気象庁によれば、今年の9月~10月は全国的に高い気温となりました。9月は1946年の統計開始以降、東日本と西日本では9月として1位、沖縄・奄美では1位タイの高温に。10月も、1946年の統計開始以降、北日本、東日本と西日本では10月として1位の高温となりました。また、11月も寒気の影響を受けにくいため全国的に気温が高くなる予想です。昨年に続き“スーパー残暑”とも言える異例の残暑により、エアコンの使い方にも変化が見られ始めています。
この度、パナソニック株式会社では、今年のエアコン冷暖房利用に関する調査を実施。また、パナソニック エオリアユーザーのデータを元に「暖房利用ランキング」と10月の「冷房利用率」を発表するとともに、使い方に変化が見られるエアコンお手入れのコツを、パナソニック エアーマイスターの福田風子が解説します。
【本リリースサマリー】
■今年のエアコン冷房利用に関する調査
・「今年は例年に比べてエアコン冷房利用期間が長いと感じる」81%
・10月下旬時点でエアコン冷房を「まだ使用している」が18%
・「今年のエアコン冷房シーズン中、エアコンの風からイヤなニオイを感じた」49%
・「今年の冷房シーズンのカビは、例年より多いと感じる」73%
・エアコン暖房利用開始前に、「エアコンのお手入れをしなかった」35%
■今シーズンのエアコン暖房利用率ランキング・10月のエアコン冷房当日利用率を発表!
・エアコン暖房利用率は47都道府県すべてで平年を下回り、全国的に暖房の利用開始が遅い傾向
・10月のエアコン冷房当日利用率は、31日間すべてで平年を上回り、冷房利用が長期化傾向
■冷房の長期化で“夏じまい”忘れ続出?お手入れが冬の電気代に直結
暖房利用前にお手入れを忘れずに!暖房シーズン直前のお手入れ方法を解説
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「今年は例年に比べてエアコン冷房利用期間が長いと感じる」81%
「今年の冷房シーズンのカビは、例年より多いと感じる」73%
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はじめに、「今年は例年に比べてエアコン冷房利用期間が長いと感じますか?」とたずねたところ、「とても長い」47%、「やや長い」34%と81%が今年のエアコン冷房の利用期間が長いと感じていることがわかりました。
実際に、エアコン冷房を最後に使用したタイミングは、「10月上旬」が最多の24%、「9月下旬」が22%、そして10月下旬時点で「まだ使用している」が18%となっています。
「今年のエアコン冷房シーズン中、エアコンの風からイヤなニオイを感じた経験はありますか?」という質問では、「頻繁にある」11%、「たまにある」38%と、49%がイヤなニオイを感じたと回答しました。
このイヤなニオイの原因の一つが、エアコン内部に発生するカビです。実際に、「今年のエアコン冷房シーズン中、またはシーズン終了後にエアコン内部にカビは生えましたか?」という質問では、「多く生えた」6%、「やや生えた」19%と、25%がエアコン内部のカビを確認しています。
一方で、33%が「お手入れをしていないのでわからない」と回答し、お手入れせずに放置している現状が浮き彫りになりました。
カビが発生した方に、「今年の冷房シーズンのカビは、例年より多いと感じますか?」と質問したところ、「強く感じる」17%、「やや感じる」56%と73%が例年よりカビが多いと感じているようです。
また、今年すでにエアコン暖房利用を開始した方に、利用開始前のエアコンお手入れ有無についてたずねたところ、35%が「行わなかった」と回答しており、冷房で蓄積された汚れをそのままに暖房利用を開始していることがわかりました。
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今シーズンの暖房利用率ランキングを発表!47都道府県すべてで平年を下回る
一方、冷房利用率は10月でも異例の高さに
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パナソニックは、エオリア アプリに接続したエオリアユーザーの利用データをもとに、今シーズンの「エアコン暖房利用率ランキング」を作成。今シーズン既に一度でも利用したユーザーの割合を表すエアコン暖房累計利用率を算出し、全国47都道府県で比較しました。
スーパー残暑とも言える暖冬の影響を受けて、今シーズンのエアコン暖房利用率は47都道府県すべてで平年を下回り、今は全国的に暖房の利用開始が遅れていることがわかりました。
10月末時点で最も暖房利用率が高いのは、1位 青森県、2位 秋田県、3位 北海道、4位 岩手県、5位 山形県と続き、上位4地域では暖房利用率が50%を超えています。
また、平年差に注目すると、最も利用開始が遅れているのは1位 福井県(17.8%)、2位 石川県(17.3%)と、北陸地方のこれらの地域は、平年より20%近く利用率が減少しており、最も暖冬がエアコン利用に影響を与えている地域と言えそうです。
一方で、エアコン冷房率については、10月の当日利用率(全国平均)を見ると31日間すべてで平年を上回る利用率となりました。例年、10月中旬以降は冷房利用率が10%未満となることが一般的ですが、今年は利用率20%以上を記録する日も多く、異例の高さとなっています。
アンケート調査でも今年はエアコン冷房利用期間が長いと感じている方が多いことがわかりましたが、ユーザーデータからも異例の残暑によりエアコン冷房利用が長期化していると言えそうです。
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冷房利用の長期化で“夏じまい”忘れ続出?お手入れが冬の電気代に直結
暖房利用前にお手入れを忘れずに!本格的暖房シーズン直前のお手入れ方法を解説
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■2024年8月は統計開始以降1位の多雨となった地域も…今年は特にエアコンのカビに注意が必要
エアコンが表面上きれいに見えていても、内部までもそうとは限りません。むしろ、フィルターなどの部品にはホコリが溜まりやすく、普段から蓄積されていきます。そして、掃除しないまま起動させると、溜まったホコリが室内に舞ってしまうのです。ホコリをそのままにしておくとカビ発生の原因に。
特に注意したいのは夏の冷房運転。カビが好む環境は、温度20~30℃、湿度60%以上と言われており、特に湿度60%以上では湿度が上がるほどカビが発生しやすくなります。そのため、冷房運転後のエアコン内部に発生した結露はカビの育成を助けることになってしまうので、自動乾燥機能がないエアコンの場合は内部のカビに注意が必要なのです。
気象庁によれば、今年8月の降水量は台風第10号や湿った空気などの影響を受けやすかった東日本太平洋側でかなり多く、東日本太平洋側の月降水量平年比は238%で、1946年の統計開始以降、8月として1位の多雨となりました。また、台風第10号が西日本から東海道沖に進んだ影響で、大荒れとなった所があったほか、各地で線状降水帯が発生して記録的な大雨となりました。
今年は暑さのピークを迎える8月に降水量が増え、湿度が高まったことから、例年以上にエアコンにカビが生えやすかった夏と言えそうです。
一方で、パナソニックが9月に行った調査では、今夏、お手入れをまったくしていない“ほったらかしエアコン”は43%、44%が今夏のエアコン稼働終わりにお手入れ予定なしと、エアコンのお手入れが行き届いていない方が多いのが現状です。
参考:2024年 エアコン夏じまいに関する実態調査(パナソニック「エオリア」調べ)
https://panasonic.jp/topics/2024/09/000000949.html
また、冷房稼働後の秋にエアコンお手入れを考えている方も注意が必要です。今年はスーパー残暑の影響もあり、冷房稼働が長期化。四季がまるで二季とも言えるような天候状況となった結果、エアコンの稼働を一区切りつけるタイミングを失い、お手入れを逃している方も多いのではないでしょうか。
しかし、アコンフィルターを1年間掃除しない場合とした場合で比べると、しない場合は暖房時に約25%もムダな電力を消費してしまうという結果もあります。また、冷房時も風量や冷え方が弱くなってしまい、金額にして年間1万円以上※も電気代がムダになってしまう場合があります。
※パナソニック製品「CS-F401D2」を使用。1年間フィルターお掃除なしのフィルターで運転した場合に、暖房使用時の消費電力量約25%アップ。冷房使用時は設定温度を1℃下げることでの消費電力量約13%アップにて試算。電気代単価31円/kWhの場合。
〈フィルターお掃除あり〉期間消費電力量1544kWh(冷房:463kWh 暖房:1081kWh)
〈フィルターお掃除なし〉期間消費電力量1874kWh(冷房:523kWh 暖房:1351kWh)との比較において
本格的な暖房シーズンに突入する前の最後のお手入れチャンスとして、今一度エアコンをお手入れしましょう。
■暖房稼働前のラストチャンス!シーズン前のエアコンお手入れ方法
(1)パネルは清潔な雑巾で拭く
(2)フィルターについたホコリは掃除機で吸い込む
(3)本体内部は内部クリーン運転を行う(内部クリーン機能付きの場合)
(4)ルーバーは柔らかい布で乾拭きする
(5)本体の汚れがひどい場合は、水かぬるま湯を含ませた布を絞って拭く
(6)最後にきちんとエアコンが動くかどうか確認
■エアコンお手入れ方法詳細はこちら
https://panasonic.jp/life/air/170030.html
■室外機のお手入れも忘れずに!室外機(室外ユニット)は、水に濡らした雑巾で汚れを拭き取る
エアコンには室外機(室外ユニット)と呼ばれる機械が設置されています。屋外に設置しているだけあって、よくよく見るとかなり汚れていることも。室外機に汚れが溜まってしまうと、排熱がスムーズにいかずに無駄な電気を消費してしまったり、過負荷がかかり突然故障してしまう、といったことにもつながります。普段はなかなか室外機の状態をチェックできないかもしれませんが、1シーズンに1回でもいいので確認することをおすすめします。
水で濡らした雑巾を使って、丁寧に汚れを拭き取っていきましょう。室外機は屋外に置くことを前提にしているので、水拭きをしても性能に支障はきたしません。ただ、ホースなどで強く水をかけるのは厳禁です。
また、室外機の周囲20cm以内には物を置かないようにして、枯葉や砂なども忘れずに取り除きましょう。
そして、裏側にある「フィン」と呼ばれる金具は、ホコリが溜まりやすいパーツです。強くこすって歪ませてしまうと、故障や破損に繋がります。ブラシで優しくこすってもフィンの汚れが取れない場合は、専門業者に掃除を依頼しましょう。
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パナソニック「エオリア」でカビ対策!
「ナノイーX 内部クリーン」と「カビみはり」
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■「ナノイーX内部クリーン」でエアコン内部のカビ菌を除菌(※1*1)
運転後に自動で(*2)スタート。ナノイーXを内部のすみずみまで充満させ、清潔をキープ。エアコン内部のカビ菌まで除菌します(※1*1)。
*1:生えてしまったカビを除去する機能ではありません。設定を「送風自動」に変更したときの効果は、カビの成長の抑制(※2)です。
*2:暖房、冷房、除湿のいずれかの運転を30分以上行い、停止した時。長時間連続運転中は内部クリーン運転を行いません。連続運転中に内部クリーン運転をさせたい時はリモコン設定が必要です。
※1:【試験機関】(一財)北里環境科学センター【試験方法】室温25℃、湿度70%の試験室(約6畳)にて、エアコン内部にカビ菌を滴下した試験片を設置、1日3時間の冷房運転後に「内部クリーン」運転を動作させ、試験前と4日後のカビ菌の数を比較【試験結果】試験片のカビ菌(1種類)が、「内部クリーン」運転なし(自然減衰後)から99%除去されたことを確認(北生発2021_1202号)。
※2:【試験機関】(一社)カビ予報研究室【試験方法】室温25℃、湿度70%の試験室(約6畳)にて、エアコン内部にカビセンサーを設置、1日3時間の冷房運転後に内部クリーン運転ありとなしの条件において、4日後のカビの菌糸長を比較【試験結果】カビセンサー内のすべてのカビ(3種類)で、カビの成長が抑制されることを確認(210701)。
■秋カビの発生対策にも!不在時もエアコン内部のカビをケアする「カビみはり」
パナソニックのエオリアには「カビみはり」機能が搭載されている機種があります。「カビみはり」は、エアコン停止中にもエアコン搭載のセンサーで温度と湿度をチェックする機能。カビが成長しやすい状況になると自動で内部クリーンがスタートし、内部の高温加熱・乾燥を行います。
●お客様ご自身で設定していただく必要があります。
■エオリアの清潔性能についてはこちら
https://panasonic.jp/aircon/24feature/clean.html#clean
■カビみはりについてはこちら
https://panasonic.jp/aircon/feature/24useful.html
【パナソニック エアーマイスター 福田 風子】
パナソニック株式会社
空質空調社 日本マーケティングセンター 空気事業マーケティング統括部
自宅に異なる4機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。
■「2024年 今年のエアコン冷房利用に関する実態調査」概要
●調査地域:全国
●調査期間:2024年10月21日~10月28日
●調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
●調査対象:エアコンを所有している20~60代の男女
●有効回答:538名(男性:257名、女性:281名)
※調査結果を引用いただく際はパナソニック「エオリア」調べを引用元として記載ください。