NEW Vol.4 タカコノエル in オーストラリア

LUMIX CHALLENGE Vol.4 タカコノエル×LUMIX S seriesLUMIX CHALLENGE Vol.4 タカコノエル×LUMIX S series

ひたすら食べる、キレイな人を撮る。
関わる人みんながハッピーにしかならない仕事だと思った。

デジタルカメラのお仕事は初めてで緊張もしたけど、以前から綾瀬さんの話は聞いていたし、ぜひお会いしたかった。実際に撮っていても撮っている私が、なにか生命力のようなものをもらっているような感じがしたし、この写真を見た人はきっと元気になりますよ。これ、おじいちゃんやおばあちゃんまで伝わるじゃないですか。だから、写るものも、そのエネルギーが写るんだなと思いますし、カメラマン冥利に尽きる気がします。ネガティブなことはほんとに一切なかった仕事でした。パワフルな綾瀬さんをありのまま撮りたいなと思って。ヘルシーでハッピーな、お姉さんを撮っている…みたいな感じでいきたいなって。

綾瀬はるかのお食事を撮影するタカコノエル

ファーストインプレッションは、
光がキレイ。“虹”を探して撮ってました(笑)

今回写真を撮ってて、光のフレアとか気持ちよく入っているのが結構好きでしたね。虹(フレア)がうまく入るような画角を探して撮ってました。なんかレンズがすごい気持ちよくて、透明度が高いというか。空気が。普段はフィルムカメラしか使っていないんですけど、フィルムとはまたちがう透明感ですね。そこに気持ちいい光が入ってくる。ファインダーも肉眼の感覚に近くて好きでしたね。夕日の時間帯の光、その黄色が見たまんまの綺麗な色で。写真ってもともと「光画」じゃないですか。光の画。写真っていう言葉より光画って言ってるほうが自分の気持ちにしっくりくるんですよね。光を描いているみたいな。なるべくここにフィルターがかかってない状態で、透明の絵の具で焼き付けていく…みたいな。それがこのカメラならできるかなって。このレンズを普段使っているフィルムカメラにつけてみたいと思いました。

ディスプレイを覗く、綺麗な光の画角を見ているタカコノエル

フィルムカメラにはない透明感がすごく好き。
逆光のときも人物がすごいキレイだった。

画質は、普段と比べ物にならないくらいキレイです。粒子が細かいです、やっぱり。普段がフィルムですからね、根本的に解像度が違う(笑)特に光、木漏れ日とか。光や影のところも白トビや黒潰れがないんです。あとは肌、うるおい、水っぽさがすごい出てますよね。フィルムのときはだいたい調整で肌を焼いているんですが、このS1Rは必要ない。そもそも綾瀬さんは肌がすごく綺麗ですから、余計にですけど。夜も撮影しましたよ。砂漠に行きました。キレイでしたね。青が意外とくっきり出ていて。その日はちょうど満月で。はじめて、「月出」を見ましたね。日の出じゃなくて月出。地平線から上がっていくんですよ満月が。夕日が沈んだ瞬間に。みんなでMOON RISEて言ってました。夜も変わらずずっとプログラムモードで撮りました。

海岸にて綾瀬はるかのシルエット

レンズは[24-105mm]1本で。
本体の設定もほとんど触らず全日程撮りきりました。

レンズを変えなかった理由は、普段使っているものと画角的に近かったから。それにレンズを換えてどうこうっていうより、本当にもう、自分の足で、見たまんまの感覚で撮るのが好きなんです。思考を使わずに、感情だけで撮ってるみたいな。設定を変えなかったのも、この一瞬を大事にするため。設定を変えることよりも写すことが大事な気がして。気づいたら1日1500枚くらいとか撮ってました。普段フィルムでは36枚が10本くらいなので360枚くらいですか。そう考えるとかなり多いですよね。とにかくシャッターチャンスが多くて。綾瀬さんは、毎回表情が変わるんで、撮るだけ撮ったらぜんぶちがう絵になる。撮ってるうちにどんどん楽しくなっていっぱい撮ってました。

海岸にて楽しんでいる綾瀬はるかとタカコノエルの表情

S1Rの「多重露光」に、すごいハマりました。
自然と人間の融合みたいなものを表現したくて。

もともと普段のフィルムカメラでも結構やっていて、でもこのカメラはその操作がすごくやりやすかったですね。多い時で5枚くらいを組み合わせたりしたんですけど面白かったですね。ラインが透明になるので次に被せたい位置までちゃんとわかるというか。めちゃくちゃ多用しました。サボテンと綾瀬さんを融合したり。ここパースは、とても近未来な街でなんかこう自然と人間の共存関係をすごい理解している街で、たとえばストローとかも絶対に紙でプラスチックはないし、フードもすごいオーガニック。街の中にもすごいルールがいっぱいあって。ここから入っちゃいけませんとか、この木を踏んじゃいけないとか、動物のために触っちゃいけないとか、触り方はこうでとか…。それがなんか住民レベルで浸透していて、それをなんとか表したいなと思ったときに、この多重露光が良かったんですよね。人間と植物が融合しているみたいなのが、同じ世界にいる、というのがちょうど表せたので。

自然にて綾瀬はるかを撮影するタカコノエル

光が透明に写る「実験機」が“理想のカメラ”。
つねに「未完成」なものが一番キレイと感じます。

フィルムカメラが好きなところは、想像以上のものが撮れていることが多いところ。デジカメは撮った瞬間に確認はできるしコントロールできるけど、フィルムはわからないじゃないですか。今回のS1Rの撮影でも実は撮っているときはあえてあんまりモニターをチェックしなかった。自分のイマジネーションには限界があるんで、半分は運というか宇宙というか、なんかこう、ちょっと何かに預けた力を借りてくるような感じで撮ったりというか…。自分の力に及ばないものを、なにかできたらいいなと期待しているんです。なんかここに感光させる機能とか面白いと思ったり、ワザと赤いフレアが入っちゃうみたいな。ピッとボタンを押したら何が起きるかわからないとか(笑)

美しい光の透明度をディスプレイで実感しているタカコノエル

これから撮っていきたいのは、「消費にならない写真」。
目に見えない光とか魂とかを表現したい。

今の仕事はファッション誌がすごい多いんですけど、日本はまだすごいカタログ化してしまっているというか、いつもそういう人との戦いなんですけど、服が写ってないことより大事なことがいっぱいあるけど、それをこう理解できてないというか…。じつは本国のほうに問い合わせたら本国のほうがめっちゃいいじゃん、となるんだけど日本がそれをストップしちゃってるという戦いとかあるんで…。でも、この写真集のシリーズは何を売るというわけでもないし、絶対ハッピーになるんじゃないですかね。カメラは使わせていただいてますけど、カメラをPRするというよりは、“表現で人を高揚させたい”みたいな意図でやらせていただきました。今、ルミネの広告をさせてもらってるんですけど、それも全然売ってない服とかを衣装に使っていて、それで「買わせる」という目的よりは、あれを見た女の子たちが、ちょっとポジティブになれればとか、魂が軽くなるみたいな感覚が表現できたらいいなと思っています。消費はもう行くところまで行ってるので、そういったものを写真か絵か何かで表したいなと思っています。

LUMIX S SERIES S1R・タカコノエル
タカコノエル

1991年東京生まれ。
ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション、
Fashion Media and Communication科修了。
幻想的な世界観や写真へのペインティングで知られる。
「VOGUE JAPAN」、「SPUR」などの
エディトリアル撮影、
LUMINEやPARCOの
ウィンドウディスプレイのディレクション、
踊ってばかりの国のMVなどを手がける。

タカコノエルプロフィール

Sシリーズ フルサイズミラーレス一眼カメラ商品ラインアップ

Sシリーズ 交換レンズ商品ラインアップ