コーヒーチャンピオンズトークin 福岡【2部】家庭で飲む「極上の一杯」が世界を変える!その真意とは?

沖縄産スペシャルティコーヒー栽培プロジェクト紹介と
「The Roast」が目指す世界

「コーヒーチャンピオンズトークin福岡」第2部は、パナソニック「The Roast」が提唱するコーヒーAIランドジャパンプロジェクトin沖縄の活動紹介と沖縄国頭村アダ・ファームの日本初のスペシャルティコーヒー試飲です。

これ以上ないほど手をかけた純日本品質のスペシャルティコーヒー

1部で登場した後藤さん、ダグラスさん、岩瀬さんのように、焙煎・粉砕・抽出を担うスペシャリストは国内に多く存在します。でも、それ以前の「コーヒーの種を育てて収穫して生豆にする」技術は、日本では難しいと言われてきました。
ところが、国内にあったのです。コーヒーという植物に魅了され、種から苗を作り、これ以上ないほどの手をかけて大切に育てている農園が。その場所は、沖縄県国頭村安田。やんばるの大自然の中で、日本初のスペシャルティコーヒーに認定された生豆を生産する農業生産法人アダ・ファームの徳田泰二郎さんとの出会いが、パナソニックのコーヒーAIランドジャパンプロジェクトに純日本品質という新しい風を吹き込みました。
会場内には、アダ・ファームの映像と徳田さんからのメッセージが流れ、まるで農園にいるかのような演出もありました。
標高1000m以下になると通常コーヒーの栽培は不可能だと言われます。ところがアダ・ファームがあるのは標高170mの低地。そんな悪条件にもかかわらず、脂質・熟度は他のスペシャルティコーヒーよりも高く、しっかりした甘みが感じられます。これは、生産者である徳田さんが時間と手をかけ、とても丁寧に育てているという証拠です。

この味に、沖縄産コーヒーの「夜明け」を見ました

この純日本産のスペシャルティコーヒーのプレゼンターは、今回初めて「The Roast」を使って、焙煎プロファイル制作を担当していただいた焙煎士:仲村良行さん。自家焙煎コーヒー専門店「豆ポレポレ」を沖縄市で営む仲村さんは、2017年のジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ優勝者。もちろん同じ沖縄のアダ・ファームへ何度も通い、品質は熟知しています。
「今日は浅煎りで用意しました。ヘーゼルナッツのような風味とカカオっぽい酸味、そして後味はほのかにサトウキビの自然な甘い余韻があります。これが中深煎りになると、黒糖のような甘みが感じられるんですよ」
さらに、冷めるにつれその甘さが際立ってくるのだとか。
「熟度が高いだけでなく、揃っているから焙煎後も味にブレが出ません。冷めたときにおいしいコーヒーは、時間を楽しめるということ。本当にいいコーヒーです」
と、もう一人の焙煎士:後藤さんも太鼓判を押します。仲村さんは、この日本初のスペシャルティコーヒーに、「AKATITI~コーヒーの夜明~」という名前をつけました。
「AKATITIとは、沖縄の方言で“夜明け”を意味します。沖縄のコーヒーはこれから始まります。一過性のブームではなく沖縄の農産業として根付かせていきたい、という想いを込めました」
希望に満ちた、沖縄らしい素敵な名前ですね。試飲後、会場のお客さまからは以下のような感想が寄せられました。

  • 雑味がない、ストレートな味です
  • ちょっとした苦味と甘さがあって、飽きがこない。毎日飲みたいコーヒーです
  • 甘さが感じられたのが他のコーヒーと全く違うところ
  • 今までと違うスペシャルティコーヒーでした
  • 淹れたては太陽のような明るい味。深煎りも飲んでみたいです
  • 口当たりがとろっとしていて、甘くておいしい

「The Roast」がコーヒー業界を救う!?世界チャンピオンの熱い想い

最後の試飲は、エチオピア イルガチャフィ地区ワイニードリップの浅煎り・深煎りの飲み比べ。このコーヒーは、「The Roast」のサービスが始まったときに最初に後藤さんが作ったプロファイルです。
「このプロファイルを創るために、7~80回焼きました。だから並々ならぬ思い入れがありますね。機械の精度が高いから、味がブレないんです。責任重大でしたよ。失敗したプロファイルを提供してしまうと、間違いなく失敗した味が再現されますから」
と1年前を振り返る後藤さん。

「The Roast」の焙煎を引き受けた際には、「家庭で焙煎ができるようになると焙煎士の仕事がなくなるんじゃないの?」という、知人や同業者からの苦言も少なくなかったのだとか。
「コーヒー業界の中での自分の役割は、コーヒーを飲む人を増やすこと。家庭のコーヒーをおいしくするのは必然です。『The Roast』にはプロファイル通りの《焼き》を再現できる精度があるから、快く引き受けました。それに、『The Roast』があれば世界が変わると思ったんです」
と語る後藤さん。家庭用の焙煎サービスがどうやって世界を?その真意を伺いました。
「今、コーヒー産業は危機的状況です。まず、生産国での賃金の安さが大きな問題です。でも、コーヒーは飲まないと命に関わる飲み物ではありません。値段が上がれば、飲む人が減るだけです。価格を吊り上げることなく生産者へ利益を還元するためには、方法はひとつしかないんです。
ワイナリーのように、生産者が原料だけでなく『商品』を作りダイレクトに消費者に販売すること、です。ただ、コーヒーは焙煎したら劣化してしまうから、それができない。だったら、生産者が私たちのような焙煎士のプロファイルとセットで生豆を出荷して、焙煎は家庭だったりコンビニだったり、消費者に近いところでやればいい。
農場から家庭に届くまでに、たくさんの業者を介することがなくなれば、生産者の生活が良くなりコーヒー産業の未来に光が差します」
産地に出向いて、生産現場を実際に体験した後藤さんだからこそ、ここまで考えが及ぶのですね。さらに熱弁は続きます。
「2080年にアラビカ種が絶滅する、といわれているのを知っていますか?気候変動や森林破壊、病気や害虫などいろいろな原因がありますが、このまま減り続けてしまうと産業として成り立たなくなります。新しい産地の開拓が必要なんです。『The Roast』は、沖縄の農園の可能性を見出してくれました。世界が変わる瞬間を見た気がして、本当に嬉しくなりました」
後藤さんの熱いお話を聞きながらワイニードリップを飲み終えたお客さまからは、
「浅煎りは酸味が強くて口当たりが紅茶のように軽く、フルーティ。深煎りはコクとほのかな甘みがあって、熟成したワインのような濃密さ…それよりも、後藤さんのお話が印象強すぎ(笑)。感動しました!」
という感想をいただきました。
「From Seed to Cup」をテーマにした今回のイベントを通じて、生豆の栽培者、焙煎、粉砕、抽出に携わるプロフェッショナル達の考えや想いを、会場の皆さんと共有することができました。
生豆から焙煎、グラインド、抽出まで自分で行なって、誰もが家庭でスペシャルティコーヒーを飲めるようになる。それが、コーヒー業界改革の大きな一歩になるということが判った貴重なトークセッションでした。

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