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2018年アマチュアサーフィンの王者に加藤里菜さん! 宮崎育ちの兄妹が躍動

2018年11月20日

写真:優勝を決め皆に担がれ笑顔の里菜さん

2018年度のアマチュア日本一を決めるサーフィンの大会が、10月27日(土)と28日(日)の2日間にわたり宮崎市・木崎浜海岸で開催されました。今年最強クラスと噂された台風26号が近づき、波が大きくうねる中、全国から集まったサーファーたちが白熱の試合を展開。ビューティフルジャパンが注目する、加藤優典(ゆうすけ)さん、里菜さん兄妹が出場しました。

真の実力者しか出場できない重要大会。里菜さんは堂々の選手宣誓!

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宣誓にはサーフィンへの愛を込めた

日本のサーフィン人口は推計200万人を超えるといわれていますが、本大会に出場できるのはその年の国内年間ランキング上位者(アマチュア)のみ。国際大会や日本代表を睨む選手たちにとって、極めて大切な試合のひとつに数えられています。
日頃から木崎浜海岸をホームにトレーニングを重ねる里菜さんは、大会1日目に選手宣誓の大役を務めました。選手宣誓は、はじめての経験だったそうですが、伸びやかな声と明るい表情が印象的でした。

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波の状態を分析する優典さん(右)と真剣に聞く里菜さん(左)

沖から寄せる高くて荒々しい波は、1年のうちにあるかないかのコンディションだったそうです。ハイスコアを狙うサーファーにとって絶好のチャンス。しかし、同時に体力の消耗も激しくなることが予想され、「力量のある選手ぞろいなので、試合をどう組み立てるかで結果が大きく左右されると思います」と優典さん。

兄・優典さんはベスト16!悔しさをにじませるも次を見据える

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2日目のセミファイナル進出を逃すもベスト16に入った優典さん

兄の優典さんは、強豪選手ひしめく19歳から34歳までのクラス「MEN'S OPEN」に出場。31名が4人(または3名)1組で競う予選Round1を1位で勝ち上がり、Round2へ進出しますが、惜しくも3位で敗退となりました。

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Round2の試合中、浜辺まで流されてしまい急いで沖に戻る様子

セミファイナルまで、あと1歩及ばなかったことについて「2回戦で負けたことは悔しい」と、厳しい表情を浮かべるも、次のように振り返ります。
「結果よりも、この試合で何ができたのか、何ができなかったのか、どうしたらできるようになるのかを、もう少し整理して次の大会で活かしたいです」(優典さん)

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ライディング・スキル以外の課題を発見できたと反省を次につなげる

「サーフィンは総合力なので、今回の試合でランやスイムなどフィットネスのスキルも突き詰めていかなければと気づきました。どんな波だったとしても、自分自身のコンディションを整えて、100%の力を出せるようになりたい。海外のトップレベル選手は、その実力を持っている人ばかりなので、もっと自分を高められるように頑張ります」(優典さん)

優勝候補の期待を背負い、ファイナルに挑んだ妹・里菜さん

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ファイナルを待つ里菜さん。笑顔だが緊張は隠しきれない

妹の里菜さんは、18歳以下のGIRLS、19歳から34歳までのWOMEN、2クラス合同の計40名で競う「WOMEN'S OPEN」に出場しました。Round1から大きな波にも果敢に挑戦。高得点をマークしながら、順当に大会2日目のファイナルまで駒を進めます。

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ファイナルのスタート地点に向かう途中、応援の声に笑顔でこたえる

ファイナル直前、「かなり緊張しています」と話してくれた里菜さん。優勝候補と期待され、しかもホームである宮崎での大会とあって、気持ちの高ぶりが伝わってきました。

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ファイナルはとりわけ波が高く、各選手ともライディングに苦戦

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大波が得意な里菜さんだが、ファイナルでは小さい波にも挑戦していた

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優勝を決め、笑顔で戻ってきた妹に駆け寄り祝福する兄

終了約2分前まで2位につけていた里菜さん。ぎりぎりの攻防が続き、ラスト、勝負に出たライディングが1位の選手をわずかに上回り、見事優勝! ハイスコアを狙える波を待ち、吟味してからライディングするスタイルが里菜さんらしい戦略。しかし、逆転を決めた最後のライディングについては、普段ならのらない波にチャレンジしたと言います。

この日は里菜さん18歳の誕生日! 2018年シーズンを有終の美で飾る

2位の選手にわずかなポイント差をつけ、優勝を手にした里菜さん。周囲からの期待とプレッシャーに屈せず、2018年度の女性アマチュアサーファー(ショートボード)のトップの座を射止めました。

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表彰式では晴れやかな笑顔が輝いていた

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里菜さんの表彰式を見守る優典さんも、また笑顔

2日にわたる熱戦のラストは、手に汗握る接戦でしたが、本人は落ち着いた様子で試合をこう振り返ります。 「ファイナルまでの3試合は1位通過で、自分らしいライディングもできていました。大満足とはい言えませんが、ファイナルに進出できて安心感はありました。ただ、ファイナルの波はかなりハードなコンディションで、沖まで泳いでいくのも精一杯。緊張もあって、慎重になり過ぎていました」(里菜さん)

ファイナルの試合では、なかなか波に乗れずに、待ち時間が長かったことについて、次のように話します。
「いつもならスコアの差をつけるために、波を待つんです。でも、今回は理想とする波はきっとこないと判断して、とにかく波にのろうと気持ちを切り替えました。逆転するためのポイントは、把握できていたので、焦りながらも着実にライディングできたのは、新たな進歩だと思います」(里菜さん)

写真:優勝盾を手に笑顔の里菜さん

里菜さんにとって忘れられない、とびきりの誕生日となった

じつは里菜さん、なんとファイナルのこの日が18歳の誕生日! 「すごくほっとしています。ドキドキハラハラの誕生日になりました」と、はにかんだ笑顔をみせてくれました。優典さんは、「今日は何か美味しいものをご馳走したいと思います」と、どこまでも妹想いのお兄ちゃんです。

「今日の大会でGIRLSクラスは卒業、来年からはWOMENに勝負の舞台が移ります。2018年アマチュア最後の試合を有終の美で飾れてよかったです。WOMENにも強い選手がたくさんいるので、今回の試合で得た学びを活かしながら、スキルを磨いていきたいと思います」(里菜さん)。大会の結果を謙虚に受け止めながら、さらなる飛躍を見据える加藤兄妹。宮崎から世界へ、挑戦はこれからも続いていきます。

TVCM 宮崎・サーフィン篇

宮崎市木崎浜でのサーフィンの練習の様子などを収めた4K映像

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