【広島県】自分で作って育てて愛を語ろう!「ミニ盆栽」の魅力

監修・ライター:歌なし編集部
2022年10月14日 地域

広島県といえば、歴史遺産やグルメ、瀬戸内海と豊かな緑などを思い起こす方が多いはず。ですが、ここでは“最新”の広島の話題として、ブームになっている「ミニ盆栽」の魅力や楽しみ方を紹介します。

ミニ盆栽の楽しさとは?

写真:庭能花園(にわよしかえん)

広島県下で広がりつつある「ミニ盆栽ブーム」。
そのきっかけを作ったのが、広島市西区己斐上にある「庭能花園(にわよしかえん)」のご主人、着能(ちゃくのう) 松太郎さんです。

「会社名が庭能花園になったのは父の代からになりますが、着能家として農業や植木業など“緑”に携わる仕事をし始めたのは400年以上前です」とのこと。
古くは江戸時代までさかのぼることができ、着能さんは「おそらく23代目になります」と言います。

そんな歴史の中で培った緑に関する知識や楽しさを多くのひとにより身近に感じてもらえるように、最近力を入れ始めたのがミニ盆栽なのだそう。

しかし、ミニとはいっても盆栽と聞くと、「趣味としては高尚すぎるんじゃ…」「なんだか難しそう」なんて印象、ありませんか?
そんな素直な気持ちを伝えると、着能さんは穏やかな笑顔で次のようにミニ盆栽の魅力を語ってくれました。

「確かに盆栽と聞くと、『すごく敷居が高そうだな』とか、『とっつきづらい』『ルールが多そうだな』なんて思われがちです。しかし、実はそうではなくて、根底には『おもてなしの文化』があるんですよ。
たとえばお客さんが来た時、自分が育てたもしくは作った盆栽を、『これかっこいいでしょ、かわいいでしょ』と紹介して、一緒に見て楽しんでもらいたい、という気持ちから育まれたものなのだと思っています。僕が今やっているミニ盆栽のワークショップは、そんなふうに気軽で身近な存在として盆栽を扱ってほしい、という気持ちを込めた取り組みです」。

気軽に始めてみてほしい、という言葉通り、着能さんが開くワークショップには老若男女が参加しているそう。魅力はどんどん広がっているようです。

子どもも夢中になれるミニ盆栽。ポイントは?

写真:ミニ盆栽が並んでいるイメージ

着能さんがミニ盆栽のワークショップに取り組み始めたのは5年ほど前のこと。
当初は誰も見向きもしてくれない状態だったそうです…。
それから徐々に人気が出始め、去年や今年の春にワークショップをした時には2日間で100組くらいの方が参加するほど盛況に!

当日の様子について着能さんは、「一番下は4〜5歳の子どもたち、最年長は70〜80代くらいの人生の先輩方が参加して下さいました。どちらかというと10代もしくはそれより年下のお子さんが多く、最初は『え、できない…』なんて言っていながら、やり始めたら本当に夢中になって楽しんでくれています」と、教えてくれました。

直径10cm前後の小さな器を使い、若い樹木を植え、土に苔をはったり化粧砂をのせたりするミニ盆栽。 まるで自分だけの小さなお庭を作るみたいでとっても創造性が刺激されます。
没頭するのもうなずけますよね。

どう育てたらいいの?かわいく育てるコツ

写真:庭能花園の着能さんが実際に育てたミニ盆栽

広島のミニ盆栽ブームの仕掛け人、庭能花園の着能さんに実際に育てたものを見せてもらったのが上の写真。キーワードは「自由」です。

小さな紅葉の木が主人公ですが、まず目に留まったのは器の上にハートの形にレイアウトされた苔と石。なんともかわいらしいですよね!

「バレンタインの時期に、『最近は女性から男性にだけでなく男性から女性に何かを贈ることもあるし、フラワーバレンタインもあるなら…』と考えて作ったのがこのミニ盆栽です」と、着能さん。よく見ると、針金を使って紅葉の枝振りがハートの形にクルっとなるよう手が加えられています。

「意外とっていうか、かなり自由なのがミニ盆栽なんですよ」とは、着能さんの言葉です。

写真:針金を使って紅葉の枝振りがハートの形になっているミニ盆栽

上の写真のようなオリジナリティー溢れるミニ盆栽もありますが、松や紅葉、柚子といった木をあしらったシンプルな鉢もあります。

実は私も半年ほど前から松のミニ盆栽を育てているのですが、片手に載るほどの小さな盆栽はとっても可愛らしく、お部屋の雰囲気をグッとスタイリッシュに引き立ててくれています。
最近、少し苔の元気がなくなってしまったので、着能さんと一緒に苔の張替えをしてみたのですが、そうして手をかけて育てていくことで、さらにいとおしさが増していきます。

「盆栽は難しいものとは思わずに、とりあえずチャレンジしてみようと思って入ってきてほしいですね。おもてなしの文化なので、自分が作ってこそ、自分が育ててこそ、人に見てもらって『かっこいいね、かわいいね』という話ができると思います。ぜひ、とりあえず作ってみませんか?」と、終始朗らかな笑顔の着能さんでした。

写真:着能(ちゃくのう) 松太郎さんと松の身に盆栽を持った伊藤 文さん

ちなみに、松の盆栽であれば、手入れを続ければ400年以上も育つのだそうです。400年だなんて、夢が膨らみますね!

皆さんのご家庭でも、ミニ盆栽にチャレンジしてみませんか?

今回は、AMラジオ37局で放送しているパナソニック提供の長寿番組「歌のない歌謡曲」のRCC中国放送からお届けしました。

RCC中国放送の「歌のない歌謡曲」は、毎週月~金 午前6:45~7:00に放送しています。
お届けしているのは、伊藤 文さんです。

写真:伊藤 文さん
歌のない歌謡曲

監修・ライター:歌なし編集部

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2022年10月14日 地域

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