雨の季節の到来です。ジメジメとした空気の中で活躍するのが、クルマのエアコンですね。車内が爽やかな空気だと、気分も上がってきます。早速、ドライブに出かけましょう。
スタートのBGMには、この曲がふさわしいでしょう。シューマン作曲の「アダージョとアレグロ」です。
雨にぬれて鮮やかさを増している木々の緑を際立たせる穏やかな曲調は、この季節にぴったりです。ホルンの音色を生かしたゆったりしたメロディは、これからの初夏の風景に対する期待をそそる美しさです。
この曲は、シューマンが39歳の時にホルンとピアノのために作曲した作品です。当時できたばかりの、現在の形のホルンの可能性に興味を持って作った、シューマンの意欲作なのです。ただ、そんな気負いを全く感じさせない、シューマンらしいロマンティックな作品になっています。なので、現在でもホルン奏者がこぞって演奏したがる人気の曲です。
伝説的な録音では、伝説的ホルン奏者のブレインの演奏がありますが、今人気なのは女性ホルン奏者であるノイネッカーの録音です。また、シューマン自身がチェロやヴァイオリンのために書き直したものもあって、特にチェロ奏者による録音がたくさんあります。マイスキーやロストロポーヴィチといった名手にアルゲリッチが伴奏した録音が、とても評価が高いです。楽器の違いによる雰囲気の変化を聴き比べるのも楽しいものです。