全国で多発する「あおり運転」トラブル。
年末年始やGW、夏休みなどは特に注意が必要です。
あおり運転の怖いところは、誰にでも起こる可能性があるという点。
また、被害に遭う危険ばかりではなく、ときには自分が「あおり運転予備軍※」となってしまう場合も。
「あおり運転」はなぜ起こるのか。どうしたら防ぐことができるか──。
ここではパナソニックが行った調査の結果をひもときながら
「あおり運転」の原因や対策方法を専門家に聞くとともに、
抑止策として最新のカーナビと連携するドライブレコーダーをご紹介します。
※今調査ではイライラした状態で運転しているときに、あおり運転に繋がりかねない行動をしたことがある/したいと思う人々を「あおり運転予備軍」と定義しました。
【調査概要】 ■調査期間 : 2019年10月31日(木) ~ 2019年11月6日(水) ■調査方法 : Web調査 ■調査対象 : 年末年始に自動車で帰省や長距離のお出かけをする予定のある、全国の20代~60代の男女2,000人(男性:1,153人、女性:847人) ■調査主体:パナソニック調べ
安藤 俊介氏
怒りと向き合う心理トレーニング・アンガーマネジメントの国内第一人者。2018年から「新・あおり運転撲滅プロジェクト」を展開。
「あおり運転」といえば、その被害ばかりが取り沙汰されますが、もしかしたら自分が加害者になる可能性も。それを裏付けるのが、自身のあおり運転に対する調査結果です。あおり運転をしたと感じたことのある人は全体で46.6%、40代以上の男性においては61.5%と非常に高い数値に。どこに「あおり運転予備軍」となってしまう可能性が潜んでいるのでしょうか?
この結果をみると、あおり運転、あるいはその予備軍的行動をする人というのは、意外に多いのかもしれません。ごく普通の人でもあおり運転などの危険行為に及びがちな理由の一つは、匿名性にあります。車という鉄の箱に守られ、正体を隠して行動できるという状況が、危険行為に対する心理的な抵抗感を大きく下げてしまうのでしょう。また、車の運転は万能感を伴いやすく、それを邪魔されたと感じた途端にカチンと来るケースも少なくありません。運転に自信のある人、高級車や大きな車に乗っている人ほどその傾向が高いようです。これは、車の価値を自分の価値と同じように捉えてしまうことから起こる現象。こうした理由から、ちょっとしたあおり行為に走ってしまう人は少なくないのですが、問題はそれが犯罪になりかねないことにあります。加害者も被害者も、「運が悪かった」「タチの悪いのに遭遇した」というレベルでしか捉えていないんですね。今後、道交法改正による厳罰化が報道されていますが、その前にドライバー自身が意識を変えていくことが重要ではないでしょうか。また、匿名性に対して「ドライブレコーダー付いてます」などのステッカーは非常に効果的な対策であると考えられます。
ストラーダ連携専用ドライブレコーダーCA-DR03TDは前方と後方、2つのカメラを搭載、2方向を同時に録画できます。また「ワンタッチ後方ビュー」を使えば、走行中の後方の様子を録画しながらナビの大画面でリアルタイムに確認することも可能。あおり運転や危険運転などを早めに察知することで、トラブルを避ける行動に移れます。
85.3%の人が「運転中にイライラしてしまう」と回答。シチュエーション別に見ると、「渋滞にはまった」が60.6%と最も多く、次いで「時間に遅れそう」が42.8%。「周囲の車のスピードが遅かった」「急な車線変更/割り込みをされた」など10位までの6件が他の車による苛立ちであることが判明しました。この調査結果に思い当たるふしがある人も多いのではないでしょうか。
急いでいるとき、人はどうしてもイライラしてしまいがち。かといって、渋滞をなくすこともできません。ですから、車に乗るときは時間に余裕をもって行動することが大切。それがイライラ防止につながります。渋滞にはまると分かっている場合は、お気に入りの音楽など、何か気を紛らわせることができるものを準備しておくといいでしょう。一方で、周囲の車の行動に対してはどうすることもできないので、怒りを覚えても余計なことはしない。前の車のスピードが遅いとか、追い越し車線をずっと走っているような場合、正義感から相手を正すつもりであおり行為をしてしまう人がいますが、それは決して許されることではありません。「変えられないことやコントロールできないことを受け入れる」という考え方がありますが、それを意識してみてはいかがでしょうか。
運転中のイライラ解消に最も多く実践されているのは、「音楽や映像を楽しむ」こと。「飲食」や「休憩」も高いスコアを示しました。その一方で、7位以下には「悪態をつく、大声を上げる」「相手の顔を見る」「急加速やスピードを出す」「クラクションを鳴らす」など、あおり運転につながる回答も。ここは車内エンタテインメントなどを活用して、平和的にイライラを解消したいものです。
運転中にイライラしてしまった時にあおり運転となるような行動をしてしまう/したくなる人「あおり運転予備軍」は実に28.1%も。「あおり運転」はかなり身近に起こりうる危険行為です。早急に対策を講じたいですね。(SA)
カッとなった瞬間にアクセルを踏んだりクラクションを鳴らしたりしたい。そのような反射的な行動を起こさないためにも、怒りを感じたらまず「6秒待つ」ことを心がけてください。6秒というのは怒りの感情の発生から理性が介入するまでの時間です。待つ間に深呼吸をしたり、自分を落ち着かせる言葉を口にしてみるのもいいでしょう。車内に家族の写真を置いておくのも有効です。最近のカーナビには、制限速度や道路標識情報などを声で伝える機能も付いているので、これを活用することで日頃の安全運転はもちろん、衝動の抑制や理性的な行動を促すのにも役立ちそうですね。ドライバーの怒りの感情にも注意喚起してくれるともっとありがたいのですが(笑)。また、あおり運転対策としてドライブレコーダーが人気ですが、カメラを搭載することで自身の行動を律するという効果も期待できます。カーナビと連携するタイプなら、自分の運転行動をナビ画面ですぐ確認することもでき、あおり運転予防につながるかもしれません。
車の運転で大切なのは、優先順位を見失わないことです。車に乗る目的は、安全にどこかへ行くこと。自分のプライドを誇示するために乗るわけではないのです。そこを見誤って感情に身を任せていると、いつかはあおり運転加害者になってしまう危険も。結果、大きな事故ともなれば命にも関わるし、社会的な制裁も計り知れません。「注意一秒、怪我一生」とよくいいますが、ここを「6秒」に置き換えて、ぜひ肝に銘じておいてください。
危険な走行や場所を事前に教えてくれるのが、ストラーダ独自の「安全・安心運転サポート」。高速道路での逆走を検知・警告※するほか、一時停止・急カーブなど見落としがちな道路標識を地図上のアイコンと音声でお知らせします。また生活道路では制限速度も案内し、速度超過時にはポップアップと音声で注意喚起。きめ細やかなサポートでセーフティドライブへと導きます。※すべての場合での逆走検知を保証するものではありません。
ブルーレイプレーヤー搭載のストラーダなら、お気に入りの映像コンテンツもHD画質で思いのままに楽しめます。10V型大画面だから、車内でも迫力十分。イライラしたなと感じたら、いったん車を停めてエンタテインメントの世界に心を遊ばせてみてはいかがでしょう。あおり運転防止には、ひと息入れることも重要です。※2019年8月30日現在。国内市販ルート向け AV一体型ナビゲーションとして。当社調べ。
ハイレゾ音源をそのままのクオリティで楽しめるのもストラーダの特長。CDなどの音源をハイレゾ品質で再生できる、アップコンバート機能も搭載しています。さらに、プロのチューニングが楽しめる「音の匠」機能により、車内にふさわしい高音質を実現。渋滞中のドライバーを美しいサウンドが和ませます。
森口 将之氏
国内外の交通事情や都市計画、環境対策を取材し、幅広いメディアで最新モビリティ事情を紹介。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
「あおり運転」を受けたことがあると回答した男性は84.6%と女性よりやや多い結果に。またその被害内容は、「車間距離を詰める」85.4%を筆頭に、「パッシング」や「クラクションでの威嚇」「幅寄せ」「ハイビーム」「蛇行運転」など。もしそんな被害に遭った場合も決して応酬せず、慎重に行動しましょう。(SA)
車中にいるという安心感があおり運転を助長してしまうという点、匿名状況になると気が大きくなる日本人の気質を表しているような気がします。とはいえ、あおり運転の被害に遭うのは避けたいもの。もし後続車に車間距離を詰められたりした場合は、慌てずに自分の運転を見直しましょう。ひょっとしたら、前の車との車間距離が大きく開いているかもしれません。周りの車よりゆっくり走りすぎているのかもしれません。そうやって自ら対処できるところは対処して、あおってくる車をやり過ごすのがいちばんです。それでもしつこくあおられるような場合は、一般道なら人の居る場所へ、高速道路ならサービスエリアに逃げ込むこと。衆人環境で匿名性をなくすことで、さらなる被害を未然に防ぐのです。また、停車中や同乗者がいる場合はためらわずに通報を。助けが来るまで、車のドアや窓は決して開けないようにしてください。
ストラーダ連携ドライブレコーダーは高感度撮影に対応。ヘッドライトの当たらない暗い場所までしっかり撮影します。加えて、高精細なフルHD録画が可能。LED式の信号機の撮影にも対応し、もしもの時の信号カラーの確認も安心。
あおり運転被害で思い当たるきっかけとして挙げられたのは、「周りの車の流れよりスピードが遅かった」「車線変更した/割り込みをした」「追い越し車線を走り続けた」など様々。自らがあおられる原因を招いていたという認識は高い半面、「特に思い当たらない」も40.1%と高い数値に。身に覚えのないことはドライブレコーダーにしっかり録画し、自分の運転を見直してみることもまた、あおり運転対策の一つといえるでしょう。(MA)
あおり運転はする方が悪いのはもちろんですが、被害者側にもあおられる原因をつくり出さない心がけが求められます。その一つが、走行速度。これは安全運転を心がけつつも、常に周囲の車に合わせることが肝心。前の車との距離が空きすぎたら詰めるなどして、適正な車間距離を保つようにしましょう。スマホなどのながら運転により遅い速度になってしまったりスタートが遅れたりすることはもちろん厳禁です。道路というのは公共空間なので、集団でつくるその流れを妨げることはマナー違反にもつながります。また、マナーといえば、追い越し車線の使い方も問題。これは文字通り追い越しのために使う車線であって、追い越しが完了したあとも走り続けるのは交通違反に当たります。
一方、最近大きく注目されているのがドライブレコーダーの有効性です。被害状況を記録していたおかげで加害者の特定・逮捕につながった例がいくつもあります。
警察庁ではあおり運転抑止のための道路交通法改正方針を固めています。現在は軽微な例では車間距離保持義務違反や急ブレーキ禁止違反、悪質な場合は自動車運転死傷処罰法の危険運転致死傷罪などで摘発してきましたが、あおり運転そのものの規定はありません。あおり運転にあたる行為を道交法に新たに定め、悪質な場合は免許取り消しができることも視野に入れているそうです。
それだけ現在の日本の道路であおり運転が頻発しているということなのでしょう。よって罰則強化は歓迎すべき動きですが、あおり運転の現場に警察官がいることは稀であり、多くの場面ではドライバー自身が対策を取らねばなりません。警察が記録映像を証拠として採用し始めていることを考えれば、ドライブレコーダーこそあおり運転対策に必須の装備といえるのではないでしょうか。
専用ドライブレコーダーと連携することで、安心ドライブをより強力にサポート。録画映像をその場ですぐに大画面で再生でき、走行の速度や加速・減速をグラフで表示するので、自分の運転を見直すのに役立ちます。また、家族に高齢ドライバーがいる場合なども、運転能力を見定めるのにカーナビ連携ドライブレコーダーで確認。自分や家族があおり運転をしない、されないためにも上手に活用したいものです。
あおり運転対策として、運転中に気を付けることが上位3位を占めました。「なるべく車間距離をとる」「不審な車には近づかない」が50%超え、次いで「無理な割り込みをしない」となっています。唯一、事前に対策できる手段として「ドライブレコーダーを導入している」が33.2%と、万が一の対策としてそのニーズはますます高まっていることがうかがえますね。(MA)
ドライブレコーダーの機能で重視するのは、「録画した場所や時間の記録を残す(GPS機能)」が57.3%と最も高く、「前方と後方の同時録画」「暗い場所でもハッキリ録れる高感度撮影」と続きました。状況証拠としての正確な記録性が求められていることが分かりますね。(MA)
ドライブレコーダーといえば、これまでは車の前方を記録するためのものでしたが、最近はあおり運転対策として、前後方カメラ搭載タイプのニーズも高まっています。あおり運転の多くは、車間距離を詰めてくるなど自車の後方で起こっているので、その経緯も含めて記録しておけるという点で、後方カメラのメリットは非常に大きいといえるでしょう。
あおり運転の証拠としてドライブレコーダーの映像を使う場合、被害に遭った時刻や場所がきちんと記録されている必要があります。検証にあたっては、信号や周囲の状況なども重要です。こうした情報をもらさず記録するためにも、GPS機能や夜間でもくっきり撮影できる高感度カメラを搭載したドライブレコーダーを備えたいですね。カーナビと連携するタイプであれば、地図とセットで記録できるため、より確実性が高まります。撮った映像を大画面ですぐ検証できるのも大きなアドバンテージ。またカーナビ専用端末の場合、フロントに小型のカメラを装着するだけなので視界の邪魔にならず、車内インテリアを損なわないという利点もあります。そしてもう一つ、ドライブレコーダーを装着したら、リアウインドウにステッカーを貼っておくこともおすすめします。「搭載車」「録画中」であることを周囲に認知させるだけでも、あおり運転を抑止する効果が期待できます。
通常のドライブレコーダーは、本体搭載の小さな画面やパソコンでしか録画映像を見ることができませんが、ナビ連携タイプなら、カーナビの大画面ですぐさま映像確認が可能です。しかも録画映像と地図の2画面表示にも対応し撮影場所の確認もでき、画面の切り替えや各種設定もナビ画面での簡単操作を実現。
「フルHD録画」や「前方後方同時録画」、駐車中の車を見守る「駐車録画モード」など便利な機能も満載です。付属の「ドライブレコーダーステッカー」で録画中であることをアピールすれば、あおり運転の抑止にも役立ちます。