただ扇風機の風を当てるだけでも、乾くまでの時間を短縮できますが、飛ばした水分は室内に残ったまま。
そこでエアコンの除湿モードを使えば、水分を含む空気をエアコンが吸い込んで除湿してくれます。
エアコンの吸い込み口は上部にあるので、エアコンの前に洗濯物を干したら、その下から扇風機の風を当てるとよいでしょう」

玄関を開けて気になるニオイ
Profile
矢野 きくの(やの きくの)

家事アドバイザー・節約アドバイザー。女性専門のキャリアコンサルタントを経て女性が働くためには家事からの改革が必要と考え、現職に。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ、雑誌、講演のほか、企業サイトや新聞連載で活躍中。TVクイズ問題の作成や便利グッズの開発にも携わる。総合情報サイト『All About』節約ガイド。

矢野 きくの(やの きくの)さんのプロフィール画像
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