ご家庭に“極上のコーヒー体験”を届ける新プロジェクト「おうちカフェ」【前編】

ご家庭に“極上のコーヒー体験”を届ける新プロジェクト「おうちカフェ」【前編】 ご家庭に“極上のコーヒー体験”を届ける新プロジェクト「おうちカフェ」【前編】

ご家庭に極上の一杯をお届けするために。『The Roast コーヒーAIランドジャパンプロジェクト』はついに“おうちカフェ"プロジェクトを始動!コーヒープロフェッショナルと共に、ご家庭に極上のコーヒー体験をお届けする「おうちカフェ」について語り合うワークショップ「The Roast secret session in Ada vol.2」を日本初スペシャルティコーヒー栽培農園「アダ・ファーム」にて開催しました。

おいしいコーヒーとは?

おいしいコーヒーとは?

おいしいコーヒーとはどのようなコーヒーでしょうか?おいしいコーヒー豆で淹れたもの?焙煎度合いが優れたコーヒー豆を使うこと?丁寧にドリップしたコーヒー?はたまた、好きな人と好きな空間で飲むコーヒーのこと?
…答えはすべて“YES”です。「From Seed to Cup〜コーヒー豆(種)から一杯のコーヒーに至るまで〜」、生豆を育てるプロセス(栽培・収穫・精製)、焙煎、抽出、それらが良い条件で重なり合うことによって、よりおいしいコーヒーに出会うことができます。そしてもちろん、誰とどんなシーンで、どのような空間で飲むか、ということもそのおいしさに影響するのです。

「The Roast」は日本発信のネクスト・ウェーブ・コーヒーのトレンド創造を目指して、『The Roast コーヒーAIランドジャパンプロジェクト』を発足しました。生産者やロースター(焙煎士)、バリスタなど、コーヒーに関わる各界のプロフェッショナルにご協力いただき、日本のコーヒー産業の育成支援と、その文化を広める活動を行なっています。前回はその第一弾として、日本で初めて誕生したスペシャルティコーヒー「安田珈琲」のお披露目と、その農園「アダ・ファーム」の見学会を行いました(前回の記事はこちら

今回は“おうちカフェ”プロジェクトを始動するため、さらに豪華なゲストとともに、再び「安田珈琲」の産地、沖縄本島北部・安田(あだ)を訪れました。

The Roast secret session in Ada vol.2

コーヒーのプロフェッショナルが安田に集結!

ざわざわと木々をやさしく揺らす風の音や、穏やかな潮騒が響きわたる、東海岸の安田集落。春を迎えたせいか、前回訪れたときよりも、花々がより鮮やかな色彩を帯びているように感じます。今回集まったのは、「The Roast」メンバーを含め総勢44名。ゲストはアダ・ファームの徳田泰二郎さん、優子さんご夫妻、2013年世界焙煎チャンピオン「豆香洞コーヒー」オーナーの後藤直紀さん、2017年日本焙煎チャンピオン「豆ポレポレ」店主の仲村良行さん、2016年日本焙煎チャンピオン「いつか珈琲屋」の近藤啓さんと店主の加藤日出夫さん、コーヒーアクセサリーの開発から販売までを行う「LYN&WEBER」のダグラス・ウェバーさんらお馴染みの面々に加えて、歴代の日本焙煎チャンピオンが勢ぞろい。2013年日本焙煎チャンピオン「丸美珈琲」オーナーの後藤栄二郎さん、後藤直紀さんのお弟子さんであり、2014年日本焙煎チャンピオンの「COFFEEMAN」店主江口崇臣さん、2015年日本焙煎チャンピオン「GOLPIE COFFEE」店主の河合佑哉さんも加わりました。さらには、2016年バリスタ世界大会第2位の「REC COFFEE」代表の岩瀬由和さん、そして“コーヒーのある生活”をテーマに空間プロデュースなどを手がける「cafenoma」を主宰する刈込(かりこみ)隆二さん、弓庭暢香(ゆばのぶか)さんご夫妻など各界のプロフェッショナルが参加しました。

世界各国の料理を囲んで懇親会

沖縄に集まったらまずはお酒を酌み交わしながら親睦を深めます。「世界中のコーヒー豆を食卓で楽しめる『The Roast』と同じように、私も“お料理で世界中を旅する”というコンセプトで活動しています」と話すのは、今回のお料理を用意してくださった、料理研究家であり「Maho's Table」代表の鈴木真帆さん。この日は沖縄の豚肉、ゴーヤー、フルーツなどの食材をベースに、日本、台湾、タイなどのアジア料理からモロッコ、ハワイ、イタリアまで国際色あふれるお料理が並びました。まさにコーヒー界のプロフェッショナルが県境、国境を超えて一同に会したこの状況を象徴したかのようなメニュー構成です。スパイスのきいた奥深い味わいが、軽い口あたりのオリオンビールによく合います。

初めて一堂に会する日本の焙煎チャンピオンたち

「乾杯〜!」とどのテーブルよりも盛り上がっているのが、今回初めて6名が一度に顔をあわせることになった歴代の焙煎日本チャンピオンたち。「ロースターはバリスタの人口に比べるとものすごく少ない。コーヒーという限られた世界の中でも、さらに狭い世界で仕事しています。にも関わらず、だいたいいつも焙煎室に引きこもって仕事をしているので、皆で集まる機会ってなかなかないんです」と話す後藤直紀さんは、お弟子さんの江口さんとも久しぶりに会うようでとても嬉しそうです。盛り上がってきたところで余興の焙煎競技大会がはじまりました。各ロースター、同じコーヒー生豆を用いて、その場でオリジナルのプロファイルを作成し、「The Roast」で焙煎していきます。

「The Roast」の焙煎プロファイルを手がける後藤直紀さんも、他のロースターがプロファイルを作るのを見るのは初めてだそう。皆が皆興味津々。全員が前のめりになって、焙煎する人を順番に見守ります。扱う生豆は香り豊かなエチオピアのイルガチャフィ産。「もともと香りと甘みが強いコーヒー豆なので、それが印象に残るように仕上げました」と語るのは、今年9月に焙煎の世界大会を控えた仲村さん。世界大会を経験したことがある他のチャンピオンたちから、大会前の心構えなどアドバイスもいただいている様子。この後、焙煎チャンピオンたちの熱いトークはホテルの部屋の中で夜な夜な続いたそうです。

焙煎チャンピオンたちの熱いトーク

おいしいコーヒー豆であること以上に、続いていくコーヒー豆を目指したい

翌朝、懇親会の余韻が残るなか、「The Roast secret session in Ada vol.2」がスタート。徳田さんご夫妻がアダ・ファームを案内してくれました。前回のイベントで審査員全員が80点以上の高得点を叩き出し、分析結果ではおいしさの指標のひとつである“熟度”が、現在流通しているスペシャルティコーヒーより圧倒的に高い数値であることがわかった「安田珈琲」。農園の敷地8000坪に対して800本植えられたコーヒーの木をふたりで管理しています。

「熟度は季節や収穫前の天気で大きく変わってきます。数値は高いときで22度、低いときは15度をきることも。でも単純に熟度が低いからといって、品質が落ちているわけではありません。13度でも風味のしっかりとした、甘い果実が採れることもあります。なので僕たちは数値にかかわらず、実際に果実を食べたときの感覚で判断しているんです」と泰二郎さん。800本のうち、すべての木が同じタイミングで収穫を迎えるわけではないとはいえ、一粒一粒感触を感じながら、そして齧ったりしながら収穫するその労力は、我々の想像の域をはるかに超えています。

けれども彼らはそれを苦に思っていないし、素直にコーヒーと向き合い、日々の成長を楽しみながら栽培する様子が伝わってきます。そして徳田さんご夫妻が目指しているのは、スペシャルティコーヒーに認定されるということよりも、もっと先の未来でした。

アダ・ファームのコーヒーの木

「流行りとか一過性のものではなく、いち生産国として名をあげたいんです。この土地に農作物として根付き、私たちがいなくなった後も、コーヒーの生産が続いてほしいから」。コーヒー生産国としての道のりはまだ始まったばかりです。

産地と一杯のコーヒーをつなぐことが使命

農園見学後は、日本焙煎チャンピオン6名によるトークセッション(写真左から後藤直紀さん、後藤栄二郎さん、江口さん、河合さん、近藤さん、仲村さん)。「The Roast」チームからの質問に歴代のチャンピオンたちが答えていきます。いくつかの質問のなかでも「あなたにとっていい焙煎とは?」という、彼らの核心をつく問いについては、とても興味深い答えが返ってきました。

2013年日本焙煎チャンピオン 後藤栄二郎さん
「コーヒー豆がもっている個性を引き出すこと。農作物としての状態はコーヒー豆によって様々だけれども、それがどんな状態であったとしても、その素材の良さを引き出し、飲みものとしておいしく仕上げることを意識しています」

2014年日本焙煎チャンピオン 江口さん
「私たちというよりは、お客さまがコーヒーの味を評価すると考えているので、お客さまをイメージしながら日ごろコーヒー豆を焙煎しています」

2015年日本焙煎チャンピオン 河合さん
「僕が目指しているのは、『こんなコーヒーの味があったんだ!』と飲む人のイメージを覆すこと」

2016年日本焙煎チャンピオン 近藤さん
「まず焙煎機を壊さないこと(笑)。そしてお客様が何を求めているかということと、コーヒー豆が持っている特徴を引き出すためにどうしたら良いか。それらをしっかり考えた味づくりができたときが良い焙煎だと思います」

2017年日本焙煎チャンピオン 仲村さん
「コーヒー豆の個性を引き出せれば、良い焙煎ができたと思っています」

2013年世界焙煎チャンピオン 後藤直紀さん
「コーヒー豆がもっている個性にどうアレンジをかけてお客様の好みにあわせていくか。良い焙煎を決めるのは僕たちではなく、その前後の方。生産者さんが『おいしく焼いてくれてありがとう』と感じ、飲んだ方が自分の好みに合っているというのが良い焙煎だと思う」

6名の答えから見えてきたのは、ロースターは生産者、そしてお客さま(消費者)という前後をつなげる橋渡し役として、コーヒー豆と向き合い、いつだってお客さま(消費者)を考えて焙煎しているということ。“From Seed to Cup”の通り、コーヒーという飲みものはどこで飲んでも、産地と一杯のコーヒーが一本の糸のようにつながっているのです。そこをしっかりとつなぐために、ロースターが重要な役割を担っているということを、改めて思い知らされました(写真左から後藤直紀さん、後藤栄二郎さん、江口さん、河合さん、近藤さん、仲村さん)。

左から後藤直紀さん、後藤栄二郎さん、江口さん、河合さん、近藤さん、仲村さん

「ロースターという仕事はお店の味や方向性を決める要となるので、その技術やノウハウは社外秘であることが多かった。でもそれだと技術の継承が一方通行で終わってしまう。ロースター同士で技術交流や意見交換ができたら、世の中にもっとおいしいコーヒーが増えていくように思う」と後藤直紀さん。ロースターたちが横のつながりを感じ、交流することができたこのイベントは、日本のコーヒーの未来を変える第一歩になったのかもしれません。

この後は、仲村さんが「安田珈琲」用にと、特別に制作したプロファイルで焙煎する「AKATITI」の試飲会、そしていよいよ“おうちカフェ”プロジェクトが始動します! 続きは後編にてお楽しみください。

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パナソニック The Roast カスタマーセンター
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