今秋、「エアコンお手入れをするつもりがある」は半数以下!パナソニック エアーマイスターが教えるエアコンの夏じまい~秋のエアコンはカビの温床に…秋にやっておきたいエアコン掃除法~

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2022年09月13日

秋は、猛暑の間に酷使したエアコンにホコリや油分などの汚れがタップリたまっていて、カビ菌の繁殖やニオイが発生する原因になってしまいます。この度、パナソニック株式会社では、秋のエアコンお掃除について調査しました。また、冬の暖房利用をスムーズに開始できるように、『秋のエアコンのお掃除方法』をパナソニック エアーマイスターの福田風子が解説します。
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◎今秋、「エアコンお手入れをするつもりがある」は半数以下
◎約3割が間違った方法でお掃除をしていることが判明
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パナソニックは、20代~60代の男女550名に秋のエアコンのお掃除について調査を行いました。




今夏のエアコン冷房稼働終わりの秋に、自宅のエアコンのお手入れをするつもりがあるかをたずねる質問では、「ある」と回答したのは半数以下の47%。3割近くが「ない」と答え、「わからない」を含めると半数以上が夏じまいの予定がないことがわかりました。しかし、夏に稼働し続けたエアコンを掃除しないまま放置させておくことは、カビの増殖につながってしまいます。





らに、夏じまいの予定が「ある」と回答した方に、どのようなお手入れをする予定かをたずねたところ、「自分でフィルターを掃除する」(90%)、「自分でエアコン内部を見える範囲で拭き掃除する」(48%)、「内部クリーンモード(内蔵お掃除機能)を使う」(32%)が上位3つの回答に。一方、「自分で洗浄剤やカビ・ニオイを抑えるスプレーを使ってエアコン内部のお手入れをする」方が約3割いることがわかりました。しかし、これは間違ったお手入れ方法で、内部に残った洗浄剤で故障の原因につながる恐れがあります。

誤解も多いエアコン掃除ですが、秋カビをどのようにケアすればよいのでしょうか?パナソニック エアーマイスターの福田風子が、夏に酷使したエアコンの秋の正しいお手入れ方法を伝授します。

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◎秋カビ発生の原因とそのメカニズムとは?
◎エアーマイスターが伝授!正しいエアコンのお掃除・お手入れ方法とは?
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■■秋カビ発生の原因とそのメカニズムとは?■■
カビは気温20~30℃、湿度70%以上で最も繁殖しやすく、多くの胞子を作ります。真夏より湿気が多く気温が下がる秋は、カビの繁殖条件と合致しており梅雨どきと似ているのです。
ではなぜエアコン内でカビが発生してしまうのでしょうか。

▶ホコリや油分・カビ菌が侵入
フィルターでブロックできないホコリや油分、カビ菌がエアコン内部に侵入します。




原因1.:ホコリがカビのエサに
エアコンは室内の空気を取り込み冷やしているため、空中に浮遊しているホコリもエアコン内に取り込んでしまいます。結果、エアコン内にたまったホコリは、カビが繁殖する原因に。




原因2.:エアコン内部の湿気
エアコンを使った後には、冷房使用中に結露した水分がエアコン内部にたまっており、湿気がたっぷりな状況で、カビの成長に適した環境になってしまいます。




▶暖房稼働時にカビが吹き出してしまうことも…




夏のエアコン稼働時間が長ければ長いほど、エアコン内部に湿気がたまり、カビのエサであるホコリもたくさん付着してしまいます。
フィルター部分は掃除機で吸えばケアができますが、エアコンの内部はそういうわけにはいきません。
エアコンを掃除せずに放置をしておくと、使用していない秋の間にエアコン内で繁殖したカビが冬の暖房稼働時に吹き出してしまうことになるのです。 


■■正しいエアコンのお掃除・お手入れ方法■■
ポイント1. フィルターの定期的なお手入れ




エアコンフィルターのお掃除が大切です。フィルターの汚れは、能力の低下、消費電力の増加につながります。掃除機でホコリを吸い、それでも汚れが落ちない時は薄めた中性洗剤で洗い、陰干しをしてしっかり乾燥させてください。


ポイント2. 内部クリーン機能や送風運転を活用




冷房中の結露により水分がたまったエアコン内部を乾燥させることが、実はカビ対策に効果的です。内部クリーン機能がエアコンに搭載されていれば使用しましょう。
また、内部クリーン機能が搭載されていないエアコンの場合は、冷房運転の後に「送風運転」を3~4時間行い、エアコン内部を乾燥させましょう。


ポイント3.拭き掃除でカビ菌を防止!
エアコンに汚れがたまるとカビ菌のエサになるため、汚れている場所(通風路、フラップ等)を拭き掃除してください。このときのポイントは、見える部分のみです。

※お手入れはそれぞれのエアコンの取扱説明書に従って行ってください。
※ご自身での掃除が心配な方、掃除がしづらい箇所の汚れが気になる場合やすでにカビが生えている場合は、専門業者にご依頼ください。

【これはやっちゃダメ!NGなお掃除とは?】
エアコンのクリーニングは高い専門知識が必要です。ご自身でエアコン内部の洗浄をしないでください。誤ったクリーニング方法(除菌剤やお掃除スプレーをするなど)を行うと、内部に残った洗浄剤で故障の原因につながる恐れがあります。専門業者に依頼しましょう。

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◎知っているようで知らない「内部クリーン機能」…
◎機能搭載も、7割が間違って「エアコン2回切り」の実態浮き彫りに
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ポイント2.で紹介した通り、エアコンに搭載された「内部クリーン機能」の活用がエアコンお手入れに効果的です。エアコンには、内部を洗浄したり、加熱乾燥やイオンなどを内部に充満させて、ほこりの付着やカビの発生を抑制する内部クリーン機能が搭載されています。
※フィルターの自動掃除機能とは異なります
※メーカーによって方法は異なります

しかし、一般的に内部クリーン機能には下記のような問題があります。
・製品の出荷時に内部クリーン機能が設定されていない場合など、機能に気づかず、全く活用されていない場合がある
・内部クリーン機能を使う場合、毎回お客様自身が手動でリモコン操作をしないといけない機種がある
・エアコンの運転停止ボタンを押したあとに自動で内部クリーン運転が始まる場合、「電源が切れていない」と思い、もう一度運転停止ボタンを押して、内部クリーン機能を止めてしまう場合がある

そこで、この「内部クリーン機能」についてもアンケート調査をしました。



「エアコンの内部クリーン機能について、知っていましたか?」という質問では、3割が「名称も機能内容も知っている」(34%)と回答したものの、45%が「名称だけは知っている」と機能面については理解しておらず、22%は名称も機能も理解していないことがわかりました。




さらに、「ご自宅のエアコンに内部クリーン機能は搭載されていますか?」という質問では、2割の方が「わからない」と回答しており、せっかく搭載されていても活用されないままになっているケースが懸念されます。

続いて、「内部クリーン機能」を正しく理解していないために起こる「エアコン2回切り」問題についても調査。
先ほどご紹介の通り、エアコンの運転停止ボタンを押したあとに自動で内部クリーン運転が始まる場合、「電源が切れていない」と勘違いして、もう一度運転停止ボタンを押して、内部クリーン機能を止めてしまうケースが多々あります。
そこで、「内部クリーン機能」搭載機種ユーザーに、「エアコン停止ボタンを押したにも関わらず、毎回エアコンが稼働を続けている」と思った経験を聞いたところ、実に約7割の方が「現在思っている」「過去に思った経験がある」と回答をしました。



さらに、その際に「エアコン2回切り」を行った経験についてたずねたところ、「現在やっている」(22%)、「過去にやっていた」(49%)と、こちらも約7割が経験があることが判明しました。




現在流通しているエアコンは、ほとんどの機種が「内部クリーン機能」を搭載しています。まずはご自宅のエアコンの機能と設定を一度確認してみましょう。「内部クリーン機能」を正しく理解し、お手入れに活用することが大切です。

パナソニックの内部クリーン運転は「ナノイーX」内部クリーン
冷房・除湿の各モード運転終了後、熱交換器を加熱乾燥し、「ナノイーX」をエアコン内部にたっぷり充満させることで、カビの発生を抑制*1してまいりましたが、2022年モデル以降では、効果の決め手、OHラジカル量がたっぷりの「ナノイーX48兆」を搭載し、カビ菌の除菌*2までできるようになりました。エアコンの運転終了後に毎回自動*3でエアコン内部を清潔に保ち、1回あたりの電気代は約1.7円*4です。
●すでに付着してしまった汚れやカビを取り除く機能ではありません。運転中は、室内の温度や湿度が上がることがあります。
●長時間連続運転中は、内部クリーン運転を行いません。1日1回、運転を停止して内部クリーン運転させることをおすすめします。

1.コーティング自動洗浄




ホコリ・油分をつるっと洗浄
(冷房・除湿運転時)

2.加熱乾燥



ジメジメをカラッと乾燥

3.ナノイー Xを充満



カビ菌を除菌*2



*1: 【試験機関】環境生物学研究所 【試験方法】環境試験室(約6畳)での試験。エアコン内部にカビセンサーを設置。室温25℃、湿度70%で、内部加熱・乾燥有無の条件で、冷房運転を1日2時間、4日間実施し、カビセンサーの菌糸長を比較 【抑制の方法】エアコン内部の加熱と乾燥 【対象】エアコン内部に付着したカビ 【試験結果】カビ菌糸の成長抑制効果あり。 No.141104
*2:【試験機関】(一財)北里環境科学センター【試験方法】27.7㎥(約6畳)、室温25℃、湿度70%の試験室にて、エアコン内部にカビ菌を滴下した試験片を設置、1日3時間の冷房運転後に「内部クリーン」運転を動作させ、試験前と4日後のカビ菌の数を
比較【試験結果】試験片のカビ菌(1種類)が「内部クリーン」運転なし(自然減衰後)から99%除去されたことを確認(北生発2021_1202号)
*3:暖房、冷房、除湿の各モード運転を30分以上行い、停止した時。長時間連続運転中は内部クリーンを行いません。リモコンのメニューからお客様ご自身で「連続時あり」に設定していただく必要があります。(生えてしまったカビを除去する機能ではありません。)
*4:消費電力量約54.9Wh、1回あたりの電気代約1.702円。新電力料金めやす単価31円/kWh(税込)[2022年7月改定]で計算。ご使用条件等により変わることがあります。




【パナソニック エアーマイスター 福田 風子】
パナソニック株式会社
国内空調マーケティングセンター エアコンマーケティング部
自宅に異なる3機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。


■「2022年 秋のエアコン掃除に関する調査」概要
●調査地域:全国
●調査期間:2022年8月16日(火)~8月22日(月)
●調査方法:インターネット調査
●調査機関:ジャストシステム
●調査対象:20~60代の男女
●有効回答:550名(男性:307名、女性:243名)
※調査結果を引用いただく際はパナソニック「エオリア」調べを引用元として記載ください。

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