

【秋田県】子どもの成長や明日の活力に繋がる「遊び」のチカラ
監修・ライター:歌なし編集部
2022年9月15日 地域
子どもにとって、ひとりで没頭したり、誰かと一緒に遊んだりする時間は大切なもの。では、おすすめの遊び方やおもちゃにはどんなものが挙げられるのでしょうか?専門家の方にうかがった話を紹介します。
子どもにとっての「遊び」の大切さとは?
ABS秋田放送の「歌のない歌謡曲」では、5月5日の「こどもの日」にちなんで、県内にある学童保育施設「ハラッパ アフタースクール」を取材しました。
学校から帰ってきた子どもたちで賑わうこの施設には、アナログゲームや木製のおもちゃがたくさん置かれています。
それもそのはず。施設を運営する放課後児童支援員の工藤 留美さんは、おもちゃ販売店「のはらむら」の経営もされているんです!
放課後児童支援員の資格を取るにあたり、工藤さんは、「改めて『遊び』の大切さに気付かされた」と教えてくださいました。特に、おもちゃで遊ぶということは、自分の気持ちを表すことにも繋がり、没頭することでだんだんと集中力も身についていくはず、とのこと。
そう考えると、子どもたちが「楽しい!」と感じるようなおもちゃが手に届きやすいところにある「ハラッパ アフタースクール」の存在は、とっても素敵ですね。
さらに工藤さんは、「誰かと遊ぶのももちろん大切な時間ですが、ひとりで没頭して遊ぶというのがまずは土台にもなっていくんだろうと思います。誰かと遊ばなければいけないということはないし、ひとりで遊んでいる時はそれを邪魔しないように、『自分の世界を楽しんでいるんだなぁ』と思いながらそっと見守るようにしています」と、子どもたちが遊んでいる時にどう接しているか、話してくださいました。
幼児期や学童期のお子さんにおすすめのおもちゃ
では、幼児期の子どもたちや「ハラッパ アフタースクール」に遊びにくるような学童期の子どもたちにはどんなおもちゃや遊びがぴったりなのでしょうか?工藤さんに聞いてみました。
まず、幼児期のお子さんには、「自分で主体的に遊べるアナログなおもちゃがおすすめ」とのこと。
「例えば、積み木とかアナログゲームというのは、子どもたちも大好きですし、ひとりでも、お友達と関わって遊ぶこともできるのでとても良いおもちゃだと思います。特に木製のおもちゃはあたたかみもありますし、触っていてとても心地が良いので落ち着いた気持ちになると思います」と、工藤さん。
アナログゲームとは、いわゆるカードゲームやボードゲームなどのこと。
2人以上、4〜5人で楽しむこともできるそうです。
「アナログゲームでは、勝ったり負けたり、一喜一憂しながら自分の気持ちを整えるというか、折り合いをつけるということも学んでもらえると思います。慣れていないお子さんだと負けて泣いてしまうこともあると思うのですが、そういうところも遊びの大事なところだと言えます」と、優しい表情で語ってくれました。

一方の学童期のお子さんにとっては、「お友達と協力して遊ぶということがとても良いと思います」と、工藤さん。スロープにビー玉を転がして遊ぶおもちゃを例に、
「平面ではビー玉は転がらないので、コースを組み立てる時、どっちに傾けたら玉が転がるかを考えながら坂を作ったり、ビー玉が飛び出してしまわないようにスピードを調整するようにコースを考えたりしながら遊ぶことになりますよね。
お友達と相談したり、指先を繊細に使ったり…。そうやって遊んでいると、自分の思い通りにならないということももちろんあって、自分の気持ちを言語化しようと努力したり、1回でうまくいかないことがあっても『どうしたらうまくいくかな?』と考えたりする機会も出てきます。そうやって、工夫しながら遊べるといいですね」と、話してくださいました。
短い時間でも親子で「遊び」の時間を持つなら?
お友達同士やひとりでの遊びも大切ですが、少しの時間だけでも親子で遊ぶ時間を持つのももちろん大切とのこと。先ほど紹介したアナログゲームは、そんな時にぴったりなようです。
その理由はというと…?
放課後児童支援員の工藤 留美さん

「私も子育てしてきて、いつも『時間がないな』とすごく感じていました。それでも、5分でも良いので絵本を読む時間があったり、一緒に遊べる時間を作れたりするといいな、と…。かといって、積み木遊びなんかだと、どんどんエスカレートして終わりがなくなってしまうんですよね。
そんな時、アナログゲームはある程度の時間内で終わるので、『じゃあこのゲーム1回やったら寝ようね』というように、次を促す時にとても役に立つと思います」と、工藤さんの経験を交えて説明してくれました。
「そうやって親子のコミュニケーションを通じて安心できると、子どもにとってその時間が次の日の活力になると思います。『次の日、また楽しい1日になるように』という思いでその日の夜、楽しい思い出をひとつ作ってお休みになればいいかなと思います」と、工藤さん。
おもちゃひとつで、子ども同士、そして子どもと親の心の繋がりが広がっていくんだなと改めて感じました。
今回は、AMラジオ37局で放送しているパナソニック提供の長寿番組「歌のない歌謡曲」のABS秋田放送からお届けしました。
ABS秋田放送の「歌のない歌謡曲」は、毎週月~金 午前7:44~7:58に放送しています。
担当しているのは、酒井 茉耶さんです。


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2022年9月15日 地域
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