Digital FUN! 「AKIRA」石黒正数×4K有機ELビエラHZ2000・全自動ディーガ4X1000

「AKIRA」石黒正数×4K有機ELビエラHZ2000・全自動ディーガ4X1000「AKIRA」石黒正数×4K有機ELビエラHZ2000・全自動ディーガ4X1000

「それでも町は廻っている」「天国大魔境」などで知られるマンガ家の石黒正数さんは、アニメ「AKIRA」の大ファン。13歳の初鑑賞時に衝撃を受けて以来、数え切れないほど繰り返し観たといいます。そんな石黒さんが「4K有機ELビエラ HZ2000」と「全自動ディーガ DMR-4X1000」を体験。「AKIRA」の4Kリマスター版を鑑賞してもらい、感想を聞きました。

──石黒さんは中学時代にVHSで「AKIRA」を観て、「一生この作品の影響から逃れられないんだろうな」と感じたほどの衝撃を受けたとか。

少なくとも確実に30回は観てます。ビデオだけじゃなくてレーザーディスクもDVDも買いました。それに中学時代は、CDをかけるような感覚でビデオを流しっぱなしにしてましたからね。音だけカセットテープに録音して、授業中にこっそりイヤホンで聴いていたこともあるし。ただ、この4Kリマスター版を観るのは今日が初めてです。

──「4K有機ELビエラ HZ2000」と「全自動ディーガ DMR-4X1000」を使用しての鑑賞でしたが、いかがでしたか?

始まってすぐの、街を上空から写すシーンで、「絵だってわかるじゃん!」って。セル画の主線の、太さや濃さが均一じゃない感じとか、背景を塗った筆の跡まで見えました。見えちゃいけないところまで映ってるんじゃないかな(笑)。とにかく今まで観た中で一番きれいでした。おそらくこれ以上の「AKIRA」を観ようと思ったら、ちゃんとした劇場で観るしかないんじゃないかと。

──具体的に良かったシーンも教えていただけますか。

やっぱり最初のバイクチェイスシーンはものすごくカッコいいですね。今までも「おそらく日本で今後、このアニメを超えるものは出てこないだろう」と思ってましたけど、この環境で観ることで改めて確信しました。

──これからこの環境で観る人に「ここを注目して観るといい」という点があれば。

今までだと、背景の暗い部分は黒く潰れていたことが多かったんです。だけどこの環境で見ると、夜の街のシーンでも壁の質感までちゃんと描き込まれていることがわかりましたね。

 
──ビエラは高コントラストで黒がはっきり締まって見えて、ぼやけた映像もくっきり見える「Dynamic ハイコントラスト 有機ELディスプレイ」が特徴なので、作品との相性がよさそうです。

全然ぼやけなかったです。普通はある程度、光でボケてくれるのを計算して録ってると思うんですけど、描き込んだものは全部見えてるんじゃないですかね。

ただ、金田に「おじさん」って呼ばれて「俺はまだ25だし、結婚もしてないんだ!」って怒るおっさんいるじゃないですか。あいつはいい画質で観ても25歳には見えないなと(笑)。

 

──(笑)。音響面はどうでしたか?

すげえよかったです。「ここに音楽を使ってたんだ」って気づくことが何箇所もありました。あれ、なんでなのかな?

そうか、それが原因ですね。セリフは前方から、曲は後ろから別々に……セリフに集中してても音楽が聞こえるというのかな。エンディングで使われてる金田のテーマ、100回以上は聴いているはずなんですけど、この環境で聴くとこれほど知ってる曲なのにまだ知らない音が鳴るのかと驚きます。いやあ、いいなあ。ビエラとディーガ、このセットで欲しいですね。この環境でいろんなものを観たいですよ。

──どんな作品を観たいですか? 

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」も観たいし、同じ押井守監督だと「御先祖様万々歳!」とかもよさそうですよね。あと大友先生のアニメだと「老人Z」とか。

 

──細かいメカ描写があったり、物が壊れたりするSF系は相性がよさそうです。

うん、いろんなものがはっきり見えるからいいですよね。

 
──石黒さんはVHSやLDなど、いろんなバージョンの「AKIRA」を観ているそうですが、「最新の技術でまた観たい!」と思わせる「AKIRA」の魅力ってどこにあると思いますか?

まず単純に、とんでもないクオリティってことですよね。手描きだから環境によって見え方が違うってのもあるし、なんせ描き込みの量がすごいから、見えるものはいくらでも見てみたいと思わせる。そして絵を動かす技術もすごいから何度でも観たくなる。ただ、「造り手ががんばって描いた」っていうんだったら、この時代のアニメ全般に言えると思うんですよ。普遍的に後世まで残る作品って、技術がすごいっていうだけの話じゃないですよね。「攻殻機動隊」だったり、「機動警察パトレイバー the Movie」だったり、あとはジブリ作品とか。もちろん技術もすごいですけど、そうではない普遍的なものがあるということだと思います。

──石黒さんだってVHSの画質で観た「AKIRA」に生涯最大級の衝撃を受けたわけですし、再生メディアが変わっても変わらない部分があるのが名作だと。

そういうことですね。

石黒正数​(イシグロマサカズ)
石黒正数​(イシグロマサカズ)

1977年福井県生まれ。2000年にアフタヌーン秋の四季大賞にて「ヒーロー」が四季賞を受賞し、同作がアフタヌーンシーズン増刊(講談社)に掲載されデビュー。何気ない日常の風景からドラマを紡ぐ、ストーリーテリングの手腕で好評を得ている。代表作に「それでも町は廻っている」「外天楼」など。現在は月刊アフタヌーン(講談社)にて「天国大魔境」、週刊少年チャンピオン(秋田書店)にて「木曜日のフルット」を連載中。「天国大魔境」は最新5巻が12月23日に発売される。

AKIRA
4Kリマスターセット 発売中

バンダイナムコアーツ
[4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc]
10,780円 / BCQA-0009

【STORY】
1988年7月、関東地区に新型爆弾が使用され、第三次世界大戦が勃発した。
31年後― 2019年東京湾上に構築されたメガロポリス、ネオ東京は翌年にオリンピック開催を控え、かつての繁栄を取り戻しつつあった。 健康優良不良少年グループのリーダー・金田は、荒廃したこの都市でバイクを駆り、暴走と抗争を繰り返していた。ある夜、仲間の鉄雄は暴走中、 奇怪な実験体の少年と遭遇し、転倒負傷。呆然とする金田たちの前で、彼らは軍の研究所へと連れ去られてしまう。

AKIRA 4Kリマスターセット 発売中

4Kダブルチューナー内蔵
4K有機ELビエラ HZ2000シリーズ[65v/55v]

・BS4K/110度CS4Kダブルチューナー内蔵
・自社設計・組立のDynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ
・テレビ一体型イネーブルドスピーカー搭載
・立体音響Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応

4Kダブルチューナー内蔵 4K有機ELビエラ HZ2000シリーズ[65v/55v]

4Kチューナー内蔵 全自動ディーガ
DMR-4X1000

・ハイビジョン放送 最大8ch×28日間をぜんぶ自動録画※1
・BS4K/110度CS4Kダブルチューナー内蔵
・4K放送2番組同時・4K長時間録画に対応
・4K映像が楽しめるUltra HD ブルーレイ再生対応

4Kチューナー内蔵 全自動ディーガ DMR-4X1000

©1988マッシュルーム/アキラ製作委員会

※1 • 8チャンネルのうち、BS/110度CSは最大3チャンネルまで選択可能。録画日数は15倍録モードの場合。新4K衛星放送のチャンネル録画は、追加チャンネルにのみ設定可能です。新4K衛星放送のチャンネル録画ができるのは1チャンネルのみとなります。また、録画モードは4KDRモードのみで、最大13日間になります。• 地上デジタル放送やBS/110度CS放送を追加チャンネル設定した場合、録画はDRモードのみとなります。• 自動メンテナンス中はチャンネル録画や再生、ダビングなどの一部の機能が使えません(毎日5分程度)。• チャンネル録画用のハードディスク容量がいっぱいになると、古い録画番組から自動で上書き消去します。

• Dolby、ドルビー、Dolby Atmos、Dolby Vision、Dolby Audio、およびダブルD記号はドルビーラボラトリーズの商標または登録商標です。

• 画面はハメコミ合成のイメージです。
• シーン写真、機能説明写真はイメージです。
• 図は効果を説明するためのイメージです。
• 製品の定格およびデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。

ナタリーとPanasonicの連携企画「デジナタ」の記事まとめページにリンクしています。ナタリーとPanasonicの連携企画「デジナタ」の記事まとめページにリンクしています。

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