ーーーー信頼できる試聴テスト用電源

長きにわたりカーオーディオの製品レビューに携わってきた私が、試聴テストで愛用しているカーバッテリーがcaos です。理由は初めて使用したときの、音のインパクト。何世代か前のモデルになりますが、電源ひとつでここまで音が変わるのかと、認識を新たにしたのを覚えています。以来、私の試聴テストにはなくてはならない存在となっています。
音の良さ、他のカーバッテリーと聴き比べた上での音質の差以外にも、caos を使用している理由があります。私がマネージャーを務めるAuto Sound Web のリファレンスバッテリーとしては、品質保持も大きなポイントだからです。caos は長寿命を謳われているだけあって、劣化を感じにくい。caos が登場する以前にもいいカーバッテリーはありましたが、短命でした。その点、caos は長期にわたって安定しているため、安心して使い続けられますから。これもcaos の魅力と言えますね。

ーーーー聴けばわかる進化した高音質

今回約4年ぶりにリニューアルされた『caos アイドリングストップ車用シリーズ』。さすが最新モデルということで、音質がより鮮明でパワフルに聴こえます。ひとつひとつの音がくっきり、音の粒立ちが整っていて、アーティストの声や楽器の音色が実にリアルです。
次に素晴らしいのが上下左右への音の広がり。音場がひと回りもふた回りも大きく感じられ、臨場感がとてつもない。車のなかでも、まるでコンサートホールで聴いているかのような印象です。驚くほどの高解像度再生で、従来モデルで聴いたときよりも明らかな進化が感じとれました。今回のリニューアルはマイナーチェンジでなく、かなりの性能の底上げがなされた別格ですね。

ーーーーカーオーディオ本来のポテンシャルを引き出す

さて、なぜcaos でカーオーディオの音質が変わるのか。オートサウンドのプロとしての私の見解は、まず内部抵抗の低さではないかと。内部抵抗値が低ければ低いほど電池として優秀ですから。また、一定の電圧が保たれつつ、瞬時にある程度大電力が取り出せることも性能の高さの裏付けになります。断言はできませんが、必要な電力を安定供給できていることが、カーオーディオ本来のポテンシャルを引き出し、それが実際に聴こえる音の差になって表れているのだと思います。caos の開発技術者の方から「新しいアイドリングストップ車用モデルは、ある程度電力を消費した状態から再充電する、電圧復帰能力を向上させた」と伺いました。検証として、試聴テスト中のcaos の電圧と内部抵抗値を計測したところ、caos の電圧上昇の早さが見て取れ、内部抵抗値は従来モデルと比べてかなり低い。私の予測を裏付ける結果になりました。

ーーーー理想の電源を追求した結果の産物

caos の音質向上効果は、「カーバッテリーの理想を追求する」、パナソニックのものづくりの姿勢がもたらした副産物なのでしょう。大容量や長寿命などカーバッテリーとして優れた要素を備えているだけでなく、必要な電力を安定して供給し続ける。その基本性能がきわめて高いレベルにあるからこそ、カーオーディオの音がよく聴こえる能力まで備わったのだと思います。
いろいろ言葉をつくしてご説明しても、caos によるカーオーディオサウンドの変化が信用できない、という方がいらっしゃるかもしれません。そういう方にこそ、「百聞は一聴に如かず」。 caos が搭載された車で、お気に入りの楽曲を聴いてみてほしいです。私の言うことが真実だとわかってもらえるはずですから。

※ カーオーディオ専門メディアによる、カーオーディオプレイヤーでの当社従来品との聴き比べテストによる。