クルマの外に出れば、真夏の空気と匂いを感じることができます。風が心地良く吹き抜ける木陰で、ちょっと休憩しましょう。
ここでのBGMは、この曲以外には考えられません。ヴィヴァルディ作曲の、「四季」の「夏」第2楽章です。
夏の暑さを体感するには、このまどろむような曲調はぴったりでしょう。暑さを楽しむ余裕も持ちたいものですね。
バロック音楽の中で最も人気のあるヴィヴァルディの「四季」ですが、この「夏」の第2楽章は全12曲中で一番地味な曲だと言えます。ほとんどの曲がキャッチーなメロディを持っているのですが、この曲は低音でゆったりしたメロディが奏でられます。そのメロディは、とても美しいのですけどね。
「四季」は、情景を表現した音楽として知られていますが、この曲は羊飼いが木陰でまどろむ様子を表しているということです。途中で何回も繰り返される強い音は、犬が吠える様を模しているらしいです。そんなことを頭に置いて聴くと、実に描写的な曲であることに気付かされます。
「四季」は、全体を通して聴いてこそ、本当の魅力を感じることができます。定番のイ・ムジチ合奏団の録音が一番のおすすめですが、彼らも何度も録音していますので、時代が違うものを聴き比べると、また違った楽しさがありますよ。一度、お試しを。