東京2020特集

パラパワーリフターが限界に挑戦!「チャレンジカップ京都」が開催

2018年06月27日

写真:バーベルを見つめる山本選手

国内のパラパワーリフティング選手たちが出場する「第1回チャレンジカップ京都」が、2018年5月12〜13日、京都府城陽市のサン・アビリティーズ京都で開かれました。12日には、東京2020パラリンピックを目指す強化指定選手23人が参加。ビューティフルジャパンが注目するマクドナルド山本恵理選手(日本財団パラリンピックサポートセンター所属)も自己新記録に挑戦し、その姿をスポーツカメラマン・鳥飼祥惠氏が追いかけました。

23人のパワーリフターが記録更新に挑む

パラパワーリフティングは、下肢に障がいがある選手が上半身の力だけでバーベルを持ち挙げるパラリンピックの正式種目。各選手3回ずつ行う試技では、バーベルを胸の上でピタリと止め、左右均等にブレなくまっすぐ挙上できるかを3人の審判が判定します。

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挙上の前の、胸上でのバーベルの"止め"も審査の対象

チャレンジカップは、東京2020パラリンピック出場のための必須条件となる「アジア・オセアニアオープン選手権」への出場をかけた記録挑戦会で、それぞれの選手が自己記録に挑みました。

山本選手、落ち着いた様子で第1試技は成功

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バーを握る手幅を意識して練習に取り組む山本選手

今年は体づくりを意識したという山本選手。今回は、階級を50kgから55kgに上げて臨む初めての大会となりました。大会直前の合宿では、ジョン・エイモスコーチとともに、バーベルをぶれなく挙げるため、テクニックの確認に努めたといいます。

第1試技、エイモスコーチと笑顔で入場した山本選手。足に丁寧にストラップを巻き付けて下半身を固定し、落ち着いた様子でまずは53kgのバーベルをまっすぐに挙上。3人の審判のうち2人が「成功」を意味する白旗を掲げると、ホッとした表情を浮かべました。

第1試技の様子

失敗を恐れず、特別試技に挑戦

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挙上の前に祈るように手を組むのが山本選手のルーティーン

続く2試技、3試技では自己新、そして日本新記録を目指し、55kg、56kg挙上に挑みました。「マック、挙げるぞ!」と声援が飛び交うなか、集中した様子でバーベルを高く掲げたものの、3人の審判が掲げた旗の色は「失敗」を意味する赤旗。審判の厳しい評価に、会場からはため息が漏れました。

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挙上する瞬間は一瞬。会場には緊張した空気が流れます

それでも諦めない山本選手。「階級を上げたからには、(50kgの自己最高記録である53kgを超える) 57kgを挙げなければ、成長したという証明ができない」と、新記録を狙う目的での「特別試技」に果敢に挑戦。

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悔しそうに天を見上げる山本選手

張り詰めた空気のなか、自分の体重を超えるバーベルを持ち挙げたものの、判定は「失敗」。天を仰いで悔しそうな表情を浮かべ、会場を後にしました。

次の舞台は9月の「アジア・オセアニアオープン」

「試技の精度がまだなっていなかった」と悔やむ山本選手ですが、「赤をもらってすっごく悔しいんですけど、57kgをあんなに軽く感じたのは初めて」と手応えを感じた様子。

写真:笑顔の選手

次に控えるのは9月に北九州市で開かれるアジア・オセアニアオープン選手権。「次の大会は国際審判も来て、もっと厳しい判定になる。そのなかで、自分の技術を試したい」と、前を向きました。

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