

【京都府】神苑を彩る早春のしだれ梅
監修・ライター:歌なし編集部
2022年5月16日 地域
四季折々に移ろう日本の美を体感できる古都・京都。早春には、梅の名所が賑わいます。なかでも、京都市伏見区にある城南宮は、北野天満宮の梅苑や城陽の青谷梅林などと並ぶ名勝。ここではその見どころを紹介します。
* タイトル上の画像提供:城南宮
城南宮といえば「しだれ梅」
梅の便りが届くころ、京都はもちろん他府県や海外からも多くの方が観梅に訪れるのが、城南宮です。創建は1200年。地元では「城南宮さん」として親しまれています。
敷地内の神苑は、平安装束を纏った歌人が王朝の雅な歌会の様子を再現する「曲水の宴」が行われることで知られているほか、椿やしだれ梅、桜や藤など季節を彩る美しい花々でも有名です。
(写真提供:城南宮)

「しだれ梅」は、毎年この神苑で春の訪れを告げる花。
京都でも珍しく積雪があった2022年は、2月末から3月のはじめごろにようやく咲き始めました。
しだれ梅にはいくつかの種類があるのですが、城南宮では、薄紅色の「呉羽(くれは)しだれ」という八重咲きの品種を中心に150本ほどが植えられています。
このしだれ梅にバトンを渡すように、厳しい寒さの冬の間に咲いているのが「椿」です。
こちらも多種多様な種類があり、120品種400本が咲き競っています。
ファインダー越しに見る鮮やかな景色
城南宮の神苑を訪れる多くの方は、「まるで絵画の中に迷い込んだような美しい景色。ぜひ写真に収めて残したい!」と思うようで、そこここでファインダーを覗く姿を目にします。
では、城南宮さんオススメの“映えスポット”はというと?
(写真提供:城南宮)

「本心としては、おこがましいことながら『どこで写真を撮っても映える』と言いたいほど。そのくらい雅やかな世界が広がっています。
なかでも、多くの方がその美しさを写真に残したい、と足を止めておられるのが、落ち椿としだれ梅の景色です。
青々とした苔が生い茂る丘に落ちる真紅の椿。そこから空を仰ぎ見ると、やわらかな早春の日の光を受けてしだれ梅が咲いている…。特に、しだれ梅が満開の時期を迎えるころは、天から梅が降り注ぐようで、壮麗です」と、城南宮広報の藤井 一徳さんが教えてくれました。
こうしてお話しをうかがい、写真も拝見すると、ぜひ実際に自分の目で見て愛でたくなりますね。
毎年開催される「しだれ梅と椿まつり」
しだれ梅の見ごろは、例年2月下旬から3月の終わりごろまで。
この時期に合わせて、城南宮では「しだれ梅と椿まつり」が開催されます。
(写真提供:城南宮)

しだれ梅は、咲き始めや満開の圧巻の景色はもちろん、散り始めから終わりの「惜梅(せきばい)」のころにも風情ある様子が楽しめます。
強い風や雨を受けて散ってしまった薄紅や白色の花が鮮やかな緑の苔の上に落ち、さながら絨毯のように見える「花びらの絨毯」はぜひご覧いただきたい風景です。
新型コロナの影響で中止になることもありましたが、2022年は一部の催しを除いて無事開催できたとのこと。
来年以降の予定はもちろん、梅の開花状況や神苑の拝観時間などは城南宮公式ホームページでも確認できます。
先にも紹介した通り、城南宮の神苑を彩る花々はしだれ梅だけではないので、「今の時期ならどんな景色が見られるかな?」とチェックして、訪れる際の参考にしてはいかがでしょうか?
今回は、AMラジオ37局で放送しているパナソニック提供の長寿番組「歌のない歌謡曲」のKBS京都放送からお届けしました。
KBS京都放送の「歌のない歌謡曲」は、毎週月~金 午前6:15~6:30に放送しています。
「城南宮 しだれ梅」を紹介したのは、平野 智美さんです。

2022年春からの「歌のない歌謡曲」は遠藤 奈美さんがお送りしています。


監修・ライター:歌なし編集部
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2022年5月16日 地域
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