パナソニック テレビと家電の歴史

1990年代 ハイビジョン放送が本格化 1990年代 ハイビジョン放送が本格化

1987年のBS放送開始を皮切りに、衛星放送は数年で著しく進化しました。1990年代に入ると、BSチューナー内蔵のハイビジョン対応テレビが登場。画面の比率も従来の4:3から16:9へと変遷し、ハイビジョンは一般家庭に浸透していきます。また、DVDプレーヤー、デジタルカメラ、ポケットサイズの携帯電話が登場したのも、この年代です。

1990年 BS内蔵フラット大画面テレビ「画王」発売

松下電器のカラーテレビ事業30周年の節目として、新しいコンセプトのもとに発売。カタカナの名前が時流だった当時、漢字二文字の名前と、俳優の津川雅彦氏が出演したテレビCMが話題になりました。
ブラウン管を限りなく平面に近づけ、明るさ自動調整などの新技術が採用されています。 シリーズ累計販売台数300万台を突破するという、大ヒットを記録。後に画面サイズが16:9の「ワイド画王」も発売されました。

パナソニック TH-29VS10
1990年当時のカタログ
1990年 パナソニック テレビデオ 2-SHOT TH-14EV2
1990年 パナソニック
テレビデオ 2-SHOT TH-14EV2

2台目、一人暮らし用テレビとして爆発的にヒット。テレビとビデオを個別に揃えるよりも安価、配線の煩わしさがない、14型というサイズが人気の要因です。現在の録画ができるテレビの先駆者ともいえます。

1991年 パナソニック ハイビジョンテレビ TH-36HD1
1991年 パナソニック
ハイビジョンテレビ TH-36HD1

1994年に発売される「ハイビジョンヨコヅナ」の元になったアナログハイビジョンテレビ。発売当時の価格は450万円。新技術に挑戦するパナソニックならではの先進的モデルでした。

1994年 パナソニック ワイドテレビ ヨコヅナ/ハイビジョン ヨコヅナ
1994年 パナソニック
ワイドテレビ ヨコヅナ/ハイビジョン ヨコヅナ

ワイド画王の後継として発売。画面比率は現在の主流である16:9に統一されました。画王からの流れで、好調を維持。映像を少しだけ巻き戻せる「プレイバック機能」を搭載していました。

1997年 パナソニック フラットテレビ 美来(みらい)
1997年 パナソニック
フラットテレビ 美来(みらい)

ブラウン管を限りなく平面に近づけた「ナチュラルフラットハイビジョン管」と、新開発の高画質回路を採用したフラットテレビ。本シリーズとあわせて、ハイビジョンテレビも並売されていました。

1998年 パナソニック フラットハイビジョン T<タウ>
1998年 パナソニック
フラットハイビジョン T<タウ>

"flaT" "digiTal" "compacT"の意味を込められ、「T<タウ>」(パナソニック)と命名されたフラットテレビを発売。専用の「T<タウ>フラットハイビジョン管」が採用されました。映像はデジタル処理技術による高画質化を実現。世界初となる「電子番組表(EPG)」も搭載され、当時の最新鋭にふさわしいシリーズといえます。 2000年以降は、HDD録画やSDメモリーカード対応など、進化を続けました。
「T<タウ>」のブランド名は、一部のプラズマ・液晶テレビにも採用されましたが、2007年のブラウン管生産終了と共に終わりを迎えました。

同年代の家電

1990年 パナソニック ビデオデッキ NV-E505
1990年 パナソニック
ビデオデッキ NV-E505

バーコードによる番組予約は、1980年代後半から採用された方式でした。従来はチャンネル、日付、開始/終了時刻を順に読み取っていましたが、この機種からはリモコン内蔵スキャナによる一発読取が可能になりました。

1991年 パナソニック CDラジカセ RX-DT707
1991年 パナソニック
CDラジカセ RX-DT707

基本操作以外を開閉パネルにまとめる「コブラトップ」機構に、電動モーターを採用したモデル。ダブルカセットデッキをパネル内に納める省スペース設計で、スピーカーの大型化を実現。高音質とユニークなデザインで大ヒット商品となりました。

1991年 パナソニック 携帯電話 mova P TZ-804
1991年 パナソニック
携帯電話 mova P TZ-804

当時の世界最小・最軽量を実現し、その後の携帯電話のスタンダードとなった製品。ニッケル水素電池を採用し、省電力技術や電子機器の技術開発に大きな影響を与えました。

1999年 ナショナル 食器洗い乾燥機 NP-33S1
1999年 ナショナル
食器洗い乾燥機 NP-33S1

1986年に食洗機「キッチン愛妻号」がヒット。少しずつ改良が重ねられましたが、「NP-33S1」は全面的に設置性が見直され、卓上型コンパクト・スリムタイプとして発売されました。使いやすさと省エネのアップデートが重ねられ、2017年現在では生産累計1000万台を突破しています。

主な出来事

【1990年】国際花と緑の博覧会(花博)開催

アジア初の国際園芸博覧会。大阪府の鶴見緑地で開催されました。総来場者数は特別博覧会の最高記録となる約2300万人。
松下電器は「ふしぎな森の館・松下館」を出展。当時の最新技術でフランスの画家アンリ・ルソーの世界を再現しました。

【1991年】世界初のウェブサイト「World Wide Web」誕生
【1992年】山形新幹線開業
【1993年】Jリーグ開幕
【1994年】宇宙飛行士 向井千秋氏が日本人女性初の宇宙へ
【1995年】阪神淡路大震災/Windows95発売
【1996年】世界初ワイドプラズマディスプレイ発売

1996年2月、パナソニックはブラウン管の次世代を担う「プラズマビュー TH-26PD1」を発売。26インチながら価格は98万円(税別)でした。現在では当たり前の「壁掛け」スタイルが採用され、その薄さは革新的なものとなりました。
翌年にはNHK技研と共同開発した、業界初の42型「プラズマビュー TH-42PM1」を150万円(税別)で発売し、その後のプラズマタウ、そしてビエラへの道筋を作ることになります。

世界初ワイドプラズマディスプレイ発売
【1997年】消費税が5%に引上げ
【1998年】長野オリンピック冬季大会開催
【1999年】業界最大の60型プラズマディスプレイ発表

前年に発売された「T<タウ>」シリーズの「プラズマT<タウ>」で培われた技術を元に、60型のプラズマディスプレイを発表。当時、プラズマパネルのライバルになりつつあった液晶パネルは、20型が最大サイズでした。プラズマパネルの大画面化は大きな躍進として注目されることになります。

テレビ今昔比較
ビエラ15周年

●画面はハメコミ合成のイメージです。
●シーン写真、機能説明写真はイメージです。
●製品の定格およびデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。