2023年10月3日と20日、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社(以下、パナソニック)の思わず笑顔になるロボットNICOBO(ニコボ)と開発者でありプロジェクトリーダーの増田が、それぞれ豊田市足助地区の5つの小学校によるオンライン合同学習の特別授業に初めて参加しました。
このオンライン合同学習は、児童がテクノロジーとの関わり方について、文章を読み取ることやお互いに対話することを通して、多角的に考えたり、さらに深く考えたりする力を養うことを目的とした学習内容でした。大蔵小学校、御蔵小学校、明和小学校、萩野小学校、新盛小学校の計5校の児童約30人が、このオンライン合同学習の特別授業に参加しました。
豊田市立大蔵小学校では、ニコボの開発コンセプトにも寄与された豊橋技術科学大学 岡田 美智男 教授が小学校の国語教科書のために書き下ろした著作「『弱いロボット』だからこそできること」をもとに、「テクノロジー」って何だろう?というテーマについて、児童同士が対話する授業を計画。これがきっかけとなり、実際にパナソニックのニコボとプロジェクトリーダーに話を聞くことになりました。
NICOBOは「心の豊かさ」という価値提供を模索する社員提案のプロジェクトから生まれたコミュニケーションロボットで、今回の特別授業のテーマに非常にマッチしたゲストということで、先生や児童から大変喜ばれました。
児童同士のテクノロジーの進歩に関する対話では、昨今の最新技術であるAIが文章を考えてくれる便利な機能やインターネットのリスクについて取り上げられました。
また、テクノロジーとの関わり方についても対話し、進歩しすぎることで人々が何もやらなくなる可能性や、助かる人もいるという両面の意見が出されました。
さらに、人の少ない地域では強いロボットやテクノロジーが必要なのか、それとも弱いもののどちらが必要なのか、という点などについてさまざまな意見が交換されました。
児童たちから特別授業を終えて、さまざまな感想が寄せられました。
「必要なテクノロジーは人の立場によって異なるということに気付きました。」
「テクノロジーに頼りすぎず、自分で考えて行動することの重要性について学びました。」
「“弱いロボット”は人のやさしさを引き出す存在である。」という感想もありました。
特別授業に参加した5校の先生たちからは、「このような対話や児童がニコボと触れ合う体験を通じ、テクノロジーの進歩と役割について深く考える機会を得て、有意義な時間を過ごすことができました。」といった意見が寄せられました。
<特別授業を提案した大蔵小学校 村上 武先生のコメント>
「本校では対話から深い学びを生み出す学習づくりに取り組んでいます。実際にニコボと触れ合う体験ができたこと、開発者である増田さんの“弱いロボット”やテクノロジーに対するお考えを聞く機会が得られたことは、間違いなく子どもたちの考えに大きな揺さぶりを与え、対話を引き出し、深めるきっかけとなりました。突然のお願いを快く引き受けてくださっただけでなく、授業づくりのために的確アドバイスをくださったパナソニックの皆様には感謝しております。」
<NICOBOプロジェクトリーダー 増田 陽一郎のコメント>
「大蔵小学校の村上先生から特別授業の依頼を受け、ニコボが教材になる事をとても嬉しく思うと同時に、小学生向けにニコボをどう説明したら良いか不安な気持ちもありましたが、村上先生の特別授業はとても工夫されていて児童から様々な意見が引き出され、“弱いロボット“のコンセプトの理解には驚くものがありました。このような機会をいただけたこと、大変ありがたく思っています。この授業をきっかけに、テクノロジーの在り方について、これからも興味を持ってもらえると嬉しいです。」
パナソニックは、「人・社会・地球を健やかにする」というミッションを掲げ、「人を想う技術と創造力で、くらしを支えるベストパートナー」になることを目指しています。今後も、くらしに関わる「エネルギー」、「食品インフラ」、「空間インフラ」、「ライフスタイル」といった事業領域だけでなく「心の豊かさ」という価値提供にも貢献していきます。
■関連情報
・思わず笑顔になるロボット NICOBO(ニコボ)
https://nicobo.jp/
・ニコボと触れ合える場所
https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/NICOBO/experience/
・NICOBO公式SNS
https://www.instagram.com/nicobo.official/
https://twitter.com/nicobo_official/
https://www.facebook.com/nicobo.official/