外の空気は真冬の冷たさですが、風に乗って届く上品な花の香りは春の兆しを感じさせてくれます。うららかな春も、もうすぐですね。
そんなワクワク感をさらに盛り上げてくれるBGMに、この曲はいかがでしょう。バッハ作曲の「G線上のアリア」です。
バロック音楽の中でも最も知られている作品の一つですが、この季節の雰囲気には見事にはまっているように感じられます。宗教的な意味を持つバロック音楽の構成ではありますが、メロディが甘くドラマティックなので世界中で愛されているのでしょう。
この曲は、もともと「管弦楽組曲第3番」の第2曲「エアー」というものなのですが、後にヴァイオリン奏者のヴィルヘルミが編曲した際にヴァイオリンのG線一本でメロディを奏でられることを発見して、「G線上のアリア」と呼ばれるようになったと言われています。もともと魅力的な曲なのですが、このタイトルのおかげでさらに親しまれるようになったのは間違いありません。
原曲のままの演奏も無数に録音されていますし、「G線上のアリア」としては更にそれを上回る数の録音があります。ポピュラー音楽に至っては、その全貌を把握するのは不可能と思われるほどの広がりです。TPOに応じて色々な演奏を楽しむのが良いですね。
さあ、春の足音が聞こえてきました。アクセルは控えめにして、爽やかなドライブを楽しみましょう。