パナソニック テレビと家電の歴史

1950年代 日本のテレビ本放送スタート 1950年代 日本のテレビ本放送スタート

戦後の復興が急速に進む中、国内の各メーカーからテレビの第1号機が誕生し、テレビの本放送がスタートしました。日進月歩の技術で、国内産業の生産力が向上、大きな需要を生み出し、高度経済成長へとつながっていきます。その支えとなったテレビは、冷蔵庫・洗濯機とあわせて「三種の神器」と呼ばれ、やがて家庭の必需品になりました。

1952年 松下電器製 第1号機 白黒テレビ誕生

ナショナル 17形 17K-531

テレビ本放送が始まる1年前に発売された松下電器製 17型の第1号機。価格は29万円で、なんと当時の初任給の約54倍。後に"家電の王様"と呼ばれるように。1960年にカラーテレビが登場してからも、多くの家庭で使われていました。

※1952年の初任給を高校卒・国家公務員の5,400円として計算。

1957年 ナショナル 14形ポータブル P-1401
1957年 ナショナル
14形ポータブル P-1401

操作部分を側面に配置し、取っ手をつけることでポータブル化した製品。価格は70,000円。取り外し可能な丸脚がついていました。

1958年 ナショナル 14形テーブル T-14R1
1958年 ナショナル
14形テーブル T-14R1

ブラウン管の寿命が2倍近く延び、斬新なデザインと性能のよさ、73,000円という普及価格で空前のヒット商品となりました。オプションで取り外し可能な木製丸脚が発売されていました。

同年代の家電

1951年 ナショナル 丸型攪拌式電気洗濯機 MW-01
1951年 ナショナル
丸型攪拌式電気洗濯機 MW-01

「三種の神器」の中で最も早く登場したのは洗濯機です。
松下電器が発売した洗濯機「MW-01」(ナショナル)は、大型のドラムの中で攪拌棒をまわすというシンプルな構造で、脱水機能はありませんでした。洗濯機の進化も早く、その後には振動式や噴流式、脱水機能付きなどが登場していくことになります。

※洗濯機の国産第1号は1930年に他メーカーから発売。高級品であったため普及が進みませんでした。戦後復興を契機として、1949年頃から一般家庭へと拡がり始めました。

1953年 ナショナル 電気冷蔵庫 NR-351
1953年 ナショナル
電気冷蔵庫 NR-351

松下電器は1953年に本格的な冷蔵庫「NR-351」を発売。当時は冷蔵がメインで、冷凍は庫内の一部に冷凍室として設置されていました。この方式は、現在の小型冷蔵庫でも採用されています。
2ドア式が一般的になるのは、1970年代以降です。

1953年 ナショナル ラジオマジックスーパー BL-240
1953年 ナショナル
ラジオマジックスーパー BL-240

真空管の一種である「マジックアイ(同調指示管)」を使用したラジオを発売。本体左上のマジックアイの点灯によってチューニングを可視化し、もっともよい受信感度を得られるというものでした。

※蛍光グリーンのように発光。チューニングによって目の虹彩のような円が表示されると、音をきれいに聴くことができました。

1955年 ナショナル 電気カミソリ 1号機 MS-10
1955年 ナショナル
電気カミソリ 1号機 MS-10

戦前から続くバイブレータ、小型モーターの独自技術を突き詰めて誕生したのが「電気カミソリ MS10」。1955年から生産が始まった電気カミソリ(シェーバー)は、2016年に生産台数累計2億台を達成しました。

1959年 ナショナル ウインド型(空冷式)ルームクーラー W-31
1959年 ナショナル
ウインド型(空冷式)ルームクーラー W-31

松下電器のエアコン(クーラー)1号機。当時はまだ室外機がなく、家の壁をくりぬいて本体後方が外に出るようにはめ込み、排気していました。 風量と風向きはダイヤルとルーバーによる手動調整、約6~8畳ほどを冷やすことができました。

主な出来事

【1950年】イギリスで初のF1世界選手権レース開催
【1951年】第1回NHK紅白歌合戦がラジオにて放送
【1952年】松下電器製 第1号機 白黒テレビ誕生
【1953年】テレビ本放送スタート

1953年2月1日。東京都千代田区内幸町にあったNHK放送ビルから、日本で初めてテレビ放送が始まりました。 記念すべき第一声は、「JOAK-TV こちらはNHK東京テレビジョンであります」。
当時の平均放送時間はわずか4時間ほどで、フィルムによる放映の他は大部分が生放送でした。なお、当時から続いている番組は「大相撲中継」「NHK紅白歌合戦」です。

【1953年】テレビ本放送スタート
<視聴スタイルは?>

テレビは非常に高価で、普及には数年を要しました。その為、購入した家に人々が集まったり、街頭に置かれたテレビを見たりするのが一般的でした。現在では1部屋または1人に1台が、当時は町内に1台という光景もあったのです。

【1954年】映画「ゴジラ」「君の名は」大ヒット
【1955年】高度経済成長期 /「三種の神器」流行

50年代半ばは「神武景気」と名づけられるほどに、好景気となった時期でした。冷蔵庫、洗濯機、テレビは「三種の神器」と呼ばれ、爆発的に大ヒット。
1956年の経済白書では「もはや戦後ではない」と宣言されています。この年、松下電器は輸出用スピーカーに初めて「PanaSonic」のブランド名を採用しました。

※当時は「S」が大文字

【1955年】高度経済成長期 /「三種の神器」流行
【1956年】NHKがカラーテレビ試験放送開始/気象庁が発足
【1957年】日本が国際連合に加盟/国産初のロケット発射成功
【1958年】東京タワー完成
【1959年】皇太子殿下ご成婚/テレビ普及200万台突破

テレビが大きく普及したきっかけは、皇太子殿下のご成婚パレードでした。この模様は、NHKと民放各局で生中継が行われ、日本で初めてのテレビ報道中継となりました。放送を見るため、NHKとの契約者数は200万世帯を突破し「テレビは家庭に一台」の時代へと進んでいきます。

テレビ今昔比較
ビエラ15周年

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