47都道府県のアスリートたち

埼玉県

車いすに乗って、綾瀬さんがパラバドミントンに初挑戦!

2019年10月16日

写真:試合形式の練習でガッツポーズをする綾瀬さん

2019年9月、綾瀬さんが訪ねたのは、埼玉県から東京2020パラリンピック出場を目指す、パラバドミントン選手(WH2)・小倉理恵さんがいつも練習している体育館。小倉さんと練習仲間の選手たちと一緒に、車いすに乗ってパラバドミントンを体験しました。

パラバドミントン独特の車いす操作に苦戦!

saitama_002_02.jpg

小倉さんに基本操作を教わる綾瀬さん

綾瀬さんが体育館に到着したとき、選手の皆さんは練習で汗を流していました。挨拶を済ませると、さっそく体験。綾瀬さんは、競技用の車いすに乗り込みます。タイヤが斜めでブレーキもありません。「バドミントンでは、前に行って止まって、後ろに行って止まります」。小倉さんの説明を聞きながら、実際に操作してみる綾瀬さん。後ろに進んだとき、思わず選手の皆さんにぶつかりそうに。車いすのコントロールは、なかなか難しそうです。

続いて、選手の皆さんとダッシュに挑戦です。小倉さん、綾瀬さん、福家さんが並んで、コーチの号令で勢いよく飛び出します。そして、止まろうとすると右回転でクルッとターンしてしまう綾瀬さん。後ろに進むときも綾瀬さんの車いすはコースを外れてしまいます。「(左右)両方同じ力じゃないとダメなのか」。車いすをコントロールのコツをだんだんとつかみはじめたようです。

写真

左右均等に力を入れないと、まっすぐ進めない

続いて、スラロームにも挑戦。等間隔に置かれたバドミントンのシャトルの間を縫うように走り抜けます。なんとかシャトルの踏まないように走る綾瀬さんですが、途中で外にふくらんでしまいます。小倉さんは、「うまかったです」と声をかけて、初挑戦の綾瀬さんを称賛。綾瀬さんは、「何回かやっていけば、もうちょっとうまくできそう」と少し悔しそうな表情を見せていました。

写真

「おおーすごい!」 小倉さんと福家さんのラリーのスピード感

小倉さんと福家育美さんのラリーを見ながら、コーチの山﨑将幸さんの解説に耳を傾けます。「パラバドミトンには車いすと立位があるんです。障害によって車いすも2つのクラスがあります。小倉さんはWH2、福家さんはWH1とクラスが違うので、本来のシングルではこの組み合わせはないんです。前後の移動は、他の車いす競技にはない、特徴的な動きですね」(山﨑さん)。

実践的な練習とミニゲームで綾瀬さんの才能が開花!?

いよいよ、実践的な練習に。シャトルをひたすら打ち返す、千本ノックです。まずは、小倉さんがお手本を見せてくれます。山﨑コーチが左手にシャトルを抱えて、どんどん打ち込んできます。それを小倉さんは、前後左右に移動しながら、返していきます。次は、綾瀬さんの番です。コーチのシャトルに反応して、打ち返す綾瀬さん。やはり、車いすの移動と打ち返す動作の切り替えが難しい。でも、綾瀬さんは持ち前の運動神経のよさを活かして、徐々にペースをつかんでいきます。

写真

綾瀬さんは、千本ノックにも果敢に挑戦!

だんだん上手くなっていく様子に選手の皆さんも驚きを隠せません。千本ノックを終え、一旦の休憩のはずが、エンジンがかかってきた綾瀬さんは、「もっとやりたい!(休憩なしで)大丈夫!」とやる気を見せて、そのまま練習は続行されることになりました

「みんなで練習しよう!」 綾瀬さんは、選手の皆さんに声をかけます。今度はラリーです。飲みこみの早い綾瀬さんは、移動してシャトルを打ち返せるようになってきました。「ちょっと慣れてきたのかな」。ラリーが続くようになってきました。その上達ぶりには、小倉さんも驚いていました。

写真

「えいえいおー!」 のかけ声でチームを盛り上げる綾瀬さん

練習の締めくくりはミニゲームです。4人対4人で先に5点入れたチームの勝利です。白熱するゲーム展開で、綾瀬さんも声を出しながら、シャトルを打ち返します。残念ながら、綾瀬さんの空振りでゲームセット。「いけると思った!」 悔しそうな綾瀬さん。

写真

ダブルスにも挑戦!

続いてダブルスで、小倉さん・福家さんペアと対決。綾瀬さんのパートナーは、高校生の梶原大暉さん。選手たちから、「ガンバ!」と声援が飛びだします。白熱するラリー。綾瀬さんも車いすを動かして、果敢に打ち返します。が、結果は、小倉さん・福家さんペアの勝利。

写真

勝利のガッツポーズ!

すると、「やっぱり2回戦にしません?」と、綾瀬さんは再戦をリクエスト。かくしてスタートした2回戦は、綾瀬さん・梶原さんペアが奮闘。「大暉!」と綾瀬さんが叫ぶと、梶原選手もその声に応えて、しっかりと打ち返します。そして、最後は、綾瀬さんの打ったシャトルに、小倉さんが届かず、ゲームセット。綾瀬さん・梶原さんペアのリベンンジ達成。思いっきり汗をかいた綾瀬さんは、勝ち負け以上に充実した様子。「腕がプルプルします。上半身をつかうスポーツですね。すごく楽しかったです!」(綾瀬さん)

結果を出して、家族や仲間によろこんでもらいたい

写真

小倉さんは、「母親とアスリートの気持ちの中で悩むこともある」と話す

パラバドミントン体験を終えた綾瀬さんは小倉さんと、競技への取り組みやこの先の目標について語りあいました。「育児と競技の両立、大変ですよね」という綾瀬さんの問いかけに、小倉さんは「胸を張って両立できていますとは全然言えない」と答えます。周囲のサポート、仕事先の皆さんの応援があってのこと。「試合で結果を残して、仕事のメンバーにも、家族にも喜んでもらいたい」(小倉さん)

実は、小倉さんは練習仲間の福家さんと体育館の片隅で涙を流したこともあるとそうです。「自分が海外遠征に行っている間、子どもが寂しい思いをしてしまうんです」と小倉さん。自分が競技を辞めたほうがいいのではないかと悩み、母親としての気持ちとアスリートの気持ちを考えて、「悔しさというか、涙が出てしまうこともあります」(小倉さん)

写真:練習後皆さんで記念撮影

話ながらも思わず涙ぐむ小倉さんに、綾瀬さんは、「ママがメダル獲ったら本当にうれしいでしょうから、がんばらなくちゃですね」と声をかけます。「東京2020パラリンピックでメダルを獲ることが目標です。もともとの才能がなくても少しずつがんばっていければ、結果が残せるところを子どもに見せたいです」。そう力強く話す小倉さんの言葉を綾瀬さんもしっかりと受け止めていました。

ふれあい映像

埼玉県 パラバドミントン選手の小倉理恵さんと綾瀬はるかのふれあい

Youtube動画:綾瀬はるか meets 埼玉・バドミントン篇 Long Ver. 再生する

おすすめ記事