[With Sports] #2木場克己さん(プロトレーナー)

写真:木場克己さん(プロトレーナー) 写真:木場克己さん(プロトレーナー)

スポーツと水の、密なる関係

インテル・ミラノの長友佑都選手や、競泳リオ・オリンピック日本代表の池江璃花子選手のパーソナルトレーナーをつとめるほか、ガンバ大阪ユースをはじめとしたプロアマ問わず多くのチームのアドバイザーも担当するなど多方面で活躍中の木場克己(こばかつみ)さん。スポーツとともに生きている人々を数多く見つめ、指導してきたプロフェショナルの視点から、水の大切さについて語っていただきました。

KOBA式体幹トレーニングとは?

体幹は、胸・背中・腰・もも・おしりなどで構成される身体の中心的な場所です。体幹の筋肉には表層筋(アウターマッスル)と深層筋(インナーマッスル)があります。全身を中から支えるインナーマッスルは、まさに人体の根幹ともいえる重要な部分です。このインナーマッスルを鍛えることで運動能力が向上し、怪我をしにくい身体が作れるのです。

適切な水分摂取で身体に潤いを

身体は水分で、できている

人間の身体を作っている一番大きな要素は水です。私たちの身体の6~7割が水分じゃないですか。でも、そのことを普段はあまり意識しないですよね。気がつかないうちに不足しているかもしれません。たとえば夜中に熱中症で亡くなる方もいらっしゃいます。眠っていて、運動していなくても、汗が出て、水分が失われているんです。

水分補給の大切さ

昔はスポーツをしているときには水を飲ませないというような習慣もありましたが、今は水を飲まないと身体に悪影響が出るというのがスポーツ界全体の認識ですね。むしろ積極的に水分補給をするべきだというのが常識です。私が代表をつとめている、体幹バランスに重点を置いたKOBA☆トレ スタジオでも、トレーニング中のブレイクで水を必ず摂りますし、その前後にも水分をしっかり補給するようにしています。

常に潤っていること

口が渇くというのは、それだけ身体が水分を欲している証拠です。何かが足りない状態を続けていると、疲れやすい身体になりますよね。調子のいい状態を保つには、常に潤っていないといけないと思います。身体の自然な要求によく耳を傾けて、水分をしっかり摂るということが大事なんです。

身体のために“質”にもこだわる

よい質の素材を、身体に取り込む

身体を作るということに関して、健康につながる食を考えた場合に「5大栄養素をバランスよく摂りましょう」という指導が思い浮かぶと思います。それはとても重要ですけれど、何を身体に入れるべきか? ということだけでなく、どのような質の食材であるかも意識するべきです。やっぱり、一流のアスリートほど食の質にもこだわりを持っていますね。

水へのこだわり

食の質にこだわる選手ほど、水にもこだわっている場合が多いです。元日本代表のあるゴールキーパーは、その典型です。彼は自分で水を5種類くらい持ってきていましたから。練習前はこれ、練習中はこれという感じで使い分ける。そこまでのこだわりを持っている選手は、常に身体に気を使っているから怪我が少なかったりするんです。でも、大半の選手はチームが用意したもの、与えられたものを飲んでいるだけです。だから、その水がどのように身体に作用しているかわかっていないようです。それを、どのように説明できるかも大事になってくると思います。

身体をリセットする

翌日に疲れを持ち越さない

皆さんは、お酒を飲み過ぎた翌日に背中や腰が張っている感じがしたことはありませんか? 実際、自分も夜中までお酒を飲んでしまうこともありますけれど、明日のことを考えたら身体をリセットしないといけないですよね。いかにリセットするかによって、健康な体が維持できるかどうかにつながってくると思います。私の場合は積極的にマッサージをしたり、しっかり水分補給をするようにしています。

意識を高め、身体を整える

毎日の生活の中で、身体をリセットすることを心がけることはとても大事です。トレーニングの前後にマッサージやストレッチを取り入れることで、身体能力が高まり、怪我をしづらくなります。これは予防的な考え方ですが、その一環として水を捉える時代がきていると思います。アウターマッスル、インナーマッスルといった筋肉の部分だけでなく、身体全体を形づくる基本的な要素として毎日飲んでいる水のことを考えてみる。意識を向けると明日が変わります。調子のいい毎日をイメージしてみてください。体調がいいって、素晴らしいことですよね。

木場克己さん(プロトレーナー)

KOBAスポーツエンターテイメント(株)代表。KOBA式体幹バランストレーニング協会代表。柔道整復師、鍼灸師、健康運動指導士。インテル・ミラノの長友佑都選手や、競泳リオ・オリンピック日本代表の池江璃花子選手のパーソナルトレーナーをつとめるほか、ガンバ大阪ユースをはじめとしたプロアマ問わず多くのチームでアドバイザーをつとめるなど多方面で活躍中。

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