モーツァルト 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲

楽曲解説

モーツァルト 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲

12月に入って、ぐっと気温も下がって冬の様相を呈して来ました。街の目抜き通りでは街路樹のイルミネーションが輝いて、年末の華やかさを彩っています。行き交う人々の笑顔も、そんな風景が自然に作り出すのでしょう。こんな風景をひととおり楽しんでから、郊外へクルマを向かわせることにしましょう。

ここでのBGMには、この曲がふさわしいでしょう。
モーツァルト作曲の、歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲です。
冒頭こそ不穏な空気が漂いますが、すぐにモーツァルトらしい明快なメロディとリズムが登場します。華やかな街の風景にふさわしい曲調ですよね。

この「ドン・ジョヴァンニ」は、当時流行っていたドン・ファン伝説をオペラにしたものです。やりたい放題をしていた色男が、終盤に亡霊に復讐されるという、いかにも庶民が楽しめる単純なお話です。ですから、分かりやすいメロディがたくさん入っていますし、ユーモアに溢れた場面さえあります。

私が体験した舞台では、オーケストラは作曲当時の小編成のもので、序曲では客席の通路を演奏しながら舞台を目指して歩いて行くという演出でした。ひょっとしたら、モーツァルトの時代でもそんなことをやっていたのかもしれません。

楽しい名演と言えば、ベーム指揮のウィーン国立歌劇場管弦楽団の録音でしょう。是非、一度聴いてみて下さい。最近はオペラのDVDも多く出ていますので、そちらで楽しむのも一興です。 さて、喧噪を抜けて、静かな郊外を目指しましょう。