エボルタNEO トライアスロン | インタビュー with 高橋智隆氏
2019年8月7日、お台場を舞台に、トライアスロンに挑戦するエボルタNEOくん。その生みの親である、世界的ロボットクリエーターの高橋智隆氏に、今回のチャレンジの難しさや見どころをうかがいました。




今回の「エボルタNEO トライアスロン」の企画を最初に聞いた時、どう思われましたか?
「“泳がせたい”とか“空を飛びたい”とか、毎回ムチャな要望だな、と(笑)。去年のチャレンジでは、サーフボードに乗ったエボルタNEOくんを赤外線センサーで誘導したけど、今年はトライアスロン競技なので自分で泳ぎます。今、世の中で、これだけ自動運転が話題になっているのだから、エボルタNEOくんもがんばって、自動で泳いでほしいなと。“自律で動く”というのは新しいチャレンジですが、そこを乗り越えてこそ進化がある。今回も、新技術を駆使して、必ず成功させたいなと思っています」

スイム・バイク・ランの3体のエボルタNEOくんが登場するそうですが、開発でのご苦労は?
「スイムは防水の問題と、もっとも天候に左右される競技でもあるので、リスクではあります。浮力は補助のフロートで得ますが、ロボット自体も可能な限り軽くします。ランについては、ロスなくスムーズに誘導できるように、ソフトウェアをアップデートしました。3体つくるにはあまりにも手が足りないのですが、それでも十分な性能が出せるようにしたい。走行距離が長いバイクは、タイムにいちばん影響するので、これも重要ですね」



乾電池エボルタNEOの性能については、どう思われていますか?
「安心して、信頼して使えると思います。液もれで機器を壊してしまうのは嫌なので、普段、自分で電池を買うときも、必ずエボルタかエボルタNEOを買っています。自己放電が少なく、長期間の保管に適しているという意味でも、僕はエボルタやエボルタNEOを選ぶようにしています」

チャレンジの見どころと意気込みをお聞かせください!
「東京2020オリンピック・パラリンピックで実際にトライアスロン競技が行われるお台場で実施する点、エボルタNEOくんが、人間のタイム記録に挑むという点で、実際の競技に近い緊張感があると思います。また、電池を載せ替えるというトランジションも見どころ。たぶん僕があたふたしながら電池を交換することになると思います(笑)。なるべく安心して見ていられるようなレース展開を目指して、練習・調整していこうと思っていますが、練習しすぎるとロボットが消耗してしまうので、なんとか機嫌よくがんばってもらえるよう、本番にピークを合わせていきたいですね」



ロボットクリエーター高橋智隆氏
エボルタNEOくんの生みの親は、兄の「エボルタくん」同様、世界的ロボットクリエーターの高橋智隆氏。
高橋智隆氏プロフィール
1975年京都生まれ
- 株式会社ロボ・ガレージ代表取締役社長
- 東京大学先端科学技術研究センター特任准教授
- ロボカップ優勝5回

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