パナソニック テレビと家電の歴史

1980年代 BS衛星放送スタート 1980年代 BS衛星放送スタート

日本全国にテレビは普及しましたが、地域によってはチャンネル数が少ない、電波が弱く映りが悪いなどの問題を抱えていました。衛星放送は、離島や山間部などの難視聴地域の解消を目的としてスタート。ビデオデッキの普及も重なり、テレビの新たな方向性が模索された時代でした。一方で、家電製品は新ジャンルが登場し、大きな黎明期を迎えます。

1980年 音声多重放送対応テレビ「魁(さきがけ)」発売

ナショナル 20型  TH20-B15

1978年にステレオ放送が始まったのを皮切りに、テレビ各局が徐々に対応を始めました。「魁」は、ステレオ放送と2ヶ国語放送、さらにFMラジオ受信機能も搭載。 音にこだわるため、密閉式の2Way4スピーカーを内蔵し、好評を得ました。
当時のTVCMには作詞家の阿久悠氏、写真家の秋山庄太郎氏が出演し、話題となりました。

1982年 ナショナル ニューメディアテレビ αデジタル TH21-H500GR
1982年 ナショナル
ニューメディアテレビ αデジタル TH21-H500GR

「ニューメディア」とは、従来のテレビやラジオなどにとらわれない、新しい情報媒体のこと。αデジタルは、当時としては珍しい「RGB端子」を搭載。パソコンモニターとして使用できることが特長でした。

1984年 ナショナル αチューブ TH28-D01X
1984年 ナショナル
αチューブ TH28-D01X

ビデオデッキとレンタルビデオの普及により、テレビは「映像を楽しむもの」へと変化していきます。αチューブは28型の大型ブラウン管で、限りなくシンプルにデザインされていました。この頃から、テレビは家具調から省スペース化へと変化していきます。

1989年 ナショナル プロジェクションテレビ GranVision43
1989年 ナショナル
プロジェクションテレビ GranVision43

大画面テレビの1つとして発売されたのが、当時としては珍しいプロジェクションテレビです。背面から映像を投射する方式でしたが、投射に必要なランプの寿命が短いこともあり、普及には至りませんでした。

同年代の家電

1980年 テクニクス レコードプレーヤー SL-10
1980年 テクニクス
レコードプレーヤー SL-10

1960年代後半から1980年代前半まで、日本のオーディオではHi-Fiブームが続いていました。原音再生を目指したHi-Fiはその後、ビデオデッキなどにも搭載。
「SL-10」は、オーディオブランド「テクニクス」から発売されました。Hi-Fi再生を究極に追及し、その性能とモダンなデザインは、現在でも目をひく美しいものです。

1982年 ナショナル 紙パック式掃除機 キャニスター MC-250C
1982年 ナショナル
紙パック式掃除機 キャニスター MC-250C

これまでの掃除機は本体にゴミを溜め、ゴミ捨て時は手が汚れる、埃が舞うという欠点がありました。「MC-250C」はそれらの欠点を克服すべく、初めて紙パック式を採用してヒット商品に。紙パック式は、30年以上続く掃除機の1ジャンルとして成功を収めました。

1982年 ナショナル オーブン電子レンジ NE-M600
1982年 ナショナル
オーブン電子レンジ NE-M600

この時期の電子レンジは、マイコンブームにより機能が増えてしまい、使いづらいという声が少なからずあがってくるようになっていました。「NE-M600」は、シンプルで使いやすく、デザイン性にも優れた製品として、大ヒット商品となりました。

1986年 ナショナル 電話付きカラーテレビ てれ・ほん11 TH11-ST9
1986年 ナショナル
電話付きカラーテレビ てれ・ほん11 TH11-ST9

ニューメディアが中心となった80年代、テレビも様々なものが登場しました。その中で特殊な位置づけともいえるのが「てれ・ほん11」です。テレビ電話ではなく、電話機とテレビが合体した変わり種。電話がかかるとテレビ音声がミュート、短縮ダイヤル登録ができるなど、個々の機能としても不足がない商品でした。

1987年 ナショナル ホームベーカリー SD-BT2
1987年 ナショナル
ホームベーカリー SD-BT2

1980年代半ばになると、朝食におけるパンの割合がご飯とほぼ同数になりました。パンの消費量が高まる中に登場した「SD-BT2」は大ヒット商品に。夜にセットして、朝にはできたてのパンが食べられるというスタイルは、まさに食卓の革命でした。

主な出来事

【1980年】日本の自動車生産台数が世界一を記録
【1981年】神戸市でポートピア'81が開幕

神戸港の人工島ポートアイランドにて「神戸ポートアイランド博覧会」が開催されました。「地方博ブーム」の先駆けとなり、成功を収めました。
松下電器は「ソーラーピラミッドの松下館」を出展。パビリオン全体をソーラーパネルで覆い、自給エネルギーを追求した先進的なものでした。

【1982年】コンパクトディスク(CD)の登場

「ニューメディア」のひとつとして登場したのが、コンパクトディスク(CD)でした。レコードに変わる新しい音楽媒体となったCDは、35年経った現在も使用されている画期的な製品です。

【1983年】ファミコン発売、大ブームに
【1984年】BS衛星放送の試験放送開始
【1985年】国際科学技術博覧会(つくば万博'85)開催

日本を含む48カ国、37の国際機関が参加した特別博覧会。茨城県の筑波研究学園都市で行われ、「つくば万博」とも呼ばれました。
2000万人を超える来場者数は、当時の特別博覧会史上の最高記録となりました。
松下電器は「松下館」を出展。日本の古代文化を説明するパビリオンで、数々のロボットや当時、日本最大であった液晶アストロビジョンによる展示が行われていました。

国際科学技術博覧会(つくば万博'85) 「松下館」
【1986年】「おニャン子クラブ」「子猫物語」などネコブーム
【1987年】BS衛星放送開始

NHKが衛星第1テレビジョン(BS1)の24時間放送を開始。当時はBSチューナーが内蔵されておらず、受信にはパラボラアンテナとチューナーが必要でした。衛星放送が注目を集めたのは、翌年に行われたカルガリー冬季オリンピック、ソウルオリンピックです。
独自の番組編成、高画質な映像はやがて、1990年代のハイビジョン放送へと繋がっていきます。

<「BS」と「CS」の違い>

衛星放送には2つの区分があり、使用される人工衛星によって、呼び方が異なります。 BS放送は放送衛星(Broadcasting Satellite)、CS放送は通信衛星(Communications Satellite)を使用しているため、その頭文字をとって呼び方が決められました。

【1988年】カルガリー(冬季) / ソウルオリンピック開催
【1989年】元号が「昭和」から「平成」へ

1989年、日本にとって元号が変わるという大きな節目を迎えます。
そして、松下電器にとっても大きな意味を持つ年でした。創業者松下幸之助が94歳でその生涯に幕を閉じたのです。世界的な経営者、そして思想家であるといわれた幸之助の悲報には、国内のみならず、世界各国から弔意が寄せられました。

1987年春の叙勲で勲一等旭日桐花大綬章を受章
テレビ今昔比較
ビエラ15周年

●画面はハメコミ合成のイメージです。
●シーン写真、機能説明写真はイメージです。
●製品の定格およびデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。