4K有機ELビエラ史上最高画質のLZ2000でゲーム体験が変わる!?

プラズマテレビの時代から「自発光ディスプレイこそ最高の画質のテレビである」という信念を持ち続けるパナソニックが、そのこだわりを独自の有機ELディスプレイに結集させて作り上げたのが、4K有機ELテレビ「ビエラ」だ。画質・音質共に高い評価を得ているフラグシップの「ビエラ LZ2000シリーズ」2022年モデルは、グラフィックス表現の豊かさや冒険の世界への没入感の高さなどで知られている人気ゲーム、ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)の推奨テレビにも認証され、注目を集めている。スクウェア・エニックスのFFXIV開発チームから市田真也氏、志田雅人氏、岡久達哉氏を招き、ゲームというコンテンツで果たしてどのような画質を実現しているのか、ビエラ LZ2000シリーズの開発者であるパナソニック エンターテインメント&コミュニケーションの白谷洋二氏と語り合った。
ビエラ LZ2000シリーズとは?
プラズマテレビの時代から蓄積してきた独自の自発光ディスプレイの高画質化技術を注ぎ込んだ、有機ELディスプレイ搭載のフラッグシップモデル。自社設計・組み立ての有機ELディスプレイ、独自のパネル制御技術と信号処理技術など、入力から表示まであらゆるところにパナソニックのノウハウを詰め込んで、4K有機ELディスプレイの画質をさらに引き上げている。また、立体音響にこだわり抜いた高音質のスピーカーシステムは、まるでその場にいるかのような音の臨場感を実現する。
「ファイナルファンタジーXIV推奨テレビ」とは?
FFXIVをプレイするのに適した映像品質を保証するために、ゲームの開発者が自ら画質について検証。FFXIVには多様なフィールドがあり、ゲーム内の天候や時間によっても世界の見え方が変わるため、テレビでの描画が開発者の意図とかけ離れていないかどうかをチェックする。実際のゲーム画面をテレビに映しながら描画の遅延がないかどうかを確認する他、フィールドやバトルエフェクトの見え方など、複数人で検証を行う。明るめのマップ、暗めのマップでプレイに支障が出ないかを重点的に確認している。

ビエラ LZ2000シリーズはここがすごい1
「グリダニアのフィールドを
一目見た瞬間に
感嘆の声が上がりました」
森の都 グリダニア

白谷 「ビエラ LZ2000シリーズ」(以下、LZ2000)のFFXIV推奨テレビへの認定、ありがとうございます。実際に検証してみた率直な評価をお聞かせください。
ビエラ LZ2000シリーズはここがすごい2
「オブジェクトがクリアに見えて
『こんなにきれいに作ったかな?』と
正直、驚きました」
ラヴィリンソス

志田 色彩と明暗が豊かに表現されていることで、コントラストが高く、それぞれのオブジェクトが一つひとつクリアに見えることも特長ですね。画面内の情報が整理されて見えるので、ゲームの視認性が高いという印象も受けました。正直なところ、初めて見たときには「こんなにきれいに作ったかな……?」と思いましたね(笑)。
白谷 どんなに優れたディスプレイでも、ないものは再現できませんよ(笑)。弊社が設計と組み立てを行う独自仕様の有機ELディスプレイは、高輝度有機ELパネルに弊社独自のディスプレイ構造を組み合わせて、放熱効率をより向上させました。そうすることで有機ELパネルの性能をさらに引き出し、自発光ならではのハイコントラストな映像を実現しています。また、我々としましては、映像の作り手さんが作ったものをリアルに表現することを最重要視して開発を重ねてきました。ディテールがクリアに見えるのも、パネルや制御技術を常に改善してきたその積み重ねの表れだと思います。
岡久 映像の奥行き感にも驚きました。おそらくコントラストの高い画質がその理由だと思いますが、FFXIVが目指している没入感とか、臨場感がすごく出ていると感じます。一般にコントラストを上げるほど、彩度も過度に上がってしまうと思うのですが、そこも自然な色合いで情報の欠落がなく、単純にコントラストを上げただけじゃないという印象を受けました。
志田 発色の鮮やかさも素晴らしいですが、彩度の低いグレートーンも微妙な色合いがしっかり出ていて、非常に美しいと感じましたね。
白谷 分かります。彩度を上げてしまうと全体的にのっぺりした感じになって、コントラストがなくなってしまいがちですが、弊社の有機ELパネルは、明暗の段差や、明部でも暗部でも階調と色彩を忠実に再現することにこだわりました。きちっと出せるものを適切に出す、というのが設計コンセプトの一つにあります。
市田 テクスチャーのレギュレーションとして、背景に用いる色の幅は、これ以上明るい色は使わないとか、これ以上暗すぎる色は使わずにより自然にというふうに決まっているのですが、多分それが十二分に発揮できているので、バランスの取れた感じに見えるのかな。
志田 あと、LZ2000でぜひ見ていただきたいのが、「ラヴィリンソス」という最近リリースしたフィールドです。枯れ葉交じりの草原は、カメラを近づけてもすごく自然な感じに見えますね。こうした地面のテクスチャーは、実際の地面を写真撮影したものを加工して作ることが多いのですが、その小石や草のディテールがしっかり確認できる点などは、このディスプレイで見ると本当に素晴らしいなと感心します。

ビエラ LZ2000シリーズはここがすごい3
「カメラを振ってもブレない
それがバトルコンテンツで際立つ」
タイタン(バトルコンテンツ)

ゲームコントロールボード

市田 今回のFFXIV推奨の認証テストでは、ゲームモードでぜひ映像を見てみたいということでプレイさせていただきました。バトルコンテンツに入ると、敵の攻撃方向を察知しながら遊ぶという形に変わってくるので、結構カメラを左右に動かしながらプレイするのですが、そういった場面でも映像がブレることなくとても快適にプレイできました。
白谷 一般の映像と違って、ゲームはやっぱりレスポンスが重要ですから、映像表示を遅延させてはいけないという制約が発生します。LZ2000には信号の処理時間を短縮することで、通常モードより映像表示までの遅延を低減し、素速い操作を要求されるゲームも快適に楽しめる「ゲームモード エクストリーム」を搭載しているので、遅延も気にすることなくプレイしていただけたのだと思います。また、アクションや格闘ゲーム用には、60Hzのゲームコンテンツを60Hzのままで表示することで遅延量をさらに抑える「等速駆動モード」も搭載しています。
他にもLZ2000で採用した、ゲームに特化したユーザーインターフェイス「ゲームコントロールボード」では、ゲームプレイ時に映像のフレームレートやHDRメタデータなどのソース情報を表示できる機能と、ゲームプレイ時に便利な画質設定をまとめて表示する機能を搭載しており、ユーザーのお好みに合わせた設定でゲーム体験を楽しんでいただきたいと思います。では最後に、大画面でFFXIVをプレイした感想を伺えますか。
市田 画面が大きいと、イメージとしては〝引き伸ばされたような感覚〟になるのかなと最初はちょっと抵抗があったのですが、実際にプレイしてみて感じたのは、画面の密度感はそのままに〝巨大な絵〟で映し出されているという、圧倒的な情報量と飲み込まれるような圧でした。地面の落ち葉であったり花だったりという、制作者としては多分見てもらえないかもと思っている細かなところまでもが、くっきりと表現されているのには感動しました。やっぱり大きい画面だと、コントラスト表現などもより際立って見えるという印象がありました。後は4Kということで結構近くで見ても破綻のない見た目になるので、自分の目の中に映る情報量が普通のモニターに比べると非常に多くなっている。そこで迫力や没入感が、すごく上がっていると感じました。FFXIVは物語をとても重要視しているので、その物語に文字通り〝入り込んだような〟没入感が高まるのは、大画面の大きな魅力かもしれません。
スクウェア・エニックス開発陣も思わずうなる!
42V型のサイズに自発光のすごみを凝縮したLZ1000
自発光ディスプレイの高画質をさらに幅広いサイズで楽しみたいというニーズに応えて、4K有機ELビエラ最小サイズとなる42V型モデルが登場した。独自の有機ELパネル制御技術による色鮮やかで高コントラストな画質に加え、AI技術により最適な画質で楽しめる「オートAI画質」も搭載。「42V型の中に4Kが詰まっている密度感は、ゲーミングモニターとしてもすごくいいサイズ感だと思います」(白谷氏)、「LZ2000同様、明暗の階調もしっかり表現されている印象を受けました」(市田氏)。
開発者に聞く臨場感あふれる画質を実現する パナソニックのこだわりとは
FFXIV開発チームもうなった臨場感あふれるLZ2000の高画質。パナソニックの画質へのこだわりをより深く探るべく、大阪府守口市にあるパナソニック エンターテインメント&コミュニケーション本社で再び白谷氏に話を聞いた。
パナソニック独自の有機ELディスプレイの性能を引き出す高画質技術のカギを握るのは、有機ELパネルを制御する「Dot Contrast パネルコントローラー Pro」と、有機ELパネルの発光性能を最大限に引き出す「Bright Booster」、明暗部を問わず階調や色彩を忠実に再現する「ヘキサクロマドライブ プラス」の3つの独自技術である。白谷氏は、それぞれの技術の役割について「画家が絵を描くとき」を例に説明する。
「絵を描くときにはキャンバスと絵の具を用意しますが、絵の具の色をちゃんと表現するには、下地として白くきれいなキャンバスが必要です。有機ELパネルも同様で、下地として最適な状態に制御するのが『Dot Contrast パネルコントローラー Pro』になります」

適切な明るさに制御することで、色彩や階調をリアルに表現するための土台を作るのだ。さらに、LZ2000では新機能として有機ELパネルの発光状態を画素ごとに管理する「Bright Booster」を採用。最大限に引き出された発光性能により、有機ELパネル自体の明るさがより向上し、明暗の幅が広い高コントラストな画質を実現した。
「土台ができたところで次はどのように絵を描くのか、そこで登場するのが我々の信号処理技術『ヘキサクロマドライブ プラス』です。例えば、“赤”と言っても、深い赤や鮮やかな赤など様々ですが、その色彩や階調を忠実に再現できるように専用のアルゴリズムや独自開発の測色ツールによるチューニングで高精度に補正していきます」
そうすることで映像が本来持っているリアルな色合いや細かな階調を再現することができる。最後に白谷氏は、プラズマテレビから継承されてきた自発光ディスプレイへのこだわりについて、次のように語った。
「一番こだわっているのは、自発光ディスプレイならではのコントラストですが、明暗のコントラストはもちろん、例えば暗部での“黒”の微妙な描き分け、“黒”の中でも異なる色彩や階調をきっちり表現していきたいというのが、我々の目指すコントラストだと考えています」
緻密なこだわりにより生み出される高コントラストと細部まで忠実な色表現。LZ2000でぜひFFXIVの世界を体感してみてはいかがだろうか。
輝度測定器などを使用して有機ELディスプレイを測定する場面。写真の白だけでなく、赤や緑、青など様々な色で測定したデータを基に補正を繰り返し、理想とする輝度特性へ近づけていく。

(右から時計回りに、白谷氏、画質設計チームの田中鳴海氏、前川雄祐氏、日恵野嘉理氏) 画質の設計は「色」や「輝度」など各担当者による分業制。ここでは白の階調について、担当者が集まり検証。こうした検証を基に画質のアルゴリズムの改善を繰り返していく。

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