ジェットウォッシャー開発ストーリー “二律背反”への挑戦 - Episode 01 給水の手間は減らしつつ、たっぷり洗浄できるように。ジェットウォッシャー開発ストーリー “二律背反”への挑戦 - Episode 01 給水の手間は減らしつつ、たっぷり洗浄できるように。

ジェットウォッシャー開発ストーリー “二律背反”への挑戦 - Episode 01

給水の手間は減らしつつ、たっぷり洗浄できるように。

商品設計 星野 純一

お客様の声が、開発者魂に火を点けた。

新たに発売するハンディタイプのジェットウォッシャーEW-DJ52は、2014年に発売したEW-DJ51の後継機種です。実は、私は、EW-DJ51の設計にも携わっていたんですよ。
旧商品のEW-DJ51はロングヒットで、国内のみならず海外でも非常に売れており、国内外からお客様の声もたくさんいただいていました。今回、フルモデルチェンジを行うにあたり、それらを全て読み込んで、ご不満に思われている点を解消した商品を開発することになったのです。
ご不満として特に多いのは「使用時間が短い」というもの。旧商品は満水時で約35秒間使用できるのですが、それでは口腔全体を洗浄するために4回も給水しなければならない、といった声がありました。そこで、給水回数を減らすため、「満水時の使用時間60秒」を目指すことに。
お客様の声が、開発者魂に火を点けたのです。

使用時間を長くするためにはタンク容量を増やす必要があります。しかし大きなタンクいっぱいに水を入れると重くなってしまう。満水時の重量を抑えつつ、タンク容量を増やすという“二律背反”の課題を両立させるため、 内部の構成部品を徹底的に見直しました。

向かって右が旧商品のEW-DJ51、左が今回新たに発売するEW-DJ52。見た目や技術、内部構造も大きく進化しました。

タンク容量を増やしながらも、本体の軽さは維持。

まず、2本あった充電池を1本に減らしました。従来はニッケル水素電池でしたが、1本でも十分な水圧の水流を出せるよう、よりパワーの強いリチウムイオン電池を採用することに。さらに、2つあったモーター*を1つに減らして、本体内部を広く、タンクを大きくすることに成功しました。
約130mLだったタンク容量が約200mLに増えたので、満水にすると、増えた水(約70mL)の分、重くなります。しかし充電池やモーターを減らして本体を軽くしたことで、満水時の重量は約430gから約470gへと、約40gの増加に抑えることができました。

*水を出すためのモーターと、バブル水流をつくるためのモーターの2つ。EW-DJ52は、バブル水流ではなく超音波水流を採用したため、後者のモーターは不要となった。
※バブルが弾ける際の衝撃波により超音波が発生する水流。

充電池を1本にしたことで内部の構造が変わり、底面は1ヵ所が出っ張る難しい形に。しかし内部の広さを第一に考え、敢えて難しい形にチャレンジしました。

給水しやすいよう、給水口の直径を広げる等の工夫も凝らしました。

お客様が使うシーンを考え抜く。

手に持って使う商品なので、握り心地にもこだわりました。旧商品より持ちにくかったり、滑りやすくてはいけませんから。商品企画、デザイン、商品設計と、それぞれの想いをぶつけ合い、最終的に理想とする形に収束するまで、2、3ヵ月ほど議論を重ねました。
充電池にリチウムイオン電池を採用したことで、充電方法も見直し、充電時間は15時間から1時間に。これまでは充電しっぱなしという方も多かったと思いますが、これからは、充電が終わったらコードを外しておけるので、省スペースになるかなと思っています。また、傾けた状態でもタンクの水を最後まで使い切れるよう、吸上げチューブの先端に重りを付けたり、整髪料などが付いた手で触っても傷まない素材を使うなど、お客様が使うシーンを考え抜いてつくりました。

ジェットウォッシャーは、これまであまり広くは普及していなかった商品ですが、商品の良さをたくさんの方に知っていただいて、どんどん広がっていくとうれしいですね。