

シェービングとスキンケアを融合させる新たな挑戦
商品企画 常盤 直敬
業界でも例のない商品企画
「メンズシェーバーに、女性に人気の導入美顔器イオンエフェクターを融合させる」。そんな大胆な商品企画に、当初、社内関係者にも懐疑的な意見が少なくありませんでした。当時は、まだ男性のスキンケア意識はそこまで高くなかった時代。男性が化粧水を塗る、しかもイオンで浸透*させる習慣はなかなか想像できるものではありませんでした。
*肌の角質層までの浸透。

ところが、時代は急激に動きだしました。SNS映えをめざす美容系男子の出現。各種メディアで取り上げられるメンズ美容特集。ドラッグストアに増え続ける男性化粧品。ヒアリング調査のデータも、男性の価値観の変化を物語り、メンズ美容市場の拡大を予感させるものでした。企画のスタートから数年。革新的なチャレンジに好意的な声が増え、「スキンケアシェーバー」という新たな商品の可能性に期待が高まっていきました。

忙しい男性の肌の悩みに応えたい
一般的に男性の肌は、女性と比べて皮脂が多くて水分が少ないため、Tゾーンはベタつくのに目元やあごは乾燥しがちです。しかもヒゲソリで日々刺激を受け、女性に比べ日焼け止めの習慣も少ないので紫外線に対しても無防備。ダメージが重ねられ、年齢とともにシミ、荒れ、シワが顕著になっていきます。
そうした肌トラブルのケアに重要な役割を果たすのが「保湿」です。「スキンケアシェーバー」なら、シェービングしながらイオンの力で化粧水の保湿成分を肌の角質層までしっかり届けられる。手で塗るだけより、うるおいを保持できるのです。

今回、コアターゲットとして私たちが設定したのは、40歳前後の男性。仕事で責任が増し、関わる人も多くなる中、見た目が気になり始めて自分なりに化粧水でスキンケアをされている方です。忙しい世代だからこそ無理なく習慣化できる「ながら」で、高いスキンケア効果を提供したい…。時代を読み、お客さまの悩みを解決していくのが、私たち商品企画の仕事なのです。

最初のコンセプトを貫き通す
「シェービングしながらスキンケア」……最初に決めた商品の軸となるコンセプトに沿って、最終的に商品をつくっていくところまで舵取りをしていく。それが、社内での商品企画のミッション。開発やデザイン、マーケティングと意見が合わない時もありました。ぶつかることもありました。それでも譲れないのが、コンセプトの軸。そのつど原点に立ち返り、調整していくことはやりがいも大きなものです。

また、今回は使い勝手にこだわる一方で、視覚的にも新たなチャレンジを発信できるよう、デザインも重要なテーマに据えました。スキンケア意識の高い一般の方をはじめ、美容家、ファッション業界、メディアの方々など、数々の有識者に意見を伺いながらの試行錯誤。
いかがですか? 従来のラムダッシュと一線を画すフォルムとカラー。機能で、ビジュアルで、「スキンケアシェーバー」という新たな習慣を、広く定着させていきたいと思っています。

スキンケアシェーバー ラムダッシュ 3枚刃 ES-MT21
世界初*1。イオンの力で、化粧水浸透*2シェービング。
*1 2020年7月1日発売。
*2 肌の角質層までの浸透。ヒアルロン酸分子量5,000~10,000を使用した浸透量試験に基づく。当社調べ。
※ ヒアルロン酸などの保湿成分を含む化粧水をお使いください。