THE MASTERS GALLERY

湯沢英治

「キアロスクーロ(Chiaroscuro)」

絵画表現にキアロスクーロという技法がある。
「明暗法」である。
バロック絵画の特徴とも言える表現方法で、豊かで深い色彩、コントラストの強調などが特徴づけられている劇的な描写技法。
このキアロスクーロの技法で、作品作りを行った。
光との対比によって生み出される黒は限りなく深く、静かに被写体の存在を浮き彫りにした。
使用したのは、GX7 MarkⅢが持つ「L.モノクローム」というフィルム的な表現をする機能に、単焦点のLEICAレンズ2本。
モノクロームの質感、レンズの描写力は、遥かに自分の想像を超えるものだった。
作品には露出などの加工は一切行わず、シャッターを切ったそのままの撮り下ろしである

湯沢英治 EIJI YUZAWA

1966 年 横浜市生まれ。独学で写真を学ぶ。 普遍的な事物をモティーフとした作品を撮り続け、個展 も多数開催している。2008年に写真集『BONES 動物の骨格と機能美』(早川 書房)を刊行。アートとサイエンスの融合に成功した稀 有な写真集。これがアートと生物学双方の観点から話題 となって多くの新聞・雑誌で高い評価を得、2013年に完 全版となる『REAL BONES 骨格と機能美』(早川書房)を 刊行。2008年 資生堂『よむ花椿』No. 702(SILHOUETTE)にて仲條正義氏とコラボレーショ ンをする。2009年3月 渋谷ロゴズ・ギャラリーにて 「湯沢英治写真展 BONES」を開催。2009年5月 財団 法人三宅一生デザイン文化財団21_21 DESIGN SIGHT 第 5回企画展 山中俊治ディレクション 「骨」に参加。 また、2011年には2冊目となる写真集『BAROCCO 骨 の造形美』(新潮社)を刊行し、Nielsen photo groupが 出版するアメリカの写真専門誌 PDN(Photo District News) 2011年12月号に取材記事掲載。