正しく知って、正しく洗い流す!ダニ対策講座


【 Q1 】人間の生活圏にはどんなダニがいるの?
【 A1 】約4~5種類のダニが家の中に。アレル物質になるチリダニ科に要注意!
「ダニ」というと、刺されてかゆくなるというイメージを持っていませんか?実は人を刺すダニは数パーセント。一昔前には約30種類ものダニが家の中にいると言われていましたが、近年の住宅は気密性が高いため、家庭で見つかるダニは約4~5種類にまで減ってきました。その中でも大多数を占めるのがチリダニ科(コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなど)。人の皮膚から出るアカ・フケやホコリの中の食品カスが大好物で、刺さないけれどアレル物質になります。死がいや脱皮後の殻、フンなどが乾燥して微粉末になったものは、空気中を飛散しやすくなり、口や鼻などから人の身体に入りやすくなるので注意が必要です。

【 Q2 】ダニが繁殖しやすい環境は?
【 A2 】高温多湿な夏が大好き。でも実はアレル物質のピークは秋!!
ダニは温度25 ℃前後、湿度70%前後の高温多湿な環境を好むため、ジメジメした梅雨から蒸し暑い夏にかけては、まさにダニのシーズンです。
なんとひと夏でダニの数は5倍以上に!
ダニの卵は2~3日で孵化し、約40日で成虫になり、2~3ヵ月生存します。その間、メスは最大1匹で50個の卵を産むので、1シーズンでダニの数は5~6倍になるとも言われています。 でも実は、ダニの死がいや脱皮後の殻・フンなどのアレル物質は秋口にどんどんたまるため、アレル物質は秋にピークを迎えます。


【 Q3 】ダニの好きな場所は?
【 A3 】安らぎのベッドルームはダニも大好き!!
家の中で、特にダニ対策が必要なのが「寝具」です。
適度な湿気と温度が保たれている上に、ダニは人の皮膚から出るアカ・フケが大好物なので、繁殖しやすいとされています。

枕カバー・布団カバー・敷きパッド

タオルケット

毛布
【 Q4 】ダニ・アレル物質対策のポイントは?
【 A4 】しっかり取り除くには「熱」と「洗浄」が必要です
実は、天日干しではダニは死にません!
ダニは、湿度が60%以下になると活動が鈍くなるので、良く晴れた日にふとんをお日様に当てて乾かすのは効果があります。しかし、ダニは非常に生命力の強い生物なので、天日干しだけでは十分なダニ・アレル物質対策にはなりません。
ダニ・アレル物質対策には「熱」と「洗浄」が効果的。
寝具に潜む生きたダニには『50 ℃以上の熱を20~30分あてる』事で効果があります。しかし加熱後そのままだと、アレル物質であるダニの死がいやフンなどが寝具に残ったままになるので、『洗い流すか、掃除機による吸引でアレル物質を除去』する事をおすすめします。
