Creative! Story | 全自動おそうじトイレ アラウーノ、温水洗浄便座 泡コートトワレ × 西島秀俊さん

日本のトイレ掃除を、泡で変える。

写真:左から、アラウーノ 技術 齋藤隆久, 泡コートトワレ 技術 半田和大

写真左から
アラウーノ 技術 齋藤 隆久
泡コートトワレ 技術 半田 和大

パナソニックのトイレは「泡の力」を活かす。

齋藤:「アラウーノ」は、便座と便器が一体になった、いわゆるトイレです。

半田:「泡コートトワレ」は温水洗浄便座といって、ご家庭のトイレの便座だけを取り替えてお使いいただく商品です。泡の力でトイレを清潔に保って、お掃除の手間を削減する。それがアラウーノと泡コートトワレに共通する特長です。

写真:左から、アラウーノ, 泡コートトワレ

2種類の泡で、トイレ自身がトイレを洗う。

齋藤:アラウーノは、2種類の泡を使ってトイレ自身がトイレを洗う、まさに「全自動お掃除トイレ」なんです。まず最初に、「ミリバブル」という直径約5mmの気泡が混ざった水流で、便器についた大きな汚れを落とします。次に直径約60μmの「マイクロバブル」の水流で、ミリバブルで取りきれなかった小さな汚れを除去するんです。

ミリバブルの大きさについては、汚れに対して最も効果のあるサイズを細かく検証し、約5mmという大きさにたどりつきました。マイクロバブルのクリーミーな泡は、ミリバブルの混ざった水にわずか1~2滴の洗剤を混ぜるだけでつくることができます。洗剤は、市販の台所用中性洗剤で大丈夫なんです。

流すたび泡でお掃除
激落ちバブル、最初に約5mm の「ミリバブル」で洗浄し、次に約60μmの「マクロバブル」で洗浄

樹脂の便器が、業界を変えた。

齋藤:アラウーノは、泡だけでなく、便器の素材でも汚れ落ちにこだわっています。便器の素材というと衛生陶器が一般的ですが、アラウーノは樹脂。我々が「スゴピカ素材」と呼んでいる、独自に開発した有機ガラス系樹脂です。衛生陶器は水アカなどの汚れがつきやすいのですが、スゴピカ素材は撥水性に優れているので、汚れがつきにくく、落ちやすいんです。
また、樹脂はmm単位の精密な成形が可能なので、便器と便座を一体成形して、汚れの入り込むスキマや段差をなくしたり、便器のフチを約3mm立ち上げて、男性の小便が外に垂れ出るのを抑えたりすることもできるんです。水族館の水槽や飛行機の窓という、非常に強度が求められるところにも使われている素材なので、傷もつきにくく、とても丈夫です。
私は2006年の初代アラウーノ発売当時から開発に携わっていますが、便器の素材を変えるというのは、非常に大きな挑戦でした。素材を変えて、業界を変えよう。そんな決意で試行錯誤を続け、世に送り出すことができました。

撥水性比較:左から、スゴピカ素材(有機ガラス系樹脂), 衛生陶器
フチの立ち上がりで、外に垂れだしにくい「タレガード」

便器まで清潔に保つ、便座をつくれ。

半田:一方で、泡コートトワレは便座だけの商品なので下の便器の種類は選べません。そこで、できるだけ多くの便器に対して汚れをつきにくくするために開発したのが、「泡コート」です。便座側から泡のビームを360°方向に噴射して、便器面全体をあらかじめ泡でコーティングしておくんです。この泡コートにより、次に使用する方がもし汚れをつけたとしても、その汚れは水を流すだけで簡単に落ちてしまいます。泡コートトワレの泡も、市販の台所用中性洗剤を使用してつくります。1回の泡コートで使用する洗剤の量は、わずか1滴ほどです。

360°泡ビーム
泡コート膜に付着した汚れ。トイレの水と一緒に汚れが流されるイメージ図

最低3時間、効果が持続する泡を。

半田:泡コートをした後、誰も使用しない時間が3時間続くと自動でもう一度泡コートを行い、汚れがつきにくい状態を常に保つようにしています。逆にいうと、最低でも3時間は泡の効果を持続させなければならない。そこが開発で苦労したポイントの1つです。例えば、最適な泡発生量を探るために、洗剤・水・空気の配合パターンと、環境温度・湿度・水温・水質の影響を考慮して、1000通り以上のパターンを検証しています。

泡発生量:1024通り検証(洗剤×水×空気量×環境温度×湿度×水温×水質), 泡持続時間:108通り検証(洗剤×水×空気量×環境温度×湿度×発泡石×フィルタ), 泡の持続時間と量の変化(初期・1時間後・2.5時間後・3・5時間後)

泡のクッションで、飛びハネを防ぐ。

半田:泡の効果は、汚れ落ちだけではありません。便器の水面に泡をためることで泡がクッション代わりになり、男性が立って小便をした時の飛びハネ汚れを抑えることができます。これは、アラウーノと泡コートトワレに共通の機能です。

齋藤:実は、小便って、まっすぐではなく、ひねりが加わりながら出ているものなんです。調査を重ねた結果、成人男性の尿は平均12秒間に250cc、さらに着水までに2回転半の軌道を描いていることが分かりました。この出方を忠実に再現するノズルを開発して飛びハネ実験を行い、泡の効果をしっかり検証しています。

飛びハネ比較検証のために開発した「おしっこノズル」
泡なし

泡なし

便器内だけでなく外にまでハネる

泡あり

泡あり

泡が受け止めるから飛びハネにくい!

ナノイーで、オゾンで、さらなる清潔へ。

半田:2商品に共通する清潔機能として、パナソニック独自の「ナノイーX」があります。泡コートトワレは、ナノイーXで便器内面と便座表面を除菌。さらに壁の付着臭まで脱臭します。

齋藤:壁の付着臭はアラウーノも同様にナノイーXで脱臭しています。また、便器内面は新搭載の「オゾンウォーター」で除菌。オゾンウォーターとは、医療や調理の現場でも使われている、安全で除菌効果の高いもの。さまざまな独自技術で、便器内からトイレ空間まで清潔にしています。

泡コートトワレ
アラウーノ

商品の垣根を越えて、トイレを進化させる。

齋藤:よりよいトイレをつくるために、お互いのノウハウを共有することもよくあります。たとえば、泡をつくるための洗剤を送るポンプは、アラウーノが開発して泡コートトワレに展開。逆に、おしりを洗うノズルは泡コートトワレから展開してもらっています。

半田:さらに、便座に関しては、お互いが培った成形や工法の技術を組み合わせて、接合部分のスキマレス化を実現。汚れがつきにくく、ついても拭き取りやすい形状をつくり上げました。

写真:写真左から、従来便座, スキマレス便座
写真:従来の便座で汚れを拭きとったときの様子

従来の便座

写真:スキマレス便座で汚れを拭きとったときの様子

スキマレス便座

お掃除ゼロの便座へ。行きたくなるトイレへ。

半田:今回の新商品も清潔性を追求したものになっていますが、まだ汚れる部分があるのが現状です。お掃除ゼロ化を目指して、トイレ用のお掃除ロボットを開発するのが夢ですね。

齋藤:海外にもっとアラウーノを広めて、世界中のトイレを清潔にしていきたいですね。さらに、トイレ空間のインテリア性を高めて、「行かなければならないトイレ」から「行きたいトイレ」に変えていきたいと思っています。

写真:写真左から、アラウーノ 技術 齋藤隆久, 泡コートトワレ 技術 半田和大
全自動おそうじトイレ アラウーノ
全自動おそうじトイレ アラウーノ

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温水洗浄便座 泡コートトワレ
温水洗浄便座 泡コートトワレ

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