THE MASTERS GALLERY

海野和男

蝶の舞い 2018 by GH5 Thailand

2018年の2月、タイに蝶の撮影に行ってきた。
この季節は2回目で、今回はGH5に新発売のLEICA DG ELMARIT 200mm / F2.8 / POWER O.I.S. 1本勝負。
付属の1.4倍テレコンも試した。とても抜けの良いレンズで、
テレコンを付けても画質が落ちたとは思えない。
飛翔シーンは主に6Kプリ連写で撮影した。
主に地面で吸水中の蝶なので背景が雑然としがちだが、
このレンズは開放で使ってもピンの合ったところはとてもシャープだ。
ほぼ全ての写真を開放で撮影。ボケは柔らかく満足できる写真が撮れた。

カメルーンで見つけた擬態昆虫たち

GH5を持って1ヶ月アフリカ取材に行った。
GH5は4K60pが撮れるというのがビデオフォトグラファーには素晴らしい。
それを利用して撮りたいシーンを確実に押さえる6Kフォトはぼくらのような生きもの写真家には夢の世界。
特に今回はテレビの取材チームと一緒だったから、ぼくもビデオも撮りたくなった。
今、60pの4K動画が撮れる業務用カメラは100万円近くもする。
だから手軽に写真とビデオの両方がハイクオリティーで撮れるカメラはGH5だけだ。

タイ王国で
チョウの撮影

2016年はタイ北部に2度も行った。目的は大好きなチョウをプライベートで撮影するためだ。
20年以上前まではよく行った地域だけれど、しばらくぶりに訪れて、すっかり気に入ってしまった。
チョウが多く、撮影していてとても楽しい。子ども時代に戻ったつもりで、これからも毎年行きたいなと思っている。

海野和男KAZUO UNNO

1947年東京生まれ、小学生時代より昆虫と写真に興味を持ち東京農工大学で昆虫行動学を学んだあと、フリーの昆虫写真家として、国内外で撮影を続ける。特に熱帯雨林地域の昆虫に興味を持ち、現在も年間100日を目標に海外取材を続けている。1999年よりデジタルカメラで撮影し,コメントを付け発表する小諸日記をWEBではじめ,現在まで毎日更新を続けている。写真集「昆虫の擬態」で1994年日本写真協会賞を受賞。子ども向けの書籍を中心に150冊以上の著作がある。現在、日本自然科学写真協会会長。2015年より小中学生のための生きものの写真コンテスト「生きもの写真リトルリーグ」(パナソニック特別協賛)実行委員長。