~withコロナ時代の花粉対策をパナソニックのエアーマイスターが解説~
約6割の人が「例年より窓開け換気をしたい」と回答
新型コロナウイルス対策として換気意識が高まるも、多くの人が花粉の侵入を気にする結果に
昨年に比べ、多い地域だと飛散量が倍になると言われる今年の花粉事情。ご家庭での新型コロナウイルス感染症対策のために「換気と花粉対策」をどのように併用していくのでしょうか?
パナソニックは、花粉シーズンの到来を目前に首都圏在住の男女536人を対象とした「花粉と換気」に関する調査を実施しました。
その結果、「花粉シーズンでも例年より換気したい」人は58.9%になり、その理由としては、「新型コロナウイルス対策」を挙げる人が7割近くになりました。
ただし、換気意向が高い中でも花粉の侵入が気になる人は7割近くいます。換気と花粉の侵入を防ぐといった相反する対策を両立する方法として、「空気清浄機の利用」や「空気清浄機とエアコンの併用」が上位に挙げられていました。
【花粉の専門家が解説:花粉対策における換気の注意点】
飛散のピーク時に窓開け換気すると数千個の花粉を室内に取り込むことに!
室内の花粉飛散などを研究する群馬大学・高橋俊樹准教授によると、「窓開け換気で毎時30㎥の空気を取り入れると、飛散のピーク時には関東で数百~数千個の花粉を室内に持ち込むことになります。花粉を室内へ持ち込むと、微小な有害物質が蓄積することにより、花粉に悩まされる時期を長期化させることにも繋がるため、この時期の窓開け換気は極力避けたいところです。」と注意喚起をしていました。
■どういった場所に花粉は溜まりやすいのしょうか?
「玄関、窓などの侵入経路はもちろん溜まりやすいですが、室内ではその部屋の気流が関係します。エアコンや空気清浄機、換気扇、サーキュレーターなど、室内には気流をつくるものが多くあり、その流れを阻害する箇所に落ちて溜まりやすいです。条件により変わりますが、たとえば部屋の隅、柱の周り、家具の角といったところ。また、カーテンなどの布製品や、化学繊維など静電気が起きる箇所に付着して溜まっていることもあります」
■専門家から見て、この時期どのような対策を講じれば良いのでしょうか?
「どうしても窓開け換気をしたい場合、空気清浄機の利用が考えられます。その際、空気清浄機の排気によって、侵入した花粉が舞い上がらないよう、位置を考慮して配置する必要があります。お使いの空気清浄機が、前面もしくは背面に吸い込み口があるモデルの場合、窓に吸い込み口が対向するように配置。一方、吸い込み口が側面にあるモデルの場合は、少しずらして配置するとより効果的でしょう。その際、窓の近くに配置するほうが花粉の侵入を防げます。また冬場にエアコンと空気清浄機を併用する場合、気流に合わせて部屋の反対側に空気清浄機を置くようにすると、空気の対流を起こすことができ、効果が期待できます。」このように、空気清浄機の吸気への流れをうまく作れるよう、機器の構造を理解して、空気の流れをイメージすることが重要とのことです。
▼空気清浄機のタイプ別最適配置
【パナソニック エアーマイスターによる解説】
"いますぐできる4つの花粉対策"
完璧な侵入を防ぐのは難しいものの、極力、家の中に侵入させないことが花粉対策の鉄則として挙げられます。そのような中、パナソニック エアーマイスターの福田 風子が、無理なく始められる花粉対策を分かりやすく解説します。
【パナソニック エアーマイスター 福田 風子】
パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部
商品センターエアコン商品企画担当
自宅に異なる4機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。
1.外出先から花粉を持ち込まない
玄関にはハンディサイズのクリーナーや専用のブラシなどを用意し、自宅に入る前に衣類に付着した花粉を取り除きましょう。ウールやフリースなどは服の繊維に花粉が付着しやすく、化繊やレザーなど表面がツルツルしたものの方が引っかかりにくいので、洋服の選び方でひと工夫してみてください。
2.洗濯物を外に干さない
花粉が洗濯物に付着しないよう、外干しをやめて室内干しに切り替えましょう。洗濯乾燥機、浴室換気乾燥機のほか、エアコンの衣類除湿モードを使うのもオススメです。パワフルな風で洗濯物の水分を飛ばし、その水分をエアコンが空気と一緒に回収します。こうした機能が搭載されていないエアコンの場合は、扇風機を活用するとよいでしょう。
3.窓開け換気の際は、幅10cm程度にし、レースカーテンは閉める
環境省が発表したマニュアル※によると、花粉の最盛期に行った実験では、窓を開ける幅を10cm程度にし、レースのカーテンをすることで屋内への流入花粉をおよそ4分の1に減らすことができたそうです。レースカーテンがない場合も網戸を締めることでも効果を発揮します。できるだけ風の少ない日など、花粉の飛散が弱まっているタイミングを見て実践してみましょう。
※花粉症環境保健マニュアル2019
4.こまめに床掃除をする
床に落ちた花粉が、人が動いて再度舞い上がらせる前の早朝の時間帯などに、先に掃除機を使うと、排気によって花粉を舞い上げてしまうことがあるので、先に水拭きするのが重要です。ただし、水拭きした雑巾をしっかり洗わずに放置すると、乾いたときにまた花粉が飛散してしまいます。掃除の後はしっかり洗うか、使ったらすぐに捨てられるウェットタイプのシートを使って掃除するようにしましょう。
広い部屋ほどおすすめしたいテクニック
エアコンと空気清浄機の併用で集じん効果がさらにUP!
群馬大学の高橋教授も推奨していましたが、特にこの季節におすすめなのがエアコンと空気清浄機の2台使いです。それはエアコンの作り出す気流が空気清浄機の集じん機能をアシストしてくれるから。特に部屋が広くなればなるほど、併用によって集じん効率を高まります。実際にパナソニックが実施した集じんシミュレーションによると、18畳の部屋で、空気清浄機を静モードで運転した場合、エアコンの使用有無によって、集じん完了までに掛かった時間に、約2割の差が見られることが分かりました。部屋の上の方はエアコンで、下の方は空気清浄機を使うことで、最適な気流が生まれ、空気清浄機を単独で使うときよりも集じん能力が向上するのです。
※空気清浄機は静モード、エアコンはLowモード
※(一社)日本電機工業会規格(JEM1467)で定められた基準により、タバコの煙での シミュレーション
■併用する際の最適な配置
空気清浄機の多くは前面もしくは側面から汚れた空気を吸い込み、上部からキレイな空気を出す構造です。前述の高橋教授のコメントにもあるように、エアコンの気流に合わせて空気清浄機を置くとさらに集じん効果がUPします。その際、季節によって最適な配置方法に違いがあります。冬場は、エアコンの風向きを下に設定し、空気清浄機をエアコンの反対側に置くと、高い位置から下に向かって空気をキレイにする大きな気流ができます。一方、夏場はエアコンの風向きを上にして、天井をつたって下に落ちる大きな気流を作るため、エアコンの下に空気清浄機を配置しましょう。この時、気流が家具などで妨げないように注意してください。
■気象情報と連携した世界初★1の「AI先読み空気清浄」機能を搭載
エアコン『エオリア』は、空気清浄にAIを活用しています。気象情報の提供を行うウェザーニューズ社から、花粉とPM2.5の飛散予測を自動で取得・解析。住居性能などの情報も考慮しながら、部屋の空気が汚れるタイミングを予測し、汚れる前に自動で空気清浄運転をスタートします★2。スイッチを入れなくてもPM2.5や花粉が大量飛散する前に自動で稼働するため、空気を清浄に保つことができます。また、「エオリアAI」の住宅環境の判定は学習により日々補正され、使うほどに精度が向上します。
★1:家庭用エアコンにおいて。気象データを取得し、住宅環境にあわせて自動で空気清浄する技術。2018年10月22日発売。(当社調べ)
★2●本機能の利用には、エオリアアプリの利用登録と、お客様ご自身でのリモコン設定が必要です。
●本機能は、気象情報会社から提供される気象情報に基づくものです。
●本機能は、予告なく変更・終了することがあります。
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■「花粉と換気に関する意識調査」概要
●調査地域:1都3県
●調査期間:2020年12月28日(月)~12月29日(火)
●調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
●調査対象:20~60代の男女
●有効回答:536名(男性:268名、女性:268名)
※調査結果を引用いただく際は「パナソニック調べ」を引用元として記載ください。
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