カーグッズマガジン
vol224
2019年9月号
にcaosの記事が掲載されました!!
後付け電装品の装着とセットで考える
カーバッテリー増強のススメ
■ 最新型車も夏場は過酷
いよいよ夏本番を迎えようというこの季節は、真冬時と並び、バッテリーにとって酷なシーズンとなる。日々、電気負担が大きいカーエアコンのフル稼働は避けられず、いざ夏のレジャーに赴けば、電気消費がかさむ渋滞があちらこちらで頻発する。
度重なる酷使に耐えかねてバッテリーが力尽きるのは、今なお変わらない夏場の風物詩と言える。事実、JAF調べのデータにおいても、バッテリートラブルの件数は、あらゆるアクシデントの中でもいまだ群を抜いている。
古いクルマのことだからと、他人事でもいられない。最新のクルマほど、車体構成部品の電子化、電動化が進み、バッテリーに与える電気負担も元々大きいからだ。現代車の必須装備ともいえるアイドリングストップ機構も、結果的に充電機会が減るだけに、こうした傾向に拍車を掛けてしまいがち。
便利で快適な電気環境だからこそ、有事の際に備えて大容量化しておく術の重要さは、家屋もクルマも同じこと。電気に頼らざるを得ないなら、ゆとりも見越した、それ相応の準備が必要だ。
■ 憂慮すべき後付け電装品の影響
さらに、カーグッズの事情通である皆さんには、さらなる警鐘を鳴らしたい。後付けによる電装品は、様々な利便性と安心をもたらしてくれる一方、より一層の電力負担につながるからだ。
かつてと違い、ドライブレコーダーや空気清浄機など、後付け電装品が必須ともなっている現代では、その消費電力も無視できないレベルにある。特別なカスタムを施していなくても、車内に持ち込むスマホを始めとしたポータブル機器が増えている状況にあって、チャージャーによる電気負担はただでさえ増しており、インバーターを介して供給しようと思えば、さらに電気負担は厳しくなる。
より憂慮したいのは、待機電流だ。ドライブレコーダーの進化と充実化により、駐車時も作動するタイプが増えている。厳密に言えばこの状況は、振動検知センサーが常に作動し、いざ作動した際はさらなる電力消費につながるとも言える。編集部調べによれば、一般的なドライブレコーダーの設置前と設置後による待機電流の差は0・04A。この事例では0・05Aから0・09Aに増えるとあって、つまり倍近くまで負担は増すことになり、一般的なサイズのノーマルバッテリーではおおよそ2週間でバッテリー上がりを起こす計算にもなるという。
さらにカーセキュリティやレーダー探知機の一部タイプにおける待機時の消費電力は約0・2Aほど。空気清浄機の一部のタイプもエンジン停止後にしばらく作動し続けるものがあり、そちらの消費電力は約0・3Aほどになるとの報告もある。装備満載のカーグッズ通のクルマほど、バッテリー負担はよりシビアに考えたほうがいい。用品メーカー側も待機電流には充分配慮しているとはいえ、充電が期待できない停車時において、設置機器数が積み重なるほどに、この負担は結構大きなものとなる。日常的に使用しているクルマはまだしも、乗らない期間が空いてしまうクルマほど、このデータは覚えておきたい。
■ 今も変わらず大容量化の安心
だからこそ、ここで大きな支えになってくれるのが大容量バッテリーだ。
エンジン始動性や音質面の向上など、アップグレード品としてお馴染みの選択肢だった上級バッテリーは、電力不安の備えにもなってくれる。
そしてニッポンにおける大容量バッテリーの代名詞とも言えば、ブルーバッテリー『カオス』がある。こだわりの日本製をうたうカオスは、ハイブリッド車も含め多くのクルマに適合する互換ラインアップを広く展開し、ニッポンのファミリカー事情を支えてきた。その実績も信頼性も、もはやここであらためて説明するまでもないだろう。
そして、ドライブレコーダーの装着が爆発的に増えている今、これまでにないほど多くのクルマが電気不安を抱えているとあって、その有用性はひと昔以上にますます高まっている。
そろそろバッテリーの買い替えを考えている人はもちろんのこと、何かあっては困ると考える人ほどに、早めの交換をぜひオススメしたい。いざバッテリートラブルに遭遇すると、そこで負わされる負担は、労力でも心理面でも想像以上に大きなもの。「早めに替えておけばよかった」という嘆きはこうしたケースの常套句でもあり、その嘆きもまた、夏場における風物詩でもあるからだ。
* 『カーグッズマガジン』vol224 2019年9月号掲載記事より抜粋